古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

瞳さんと        山口治子

2022-02-10 22:49:45 | 本の紹介

小学館文庫

 

ご自身で書かれたわけではなく、聞き書きを、中島茂信氏

 

という人がしている。

 

鎌倉アカデミイという学校で山口瞳氏と知り合って付き合

 

いだすことが描かれる。大抵、のろけ話であり、ほぼ、のろけ

 

話だ。ごちそうさまです、と言わねばなるまい。

 

正介くんを出産し、第二子をおろしたことが描かれる。そこら

 

辺が痛かった。それが原因でパニック障害が起こってしまった

 

らしく、電車にも乗れなかったという。

 

水害で、新築した家が水没してしまったらしい。半地下にして

 

いたので、全部やられたという。その当時としては、相当モダン

 

なコンクリ打ちっぱなしのような家に住んでおられたらしい。

 

ぼくは瞳氏の作品は、「酔いどれ紀行」しか読んでいないと

 

思うのだが、デッサンも精緻で、うまい絵を描かれるな、という

 

印象だ。小説は読んだことはない。

 

「あとがき」をライターの中島氏が書いておられるが、「閉経後

 

もしていた」なんて「露悪趣味」もいいところで下世話すぎる。

 

書かない方が良かった、行きすぎもダメだ。……合掌。

 

 

 


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