古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

アレグリアとは仕事できない    津村記久子

2019-01-11 10:18:06 | 津村記久子
ちくま文庫   2013年


自身のエッセイで売れない作家と自分のことを言っていたが


この小説も売れない小説の最たるものだろう。


本を読んでまで仕事したくないし、まして、複合コピー機のイ


ライラを読ませられるなんて、読書の地獄だ。


けど、こういうけったいなテーマの作品の方が心に残ったりする


んだよなあ。


地下鉄の叙事詩も、実に理屈っぽくて、こんな理屈っぽく生きて


いる人なんているのか、と思わせる。


でも、小説を感覚を感覚のまま描くのはスゴく難しい。どうしても、


小説仕立てにすると、理屈っぽく、咀嚼するしかないのかもしれない。


でも、こんな仕事の小説なんて、エロくもないし、誰が読むんだろう?


っておれっち、読んでるか、あっ、そうか、オレみたいなファンがいる


んだよな、と納得するのだった。

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