
(セボシタビラ Acheilognathus tabira nakamurae)
九州にタナゴ遠征に行ってきました。
特にコイ科魚類が婚姻色に色づく春は、
大物ばかり追い求め続けた反動か、小物釣りにハマってます。
九州北部は日本固有種のタナゴの宝庫(種数という意味で)。
足かけ3回目の九州遠征、費やした合計日数は10日以上、
自力ポイント探し&ルアー(ガルプ屑)にこだわり抜いて…
第一目標、「セボシタビラ」、という旅はひとまず完全クリア!

(カゼトゲタナゴ Rhodeus smithii smithii)
続いて、日本最小のタナゴ、カゼトゲタナゴを求めて。
こいつも九州北部に生息する日本固有種。
5年以上前に自力開拓&グルテンで釣ったことはあったケド、
今回は別水系(別個体群)を友人の案内&ルアー(ワーム屑)で。
激しめに動かし、めいいっぱい焦らしてからの、
黄から茶へのカラーローテーションでなんとか口を使わせた。
ちなみに友人はグルテンを使ってもボウスの状況…
時にルアーがエサを上回ることがあるのは、タナゴも同じみたい。
過去に自力開拓も成功したし、今回ルアーでも釣ったけど、
「自力開拓かつルアー」という私的完全クリアまで、
「カゼトゲタナゴ」という旅は、これからも小さく続けよう…。

(ミナミメダカ Oryzias latipes)
その他、自身初釣獲の在来淡水魚としては、ミナミメダカを。
先日、石川県で手にしたキタノメダカと合わせて、
ニッポン在来メダカをコンプリート!(笑)

(参考までに、キタノメダカ Oryzias sakaizumii)
そのほか、イチモンジタナゴ(移入種)や、
ある程度個体数の多い普通種のヤリタナゴやアブラボテなど…

(イチモンジタナゴ Acheilognathus cyanostigma
自力開拓&ルアーで釣ってるイチモンジタナゴも、
在来生息地(本州)で釣るとなると…旅は続く)

(ヤリタナゴ Tanakia lanceolata。
釣れ過ぎることもあり撮影が雑だけど、早く逃がしてあげたいということで!笑)

(アブラボテ Tanakia limbata
西日本に広く分布する比較的釣りやすいタナゴながら、
特に臀(しり)ビレに地域差がわかりやすい。九州北部な色を愛でる)

(ヌマムツ Nipponocypris sieboldii
かつてカワムツA型と呼ばれていた魚、過去7cmほどの個体を釣ったのみだったので、
自己記録更新の嬉しいゲスト。
胸ビレ、腹ビレのエッジがオレンジである点などの差異でカワムツと見分ける)

(ボロボロの『怪物狩り』を持ち、常に和装の変な若者と出会った…
「淡水魚にドハマりした原因はこの本です」と嬉しいコトバを)
魚以外にも嬉しい出会いが、今回も…。(つづく)