古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

夢の中での日常  島尾敏雄

2024-10-10 06:25:42 | 小説の紹介

「奇妙な味の小説」所収。

 

昭和45年に刊行されて、1988年、20年

 

ほどして、バブル期によって、文庫化されたこの

 

「奇妙な味の小説」というアンソロジーも最後と

 

なった。

 

どの短編も大層上質なものばかりだった。それに、

 

この「奇妙な味」とは、江戸川乱歩の造語だそうだ。

 

この島尾氏の作品も実に奇妙に後味のさっぱりとし

 

ている割にこってりとした味わいの小説だ。

 

あとで考えて、なにが書いてあったのかちょっと

 

わからないような夢のような手触りの短編だった。

 

(読了日 2024年9・16(月)14:10)

                (鶴岡 卓哉)

 

 

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