古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

人心     宇野浩二

2016-10-22 10:51:45 | 小説の紹介
№181


新潮文庫



小説家を志している男が、ヒステリー持ちの元女房に


手を焼いていたが、後に自殺。つぎにゆめ子という子


持ちの芸者に入れあげる。屑屋に居候して、小説を一


年かけて書き上げ、最後には名を上げるようである。


その様が色々なエピソードを交えて語られる。旧仮


名遣いなので、すらすらとは読めない、が、その感


じが逆に面白く、ゆっくりと味わって読めるので、


好きであった。子供についての説も、ちょっと口



説かったが、おもしろく読んだ。ゆめ子は今度女の


子を産んだら男の子をあげましょう、というのだ。






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