古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

新版 続・悪魔の飽食 森村誠一

2024-10-11 04:30:55 | 本の紹介

角川文庫 1982年

 

ハルピン市南方ニ十キロ、平房にあった細菌兵器

 

の研究をしていた七三一部隊の石井四郎部隊長に

 

ついて主に書いた作品。石井隊長だけではなく、

 

七三一部隊のおこなった数々の悪行について露わ

 

にされてゆく。おっ、と思ったのは、河辺村、今の

 

庄和町、現在は春日部市になっているが、そこで、

 

「埼玉県医学試験動物生産組合」というモルモット

 

などの感染症の研究に使っていた小動物を育ててい

 

た施設があったっていうこと。春日部市はぼくの

 

生まれ故郷で、そんなところがあるなんて、露とも

 

知らなかった。それが、石井四郎の七三一部隊と

 

繋がっていて、朝鮮戦争で細菌戦でプロパガンダか

 

もしれないが、使われていたとは、なんか因果を感じ

 

ぬわけにはいかなかった。森村氏は2023年7月

 

24日に亡くなっている。ご冥福を祈る。

 

(読了日 2024年9・17(火)5:57)

               (鶴岡 卓哉)

 

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