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『HT-26 “Minimalist”』

2021-07-28 10:57:00 | DearMonster開発記

(『HT-26“Minimalist”』※写真はプロト
ミニマリストとは、最小限主義者の意。
ルアー釣りはリール竿で……なんて、誰が決めたんだい?)

今日は『HUNTERS』既存モデル再生産告知と、
新モデル『HT-26“Minimalist”』について。


再生産の2モデル『HT-6/7』『HT-7/8』は、
仕様変更はありません。
現在発売中の『SEABASS Life (9)2021年7月号』に、
実釣取材に絡め、用途や機構をまとめていただいてます。
詳細情報を希望の方は、まずはそちらを読んでもらえたら!


(「ディアモンと値段ほどの差はない」とは記事での菅野くんの発言。
個人的には「あるだろ!笑」と主張したいが、それはそれで嬉しい)


(1本で2レングスで使用可能。“かつてない”とは誇張はしないけど、
それをマルチピースで、かつ3万円台でまとめてみました)

絶対性能ではなく、コストパフォーマンスの高さ。
事実上マルチピースロッド専門、その先駆けブランドの竿として、
やがて10年になる技術・経験の蓄積を感じていただけるかと思います


そんな『HUNTERS』シリーズに加わる、
新作『HT-26“Minimalist”』について。


サブネームよろしく、まずは最小限の説明を。


(販売は直営サイトからが確実。店舗にも納品いたします)

レングスは約2m60cm(固定。可変長構造無し)
仕舞寸法は43cm(キャップを外せば42cm)
重量は約55g(短さも手伝い、かなり軽量)
調子はレギュラーファースト(延べ竿としては先調)
先端構造はリリアン、ラインストッカー有り
です。

感覚の話になっちゃうパワー感は、
小物竿(最長2.4mくらいが多い認識)と比べれば長さも手伝い2段階上、
テンカラ竿(3m台が標準と認識)と比べれば短いけどパワー感は1段階上
です。


(去年の夏、菅ちゃんと霞ヶ浦でオオタナゴ)

以上スペックを踏まえ、どう使うかは自由!
僕的には、既存品に無いレングスとパワー感、
そしてそれが旅先で必要に感じたから作ったけど、
僕の使い方が“固定観念”になってしまってもツマラナイ。
シンプルに、直感的に使ってもらえたらと思います!


(ディアモンで作るか、ハンターズで作るか……
いろいろ考えた末に、『HUNTERS』から!)








……想定用途(≒どういう経緯で生まれたか)は
長くなりすぎるので、以下、時間があるときにでもドウゾ(笑)




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

モンキス的なテンカラ竿(のような竿)。
『HT-26』の開発着手は約2年前の2019年。
その年の春に結婚した自分、妻と釣りに行く機会もちょくちょくあり、
直感的に扱える竿として他社製の2.7mのテンカラ竿の出番が多かった。


(仙台でハゼ釣りに行ったこの日、素人の妻が数も型も一人勝ち。
友人たちのリール竿の釣果を上回った……妻は気を良くしていた笑)

この2.7mのテンカラ竿、専用品としては最短クラス。
一般的には3m台が大多数の中で、
汎用性は高いと言えないかもしれないが……
テンカラ釣り以外には、この竿が最も汎用性が高く感じた。
EVAのグリップは適度な太さで持ちやすく、
ただブランクは細く風の抵抗も少なくて、総重量も約70gと軽快。
構造上、EVAの重さで手元にバランスが来るので、実重量以上に軽く感じる。
嫁(女性)が振り回すにもラク。
ハイエンド機種ではない(むしろエントリー機種)のだが、
シンプルに「短さ」があらゆる部分にプラスに働いているように感じる。
短さ(パワー不足)のデメリットを補うためか、比較的硬調なのも良い。
(決して高級素材を使ってないと思うけど)高額の長尺竿より、手感度も良い。
値段的に何倍もする竿も何本か買ってみたが、
僕自身はこの2.7mの竿が、1番しっくりきた。

「テンカラ竿“風”の短竿……
これは、精錬すればもっと可能性が広がるぞ!」


と直感した。
「短すぎて使えねぇ」と熟練のテンカラ師からは言われそうだけど…
素人に毛が生えた程度、“テンカラ釣りもたまにする”レベルの僕には、
短くて硬い方が扱いやすいのが事実。
短くてできないことよりも、短いからこそ出来ることに目を向けようと思った。

さて。

“必要の無いものが無くなった時が完成”
そんなコンセプトはディアモン開発最初期段階(2011年)から存在し、
それは『HUNTERS』でも変わらない、モンキスの竿の根底にある思想だ。
奇抜なデザインや色使いでなく、竿としての本質を追求する……
その極致(理想論)として、竿屋としてガイドをつけない竿を、
ジャンルで言う「テンカラ竿」をいつか作りたいと、10年来思い続けてきた。

物書きの端くれとしても言葉遊び。
『MX-10〜』(テンカラ、と読む)なんて名前ありきで、
「10フィート、3mから可変長で1、2段階長くなる……ちょうど良いじゃん?」と。
長さや調子が様々な延べ竿(テンカラ専用竿だけでも5本ほど)を購入し、
コツコツと検証を進め、経験を深めてきた。

そんな竿屋としての野望を出発点に、
オリジナル糸ふけ除去構造(ラインストッカー3箇所)を搭載した
2段変長『MX-0』(2018年発売)を開発。
それは3段変長&ガイド追加という『MX-1』(2019年発売)へと発展、
ギミック満載、言わば“全部盛り”の延べ竿が生まれた。

「足掛け10年、1と0で、10(テン)に到達したぞ!」

と、かつてない竿(『MX-1』)を思いつき、世に問えたことを喜び、
そこに到れたからこそ、
今度は、極力シンプルな延べ竿を作ってみたいと思った。

先述した、購入した何本かのテンカラ専用竿は、海外で盗まれたり、
あまり使わない竿は人に譲ったりして、
現在手元に残っているのは、例の2.7mの1本だけ。
当時販売されていたテンカラ竿で最も短いと言う理由で
「極致を知っておこう!」と大した期待もせず購入したが、長い付き合いになっている。
予備知識のない読者のため、繰り返しになるかもしれないけど説明すると、
テンカラ竿の標準長というのは3.6m前後1尺程度で、
それより1m近く短い極端なレングス……
短さがゆえ、ある程度の感度が残り、
テンカラ釣り以外でも使えるいい意味での曖昧さ、懐の深さがあった。



(シンプルなスプリットショットでアオイソメをゴロタの切れ目に投じれば、
次々ハゼが食いついた。『MX-0』や『MX-1』でも釣れなく無い状況だが
2.7mのテンカラ竿なら、足場の良い1歩下がった場所から釣れた。
言わずもがな、水辺まで近づくなら、『MX-0』の数m先も狙える)

魚が最も釣れるのは、足元だと思う。
楽しいかは別にして、ヘタなリール竿で沖目を狙う(狙えるので浮気する)より、
足元狙いの単純作業に徹したほうが好釣果に結びつくことが多い……気がする。
この日のハゼ釣りはまさに、そうだった。
(僕はすぐ飽きてしまうが)普段釣りをしない妻は、
釣れれば釣れるだけ楽しそうで、僕も嬉しかった。

さてさて。
そんなOFFの遊び、嫁とのハゼ釣りを楽しんだ直後の2019年9月、
リールレス(リールを持ち込まない)というスタイル、
新しい釣り旅を模索して、アフリカのツルカナ湖へ向かった。

かつて“幻”とも呼ばれたポリプテルスの最大種、
ビキールビキール種を追い求める旅だ。
ツルカナ湖は、在来ナイルパーチが天然湖で釣れるというこれ以上なく魅力的な場所、
リール竿を持参すれば、そちらに浮気しブレかねないので、持って行かなかった。



経験的に、あれもこれもと迷った旅は、釣れていない。
リールを捨て(持ち込まず)、
大物は手釣りと延縄に絞ったこの旅は、その良例だったと思う。
(餌確保のための小物釣り用として延べ竿類は持参した)



紆余曲折あったけれど、
最終的にポリプテルス・ビキールビキールを釣ることができた。
人食いワニがいる沼地を這いずり回った甲斐があった!



そんな喜びもつかの間、

持参したディアモン(MX-0、MX-1)が
全部盗まれた(笑)


目的(ポリプテルス・ビキールビキール)を達成したら、
ディアモンで、私的・究極の延べ竿(『MX-1』)で、
究極の川(世界最長ナイル川)を詰めてみたい……


ささやかな野望、旅の楽しみは、アフリカ人の出来心で崩壊した。
ただ幸いにも、安宿の荷物に1本だけ、
例の2.7mのテンカラ竿が残っていた!



(いざ行かん、ナイルの源流へ!)

詳しくはいずれ次回作(書籍)で書くつもりだけれど、
バックパッカーの最終到達地点と言われるアフリカは、
やっぱり最高だ!
この時代、釣具店が無い(物資補充できない)のもアフリカの僻地くらいだ。



(ナイル川、魚留めの滝。自分の『MX-1』で攻めたかったゼ!笑)


(滝壺は嵐のような爆風。良い子は真似しない。
中央下部でダメ元でテンカラ釣りを試みる僕……まぁ釣れないよね)

延べ竿1本で旅するハメになった、約2週間の日々。

“必要の無いものが無くなった時が完成”というより、
必要なものすら無くなって、選択肢がそれ1つになった時の清々しさ。
“縛り”がゆえに生まれる創造性……

お金がないからこそ、工夫した。
限られた時間だからこそ、全力でぶつかった。
不自由だったハズなのに、不思議と今より自由だった。


大切なナニカに再会したような、思い出深い旅になった。


(滝のちょい下流にて。ティラピアも在来生息地で釣れると感慨深い)


(滝上流のタナ湖は、固有に種分化したコイ科の楽園)


(毛針はもちろん、アジ用ジグヘッド+ワームまで、自由に使う。
釣れる度にビミョーに表情(種類)が違うアフリカンマハシール達)


・・・そんなアフリカ行、心の旅から帰国して。


ちょうどその頃、新シリーズ『HUNTERS』の開発初期段階で、
工場選び含め、多角的に検討を重ねていた。

『Dear Monster』とは別工場と調整を重ねるに際し、
今後の振り出しロッドへの展開も考慮、
工場・職人さんの技量を推し量る意味でも
アフリカで活躍した2.7mのテンカラ竿を“プロト・ゼロ”とし、
より僕好みに作ってもらうことにした。

比較検証のために、使い込んだテンカラ竿と同じレングスで製作、
それが1stプロトの『HT-27』だったが……1発目から、かなり完成度が高い!
ただ継ぎ部が多いこともあるのか、いざ長さを測ると260cm……笑。

「まぁ結果オーライ!」と、
2ndプロトは、当初から決めていた「26」レングスへ調子やパワー感を微修正。

もう少しシャープに、先調子にしたい……
シェイクでルアー(毛針)が動きすぎないように。
繊細に、メリハリのあるアクションがつけられるように。

既存のテンカラ竿は、キャスト性(プレゼンテーション)を重視してだろう、
シェイクすると“フニフニ”と穂先が大きく揺れすぎ、慣れない僕には扱いづらい。
『HT-26』はキャスト性は多少犠牲にしても、
アクションの付けやすさ重視に、長さも調子も振り切った。


僕の理解の範囲では、テンカラ釣りは、毛針を用いたルアーフィッシング。
マッチ・ザ・ハッチを追求し、流すだけで釣ることを様式美とする
西洋のフライフィッシング(日本の渓では8fのスローテーパーが標準的)とは違う、
“誘い出す”という日本のテンカラ釣りならではのテクニック、
3m超の長さを生かしダウンストリームで1点に留め、上下動させ誘うなど、
“ならでは”の楽しみ方……
そのあたりをレングスが短い中でも行えるよう、
先調子化する、全体的に硬くする(遊びを減らす)など、僕なりに発展的に調整した。

実際、着水バイトが1番多いけれど、
動かして釣ることにルアーフィッシングとして“ならでは”の醍醐味があると思う。
リール竿では投げづらく、でも、従来のテンカラ竿では持て余す……とか、
接近戦で大丈夫だけど、だからこそより繊細な操作性が必要だ……とか、
そんな““延べ竿ルアーフィッシングロッド”、
それが『HT-26』が目指したところだ。



(最初のテストは、高知・四万十川でテンカラ釣り。
オイカワやカワムツなどは、格好の遊び相手。
大物想定の硬い竿を目指したわけじゃない、
繊細な操作感のための硬さであり調子だから、イワナやヤマメより
小さなターゲットにも、むしろ良い)


ちなみに「26」レングスは、
嫁の誕生日・某月26日に由来する。


『DearMonster』シリーズの最初のモデル『MX-71』は、
旅のキッカケとなった初恋のカノジョの誕生日(7月1日)に起因しており、
結婚した以上ケジメとして、“26”は作らなければならなかった(笑)
鶏が先か、卵か先か、半分冗談、半分本気のレングス設定だけど、
市販の2.7mのテンカラ竿とのナイル源流旅も何かの縁
それよりも、ほんの少しだけ短く。
僕が知る限り“テンカラ竿”としては最短レングスってのも、オモシロイ。
あるものを作っても、ツマラナイから。


その上で。
『DearMonster』のように高級カーボン素材を使うなど、
お金をかければ上には上を作れるけれど、
妻はもちろん、ユーザーさんの彼女、奥さんに、
釣りを好きになってもらいたいから、
性格も値段も(デザインも?)『HUNTERS』で。


ショートレングスなら、グラスのダルさより、
壊れにくさやバラしにくさなど、その長所が際立つ。
多少無理な角度で扱っても、『HUNTERS』のグラスコンポジットなら折れ難い。


パートナーが釣りに理解があるか否かは、人生の幸福度に関わる大問題だ……
そんな風に自身も痛感し、同世代の友人達の嘆きも聞こえる今日この頃(笑)
『HT-26』のような竿が生まれることは、必然だったのかもしれない。


(玄人の貴方には、こんな使い事も。長いからこそできる釣り……
鮎プラッキングなんかにも。オトリ鮎より数は出ないが、操って釣る楽しさがある。
鮎竿では、ルアー操作がダルい。鮎竿は鮎竿、HT-26はHT-26だ)

コロナさえなければ、
南米で夕飯&泳がせ釣りの餌のピラニアをサクサク釣ったり、
アジアの渓流でマハシール達を相手に日式のテンカラ釣りを試したり……
海外テストも色々考えていたけど、
幸か不幸か、コロナ禍で『HT-26』はまだ海を渡っていない。

モンキス製品に関して、“怪魚”を謳う(イメージさせる)以上、
必ず海外でテストする、“怪魚対応”とか妄想だけで言わないことを
ブランドとしての誠意
としているのだけど……
このご時世、発売前の“壮行式”は一応海外?、海峡を越え北海道で行った。


(ビッグベイト・テンカラ!?
多少重量があるルアーなら、振り込むだけで使うのも、
オーバーハングした木々が多い場所なんかでは全然アリ。
毛鉤じゃ引き出せない魚を、ルアーのサイズ感に助けてもらった)

ポイントに恵まれ、ディープシンキングミノーを、
いわゆる“渓流ベイトフィネス”で入れていけば、尺超えも難しくない川。
ただ、そんな豊かすぎる川では、
毛針(小さな虫)では物足りないのか、反応がイマイチ。
そこに“延べ竿ルアーフィッシング”の理があった。


ディープシンキングミノーなど、3g以上あればリール竿(ベイト)でも
比較的正確なアプローチもできるけど、
それ以下の重量のルアー、ティニートピードのような
軽量トップを障害物にタイトに打っていくなら、
延べ竿で振り込む方がやりやすい。


加えて、渓流ベイト竿(5f台が標準)の短竿では難しい誘い方ができる
テンカラ竿としては短いとは言え『HT-26』(8f半)は、
渓流で使うルアー竿としては超長尺。


同行者がリール竿でミノーを通した後、
長さを生かし、ダウンストリームの白泡の水面ででティニートピードを1点シェイク、
対岸の岩陰をしつこく狙って反応させた50アップ……
バラしてしまい、獲れなかったのは悔しいが、
『HT-26』だからこそのエキサイティングな経験だったと思う。
ミノーのテンポでは反応させきれない魚が、確かにいるんだと。

竿の短さにより、ポイントに接近しなきゃいけない、
結果気づいた魚に逃げられることや、
竿が短いゆえ水面に落ちるラインにドラッグがかかり、
不自然な流れ方で食い損ねる・・・
そんな短竿故のストレスはもちろんある。

でも、長いゆえに頭上&後方の木に絡む……とか
遠くに毛針を運べるがゆえに見えずらく、合わせが決まらない……とか、
長竿故のストレスも、僕には同等程度にある(ルアー用短竿に慣れてるしね)。

その上で、今のところ僕にとって、
単純に、短い竿で釣る方が、楽しい。
『MX-1』を作ったのも同じ理由だけど、
近距離で釣れるなら、それに越したことはない。
より慎重なアプローチで接近すれば、至近距離だからこそ、
より刺激的なバイトが味わえるハズ。

……以上、使用感は文章で伝えるしかなかったけど、
次は写真に映せる部分、数字で語れる部分を。


(仕舞寸は42cm。キャップ込みで43cm)


(『MX-0』や『MX-1』と同じく、グリップは軽量化と修理時を考え非接着。
カスタムの素材としてもラクでしょう……ガイドつけてみたり?笑)


(重量は実測54g。個体差は出るだろうけど、55g前後かと。
アフリカで使った2.7mのテンカラ竿は約70gあったから重量で約20%の軽量化。
手感度重視でやや硬質(重い)EVAを採用してなお。それを細く軽くデザイン。
レングスや調子だけではない、単純な重量での“軽快感”女性や子供にも◎)


(“Minimalist”、最小限主義者とサブネームに印字したこの竿、
可変長は、迷った末に非採用で納得(後述)。無くても必要充分。
それでもラインストッカーだけは採用した。個人的には無くてはならない機構)

最後に。

開発を進める日々に、妻の妊娠が発覚した。
図らずも、予定日は、某月26日だという。
「なんたる偶然!」と喜んでいたけれど……
予定日から1日遅れ、27日に誕生(笑)


(どうやら“27”にも縁があるようだ。1stプロト『HT-27』は、
ニューボーンPhotoの際にも活躍し、小塚家の年賀状になりました)

「うん。可変長は、また次作でいいや!」

可変長がウリの『HUNTERS』として最後まで迷ったけど、
娘が竿を振るであろう頃までに『HT-27+』なんて発展系、
可変長を搭載した竿を、それはそれで作ってあげよう
と思った。

可変長でコンセプトがブレちゃうのは、もったいない!

最もシンプルで清々しく、軽くて気持ちよく、
万事必要最小限(ミニマル)だからこそウデが試される竿
を。

足し算はいくらでもできるけど、
これ以上引き算できない“26”から、世に問います☆



『HT-26“Minimalist”』
足掛け10年かかって、テンカラ竿“風”のロッドが出せました。しみじみ)




『MZ-7』“FreeSky”

2021-03-24 14:28:00 | DearMonster開発記

(一切の妥協はしたくなく。本当に、本当に、お待たせしました!
より厳しい検品などを考慮し、一時受注を締め切っていましたが、
『MZ-7』、3月25日より数量は多くないですがお求めいただけます。
詳しくはMonsterBASEブログで)

今週月曜より順次、『MZ-7』出荷しています。
既に手元に届いている方もおられるかと。


(せっせと検品)

本当は、出荷直前にこのブログを更新したく、
順番が逆になりましたが・・・
さて、手に取ってみて、いかがでしょうか?


(手書きの「Good Luck!」は・・・)


(無事、入魂。ハイエンドモデルとして、細部が特別仕様)

詳細解説は、受注時に書き切ったので、今日は触れません。
まだ&再読したい方は、以下の記事からドウゾ。

その1 https://blog.ap.teacup.com/bouken/782.html
その2 https://blog.ap.teacup.com/bouken/785.html

さてさて。

新作出荷時恒例の、非印字・私的サブネーム公開。
『MZ-7』は“FreeSky”です!

コロナ禍に完成、送り出される『MZ-7』。
“自由な空”が1日も早くと希望を込めて。
2020年、個人的には、海外に、旅に行けないなら行けないなりに、
やるべき仕事、コマを進めるべき私事があり、退屈はしなかった。
鶏が先か、卵が先かになるけれど、
11月に第一子(♀)が誕生、名前は「そら」だ。


『MX-7』の開発を進め、仕様を確定した頃、妻の妊娠が発覚。
響きのインスピレーションで、音(SO-RA)はすぐ決まった。
そして「青空」とか「咲良」とか、充て字も含めて考えたけど・・・
「最も自由な“そら”がいい!」と平仮名にした。

モンゴルの蒼天、アフリカの夕焼け、オーロラの輝き・・・
旅先では文字通り、色々な空に感動してきたけど、
彼女が大きくなった時、
彼女自身で“そら”に色をつけていけばいい。


製品に“FreeSky”と印字しないのも、
パッと見はシンプルすぎるデザインも、同じような理由からだ。


(そら3ヶ月と、「Z」に刻む新たな誓い)

2012年の発売時より「X」シリーズでは
「Challenge for Activity./行動力への挑戦」
と刻み続けてきたけれど、
アラフォー(35歳)になり、父になり、
20代の時には小っ恥ずかしくて使えなかったコトバに着地。
「オレが挑んでいたのは“自由”だったんだ。」
そう、ハッキリと言語化できるようになった。

めちゃくちゃ怖い、安易にオススメできない、
押しつぶされ鬱になり、でも諦められなかったナニカ。
“不自由”な方が“ラク”なことも多いだろう・・・
だからこそ目指す“楽しい未来”が、“自由”だ。

「Challenge for Freedom.
/自由への挑戦」


“Free Sky”自由な空へ。
希望を、決意を、2021年現在の到達点である「Z」に刻んだつもり。


(そらが生まれた日の富山の空には、
まるでピクーみたいなウロコ雲が広がっていた)

図らずも、首都圏の緊急時代宣言が解除されるタイミングに、
発送タイミングが重なった。

手にされたユーザーさんにとって、気持ちを上げていくキッカケ、
“楽しい未来”に思いを馳せるナニカ
になってくれれば嬉しいです。

リリース記念に最後にちょっとだけ“未来”の話を。
次の「Z」はスピニング。
モデル名『MZ-6S』の予定!


ライトなスピニングへの要望は重々理解しつつも、
「X」シリーズとしては目指す操作性に着地できないと
ある意味温存しておいた欠番手“6S”を、「Z」でなら。


(参考までに『MZ-7』のグリップも。仕舞寸40cmほか、
段差レングスやダブルフット&シングルラップ等
「Z」シリーズとしての仕様を統一しつつも……)

「X」シリーズは
「3本(6,7,∞)で世界を釣る!」
を目標として始動しましたが、
(&その後自身の成長と暖かい要望を受け機種が増えましたが)
「Z」シリーズは
「2本で“旅”を完結させる」
を目指します。

エサでのぶっ込み釣りの大物まで手を広げるとキリがない、
そこは「X」に任せることにして、
ベイト1本、スピニング1本で、
ふらっとアジア、とか、週末国内遠征、とか、
短期旅の感度を上げたい。


「Z」は値段も値段になっちゃうので、
モデルは増やさず、ただ、
状況対応能力は、「X」以上を実現する。



(『MZ-6S』は『HUNTERS』の試行錯誤で閃いた、“ちょい足し”追い元を、
全並継構造で実現させる。結果、従来の互換径:青矢印に加え、
もう1箇所、バット周辺で「Z」の2本を互換:赤矢印させれば……)

「Z」を購入いただいたステージのディアモンユーザーさんなら、
上記構造が何を意味するか、逐一書かずとも想像できるハズ。
『MZ-“6”』、『MZ-“7”S』……等々。

このアイディア(モデル間2箇所互換)が閃いた時、
呼ばれつつも自称せずにきた“怪魚ロッド”と言うコトバを、
今後、プライドをもって使っていこうと思った。


『MZ-7』を手にしてくださった皆さん、
“相方”に期待しててくださいね!

また自由に、LCCで飛び回れる世界になる頃までには。


(最後に今一度。“怪魚ロッド”の2021年の到達点『MZ-7』
3月35日より若干数再販します。
お求めの詳細は販売サイトのブログにまとめてあります。
機構・コンセプトについては下記のブログ記事をお読みください。
その1:https://blog.ap.teacup.com/bouken/782.html
その2:https://blog.ap.teacup.com/bouken/785.html


『MX-8+』『MV-75』『MX-0』&『MX-9S』受注開始

2021-02-09 07:06:00 | DearMonster開発記

(2020年9月、四万十大橋で『MX-8+』を手に。
今日は『MX-8+』 『MV-75』 『MX-0』 『MX-9S』
「直売」受注開始ってお話。)

突然ですが先週、
「Clubhouse」なる新参SNSに誘われまして。



(雑誌ライター時代の先輩・ズーシミさんよりお誘いアザす!)

昨日も「怪魚妄℃学園
〜海外行けるようになったらどこ行く?〜

と題し、気づいてくれた若者たち(?)と、
日付が変わるまで話し込みました。


(もう5年ほど前か?黎明期のアブラボウズジギングを茨城で。
Clubhouseで“再会”&草魚トークで盛り上がりw)

Teitterは当時、煽り耐性無しつき周囲に止められたww、
Youtubeはポイント晒しを危惧し「カネより信用」とやりませんでしたが、
Clubhouseは特にやらない理由がない。
こういうの、マネタイズされるまでの黎明期が、一番面白いと思ってます!

今日9日も22時から、
「怪魚妄℃学園(2限目)〜旅の装備を語ろうぜ〜
とでも、ゆるゆるやるかな。風呂に入りながらでも。


・・・で、それに紐づく形で、
6年ぶりに「Twitter」をつぶやきました(笑)
ブログにまとめるまでではない事を、
空き時間、気軽に呟いていこうと思います。


(プライベートとか、食い物の話とか、そういうの)

前置きが長くなりました。

改めまして今日は、
『MX-8+』『MV-75』
『MX-0』、(&『MX-9S』
の「直売」受注開始!
ってお話。
詳しくは直販サイトのブログ記事で。

先日、新作『MX-9S』については熱く語らせてもらいましたが、
再生産モデルについても、今一度、簡潔に、
2021年バージョンのご紹介させてください!
(上半期の受注はこれが最初で最後ですのでお付き合い&お見逃しなく)

まずは、『MX-8+』から。


(全長:約252cm、ロングロッドのド定番“83”レングス。
自重は約280gと数字上は重いけど、
40gはグリップエンドのバランサーであり、使用感はかなり軽快

この竿について、多くは語らないでいいかなと。


(玄界灘で、ボートからベイトPE)


(メガドッグで四万十アカメ)

コロナ禍で日本に“軟禁”された2020年、
僕が1番で握っていた竿でした。


(過去にはユーザーさんからこんな投稿も。
ニュージランドのキングフィッシュfromショア


(ジーンズにスニーカーでロックショア。モンキス的にはとってもGOOD。
公共バスで、旅的開拓、ショアからベイトタックル。いきなり終点きたね)

国内を熱く、海外を新しく。

ディアモンの互換ブランク径の範囲で設計可能な、
シリーズ最長(≒最強)の1本です!


続いて、『MV-75』について。


(“ナナハン”レングスは、モデル名からも分かる通り。
着目は、自重およそ195g。このクラスで200gを切る軽さは驚異
推奨キャスト重量は10g〜120g。小型フロッグから4ozクラスのビッグベイトまで)

昨年2020年に発売し、
詳しく説明し切る間も無く完売してしまったこのロッド。

自分からの紹介記事2020

直販サイトの紹介記事2020 byタクト君


『BATRACHUS』を扱いきれる、繊細なティップは、
武さんのブログを見れば言わずもがな。
これから評価されて行くだろう点は、
ビックベイトへの適性。


2ozクラスに操作性のピークを置き、Max4ozもイケるってパワー感は、
日本のフィールドでの、ビッグベイト竿の1つの最適解だと思う。



(凄腕は既に、武器にしている。4ozクラス、ジョイクロマグナム230
まで背負えるが、ジョイクロ178のような2ozクラスの繊細な操作が得意)

「自分なりに釣り込んでから語ろう!」と思ってたけど、
プライベートで嫁さんの出産が秋となり、病院の方針で越県移動は禁止され、
東京湾ボートシーバスに通うことができなかった……。

とはいえ、おそらく世界で誰より酷使した“ホワイトパイソン”
あの“ナナハン”のフィーリングを、マルチピースに落とし込み、
現代的なチタン&トルザイトガイドでアップブレードした竿。



(メガバスとのジョイントワークス『BATRA-X』の開発でもメイン)

一般的な“雷魚ロッド”だと思って購入されると、
繊細さにびっくりするかも。(それをお探しなら『MX-8+』の方が近い)
でも、これが僕&武さん的な“現代的雷魚ロッド”
『MX-∞』『MX-8+』を短くしたというよりは、
『MX-7』(雷魚にも使用者多数)を使用感そのままにレングスアップした、

そんな印象。長くなってダルくなる分、ガイドをチタン&トルザイトにして軽量化、
プラスマイナスゼロになった・・・みたいな。


(満を辞して5月に発売予定、
今年は『MV-75』を握ってる時間が増えると思います)

『MX-8+』『MV-75』『MX-9S』と3本。
一見、レングスの近い長竿は長竿でも、性格は全然違う。
目的に応じて選択肢を用意させていただいたのが、
2021年上半期のモンキスの受注ラインナップです。


『MX-9S』については、先日のブログを今一度チェック。
画像等、追加アップロードしてアップグレードしています)


最後に、『MX-0』について。



(“タナゴ竿”と言うには、カリッカリ。でもそんな延べ竿が欲しかった。
グリップ非接着なので、アジングロッドの自作などにも好評いただいてます)


(飛び回れなかった2020年春は、身近なタイリクバラタナゴを深めました)

長竿3本の“息抜き”に・・・(笑)

残念ながら、去年の状況を見る限り、
一般のユーザーさんは2021年も飛び回れない、
我慢の春、地元を楽しむ春になるのかなと。
そんな春を盛り上げる企画、
フォトコンなんかを考えてます!
(詳細は後日)

今一度、
受注の詳細はコチラの直販サイトのブログから。

よろしくドウゾ!

<追伸>

(週末、上州屋・新高岡店に来店いただいた皆様ありがとうございました!
『HT-6×4S“Backpacker”』最終プロト展示させていただきました。
新作に腰を据えて取り組めるのは、その積み重ねの再生産モデルがあってこそ)


『MX-9S』受注案内

2021-01-31 08:22:00 | DearMonster開発記

『MX-9S』、タクト君による紹介ブログが更新)

2/7より、モンキス2021年上半期の
ロッド受注を開始します!

新作『MX-9S』、再生産の『MX-8+』『MV-75』も同時に。
上記3本とは対極にある『MX-0』も。以上!

海外に行けない特別な一年、
ニッポンを熱くする、長竿3本を生産します。
目的・特性によって選べる機会と思いますので、
ミスマッチ無く、手していただけたら!

モンキス的には上半期(〜6月末発送予定分まで)の
竿の受注はこれっきり

チビチビ商売の話をするのもアレなので、
まとめて受注取らせていただきますから、お付き合い!


まずは新作『MX-9S』について。



全長 :8.6ft

アクション :レギュラーファースト

仕舞寸:50cm 

自重:約255g 

適応ライン:100lb(6号)程度、リーダー~120lb程度

適応ルアー:〜120g程度(40〜100g程度が使用感良し)

その他 :全セクション並継構造(グリップセパレート部は逆並継)
DearMonsterグリップ互換システム対応

リールシートDPS18&ダブルロックナットLOGR、
オールステンKWSGガイド(10-8-8-8-8-8-8-12-20-30L)、
ダブルフットダブルラッピング。
ブランク4pc、グリップ2pc、計6pc構造 

価格:65,850(税込)



(ディアモンで、青物をショアから狙いたい……)


(ディアモンで、釣り人密集状況で、真似できない釣りを……)


(ディアモンで、海外のオフショア遠征にも対応してほしい…)

『MX-8+』をスピニング化して欲しい」

『MX-7S』をパワー&レングスUPして欲しい」

そんなユーザーさんの声に応える形で2018年に開発に着手、
2019年&2020年と丸2シーズンのテストを経て、
この2021年春リリースになります!


(流行のヒラマサキャスティングでも使いたい・・・で、13kg)


(学生時代、ディアモン片手に“怪魚”に賭け、
現在社会で戦う世代が、国内で燃えられる釣りをディアモンでと)

ただご存知のように、僕個人としては、
大型番手のスピニングリールを使う釣りは、
ほぼやってこなかった・・・。


「僕(小塚拓矢)が必要な竿を作る」
そんなディアモンのコンセプトから一歩踏み出しますが、
「変わらないために、変わり続けよう!」
“ディアモン”という旅路で、多くの仲間に恵まれた。
今だからこそ作れるプロダクツがあるはずだと。


「……というわけで、みんな助けて〜!笑」

“天上天下唯我独尊”はそのままに、
みんなで、作ったよ。



(瀬戸内から『MX-7S』のスーパーユーザー・森さん、感謝!)



(マレーシアの釣り堀でグルーパー。
『HUNTERS』の川合くん、海外テスト、感謝!)


(そして自分も。新婚旅行でタイの釣り堀巡り……嫁よ、感謝!笑)



(これを機に、USシマノほか海外製から廉価モデルまで、
幅広く大型スピニングリールを購入&テスト。
海外の淡水大物釣りの定番、クラッチ式の「ベイトランナー」等々)

結果、日本のツインパ&ステラの6000番が一つの正解、
やる前からわかってたけど、“回り道”は楽しかった(笑)


(緊急事態宣言につき、リールセッティングの検証は、
近所の鯉を虐めることに・・・やっぱ国産シマノの安定感はすごい)

テスとでは4000番・2号〜から使ってて、
一般的には6000番・3号〜がボリュームレンジかなと、
状況次第で10000番以上まで……まぁ、使えなくはないという印象。




(上が自分私物のツインパSW6000を合わせて、
下がタクト君私物のステラSW14000を合わせて。
感度を残したい、必要ならグリップテープを巻いてもらえばと考え、
コルクは細めにしてあります)

他にも多くの一般ユーザー・ユーザー諸氏に意見を聞きつつ、
助けてもらいつつ、とはいえ〆る部分は、しっかり〆る。

“初見の印象”ではない、“使い込んでの結論”は
生え抜きディアモンテスター・健ちゃんに耐久テストをお願い。
日本国内にありながら、フィールドポテンシャルは海外のそれ。
極東日本、その東端、道東で練りに練られた!


(サケ置き撮り。2019年は119本、2020年は224本
テスト通算343匹釣獲・・・1匹3kgとして1トンくらい曲げた計算)

サケ釣りの奥深い世界はまた別の機会に語ってもらうとして、
数を釣って見えてくることは、必ずある。
1mに迫る大型魚を、キャスティングゲームで、
これだけの数釣ってテスト出来る環境は、他に思い付かない。

健ちゃんが指摘したのは、トップガイドへの糸絡み。
『MX-8+』のブランクを叩き台に始まった開発は、
結局、スピニングの独自調子・設計で作ってみるにいたり、
ガイドセッティングを試行錯誤して……

結果、トップガイドから
MN10-KW8×6個-KW12-KW20-KW30L
というセッティング、
トップガイドだけを1ランク大きく、
逆に、バットガイドを1段腰低に

することで着地。


(ティップ比較。9Sも無限大もティップ周辺は8mmながら、
9Sのトップガイドだけは8mm→10mmに大径化。
PE糸絡み軽減に加え、より太いリーダーを、
100ポンドくらいまでなら使えるようになった。
参考比較の8+は、トップガイド含めて7mmと小径セッティング)

ブランク特性も竿によって異なるので一概には言えないけど、
総合バランスとして
「このディアモンブランクには、
このセッティングがベスト!」

と言い切ることが出来るまでになったと思う!


(写真はプロト。バットガイド(一番大きなガイド)だけ、
製品版では腰低のKW30Lになります)


(同じ30mm径でも、バットガイドは右のKW30「L」(ロータイプ)に。
結果、実釣時の快適さに加え、コンパクトにまとまることで
モーメントが低下し、移動時の破損も減った)


(30Lを乗せた製品版ファイナルプロトは、2月現在、
ベッコウ50UPを求め、本州へ1ヶ月長の車中泊DAYSを送っている
健ちゃんの手元に)


(ベッコウ40アップでも、腹パンのメスは三脚撮影無し。
魚類研究で大学院まで出たインテリ、
狂人と見せかけてリテラシーが高い部分も、健ちゃんの魅力)

「北海道だから釣れるんだろ?」と思った方、
せっかくロックフィッシュ対応の
マルチピース竿が出るので、自身で1度行ってみてほしい!

少なくとも岸からは、このご時世そこまでアマくないハズ(笑)

・・・ということを結果で示すべく“東北遠征”
本州の友人に頼ることなく自力開拓、
電話した1週間前の時点で、
徒歩で岩場を234km以上歩いているそうな……変態!笑

地域性の高いロックフィッシュを釣り歩くのも、
コロナの今だからの“旅”と言えるんじゃないかな?
そして、海外に行けるようになれば可能性は無限大に。

もちろん、ホーム(とはいえほぼ新場所開拓重視)の北海道では、


(アイナメ54)


(ウサギアイナメも。これ何センチあるの?)


(ケムシカジカ49)


(アイナメのオス51cm。健ちゃんのタックル立ては、サケもロックも
ストラディック4000番に、PE2.5号前後、適宜リーダーの組み合わせ)

『MX-9S』の釣果だけでもこんな感じ。
上でもサラッと書いたけど
ロックフィッシュ対応のマルチピース竿
こと大型ロックフィッシュ対応は、ハードな磯歩きが絡み、
リュックに仕舞えるメリットが生きる
にも関わらず、ほぼ無い。

感度=高弾性(硬さ)が求められ、
瞬発的なパワー変化が起こる・・・

ロックフィッシュ竿は、
マルチピースと最も相性が悪い竿。


だから“専用”とまでは言い切らないけど、
磯に立った時、プラッキングができる大らかさを根底に、
ロックフィッシュ“にも”対応可能なピーキーさを兼ね備える……

1本あれば、とりあえず全部できる。

タクト君のコトバで言えば
「得意が多いより、苦手が少ない」

僕のコトバで語るなら、
「ベターのベスト!」

いい意味でのテキトーさ、
“ディアモンらしさ”が、より強く感じられるⅠ本かな?


(おまけ。上で「『MX-9S』の釣果だけでも」と書いた意味。
EVAグリップにご刮目。シングルラッピングで、より感度に特化、
ロックフィッシュにより高適性のディアモンも、
2017年より水面下で進めてはいるので、まぁいずれ)


(2月現在『MX-9S』『MX-8+』をケースバイケースで使い分けながら、
東北行脚を楽しんでいるそうな)


(直前に明らかな50UPを水面まで上げるも、
ランディングのもたつきで磯際でラインブレイクしたそうで……
「切らた魚はこんなに小さくなかった」との40UP。
『MX-9S』のグリップエンドを『MX-8+』と合わせパワーUPさせて。
「より高次のステージには、もっと長いの必要ですね」とも。
何人がそのステージにいるかわからないが、まぁいずれ作ろうかw)


(上から順に、MX-Grip2MX-GripMX-9SMX-∞MX-8+
のグリップエンド。中央の『MX-9S』はすり合わせ部が長くてズレにくく、
コルクが細くて、かつ長いのがわかるかなと。
『MX-8+』のグリップエンドはディアモンでは唯一バランサーを標準搭載しており、
故に短め。上のベッコウでは、健ちゃんは『MX-8+』のグリップエンドだけを、
『MX-9S』に交換。8cmほど長くなる分、モーメントが大きくなり、
バランサー無しで先重りしなくなり、かつ、
エンドが長くなる分、取り回しは下がるがパワーは上がる。
ラインナップも増え、隙間が埋まり、いよいよ戦略的な調整が可能に)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


『MX-7S』“得意が多いより苦手が少ない”コンセプトを、
パワーアップし、より高次のドリームスペックへ!)

というわけで、今一度。
そんな新作スピニングロッド『MX-9S』
2月7日より受注開始です!

並行して『MX-8+』『MV-75』『MX-0』も、
2月7日から受注を開始します!
3本とも発送は4月以降を予定しています(おそらく5月)。

長は短を兼ねる。
逆もまた真、“短は長さを兼ねる”
6f以下の短竿が生きる(快適で楽しい)釣りも確かにあるけれど、
長さがなきゃ戦えない、そんな釣りは確かに存在する。

“自分らしさ”の壁の中、井の中の蛙(かわず)に収まることなく、
大海を、その海の向こうを目指す……
コロナを機に新しい釣りを始めよう、自身を更新しよう、
そんな熱いアングラーに捧げます!



(次回は『MX-8+』を今一度語りますか。
小塚拓矢的な、ロングベイトの、現在の着地点)


『MV-75』については、近く武さんのブログでも。
“武石憲貴的なライギョ竿”の、1つの究極点。
写真の様な激細水路等が◎な、Vシリーズ共通コンセプトの操作性特化型。
僕個人は、上限100gくらいの中型ビックベイトまでがオイシイ、
6フィート台の竿の感覚、軽快に気持ちよく扱える印象の竿です)

続『MZ-7』〜ディアモン最高峰〜

2020-12-19 18:51:00 | DearMonster開発記

(物語の始まりは、いつだって“7”から。
12月19日現在、直販(振込)でのみ受注中

続『MZ-7』の話。

妥協なく、できること全てやり尽くそうとした結果、
過去最高の価格になってしまい、
このコロナ禍もあって心配しましたが……。
現状、いつもの新作並みの受注をいただけており、ホッとしています。
ひとつ開発担当の僕からハッキリ言えるのは
「販売担当(タクトくん)が増産をしたがらない竿だ」ということ(汗)

限定販売にするつもりはないですが、
「X」シリーズや「V」シリーズ以上に再生産ペースはスローになると思いますので、
悩まれている方は……悩んでください(笑)


(わかりやすい差別化は40cm仕舞寸法。
ノートPCの対角長くらいだけど、仕舞寸はこの竿を語る上で出発点でしかない)

ディアモンの最高峰、現時点での到達点を意味する“Z”。
それすなわち世界イチのトラベル(マルチピース)ロッドで
なければならない
と思ってるし、
それが確信できたから、リリースに至った訳で・・・。

その辺りは先のブログでも書きましたが、
仕様を確定し、生産にGOを出した後の今秋、
シマノさんからポイズンアルティマの5ピースがリリースされました。

“アルティマ”と“Z”、
“ステップレングス”と“段差レングス”等々・・・

「やはり竿屋として行き着くところは同じだ」

と、むしろ、嬉しく、誇らしくなりました。
価格が、税込で10万を超えていることもw


(軽く、ディアモンの歴史を振り返ろう。
上、2012年発売の“始祖のディアモン”『MX-71』、
下、翌2013年発売の限定“シーラカンスロッド”『MX-8』。
黎明期のこの2本のおかげ、いわば社会実験の成功によって、
以後50cm以下仕舞寸へ繋がっていく足がかりを得た)


(2014年、先行して発売された50cm仕舞寸法の『MX-6』に揃える形で、
『MX-71』では90cmあったブランクを見た目的には更に半分の50cmにして、
変則6ピース、事実上の5ピースの後継機『MX-7』が完成。
ただ、既にあるブランク切って、印籠で繋いだだけじゃない、
再度マンドレルの設計から4セクションやり直した。
なお、『MX-6』の開発に際し互換レングス構造が実用化に至り、
『MX-71』を始祖として、2020年の『MZ-7』まで繋がる)

初代『MX-71』(仕舞寸90cm/変則4ピース)の設計時、
工場の担当者から

「50cm仕舞の変則6ピースだと、
釣り業界の流通システム的には9万円代、
税込みで10万円超える竿になるけど、大丈夫?」


と心配された。
3万円代のマルチピースロッドすらない時代、流石にビビった自分は、
仕舞寸90cm・変則4ピースに、構造をシンプル化した。

当時はそれですら画期的で、実際それで必要十分だったし、
複雑にしすぎて壊れては元も子もない。
数年使って耐久性を確かめないと“その先”には進めないと思った。

「それ(仕舞90cm、変則4ピース)でも、
既存の流通システムだと7万円台になるよ?」


と助言され、頭を抱え・・・流通システムから考えた。
竿だけ作ればよかったわけじゃない。
それを世に出すシステム含めて作る、
それ含めて“ディアモンスター”という冒険だった。

「“株式会社ひとり”で、
WEB直販限定なら、5万くらいで出せるのでは?」


無いものを作る、その1歩を踏み出すということは、
きっとこういうことなんだろう。
ものすごーく怖かったけど、めっちゃ楽しかった!


(自身も結婚した今だから堂々と書けるが、『MX-71』の7フィート1インチは、
旅に出たキッカケの初恋の子の誕生日、7月1日に由来する。
……数年前、久しぶりに2人でご飯を食べに行った際、公開の許可をもらった)


マルチピースロッド
=弱い、重い、廉価品


そんな固定観念からだろう、
3万円以上の価格帯で見当たらなかった2010年代前半。

「でも、俺は欲しい!」

と一念発起した初期衝動。

・・・正直なところ、

「工場に騙されてる、値段盛られてるんじゃ?」
と思うことも無いではなかったけど、
「オレ自身、不当に盛って売ってると思われるんじゃ?」
と心配にもなったこともあったけども、

10万円代のポイズンアルティマ(5ピース)の
登場によって、気が楽になった(笑)


ディアモン発売からやがて10年経って、
「間違いじゃなかった」とお墨付きをもらった気分だ。


“ディアモン以後”の潮流、
“怪魚”というカウンターカルチャーが、
王道“バスロッド”の最高峰にも影響を与えた(であろう)今を、
とっても、面白く思っています。



(もう一度改めて全景を確認。グリップを繋げば事実上の6ピース竿。
「BASE」(クレジット)でも25日から発売開始

その上で、ウチは“怪魚ロッド”(≒トラベルロッド)として、
移動時の壊れにくさで、オールダブルフットは譲れない部分(後述)。

仕舞寸は更に短い40cm、
結果6ピース(グリップ分割まで含めれば変則7ピース)。

7フィート前後のマルチピースロッドは仕舞50cm前後で
5ピースの製品が多く見られる(ウチにもある。MX7やMV-75など)中、
大移動時の携行性、フィールドでの使用感はもちろん、

フィールド間の小移動時の利便性、

2ピース的にも3ピース的にもなる「6」ピースは、
その一歩先を行く視点かなーと思ってます。



(現地でのと後での移動時は、2ピースに@インド。
背景がうるさくて申し訳ないが、
乗り物では行けないつり橋を歩いて移動時の写真)


(トゥクトゥクなど、自転車やバイクと言った小型の移動手段では、
3ピース化できるとものすごいラクになる)

どうだい、シマノさん!
「Divisor 6 Consept 」(6の約数、の意)とでも、
ギミックには名前付けようかな? 今度から(笑)
「ハイパワーX」とか、まぁウチもほぼ同じようなことやってるけども、
ひと言で言い切れるのは羨ましい&見習わせてもらおう!」


・・・な〜んて軽口が叩けるのも、
シマノさんには平素から良くして頂いているからだ。

先日も、繁忙期前にまとめてオーバーホールに出した私物が返ってきた。


(僕の1軍たち。最近、遂にアンタレスを購入。メルカリでw
この写真で気づきますかね、僕がEVAグリップで竿を作ったワケ)

内部構造にまで話を持っていくと膨大なことになるので、
写真に映る部分(外見でわかる部分)に絞って詳細&コダワリを綴っていけば、


(一番手前がセンスなさすぎの初期プロト。コルクでも一応試作してみた)

まず、デザイン。
“Z”を冠して、新しいシリーズを作る以上、
「X」や「V」とは違う竿にしたかった。

デザインを、どこを参考にするか・・・
スポーツやら車やら・・・釣り以外のバックグランド、
文化的背景がほぼ無い自分は、
あろうことか釣り具の中からソレを探してしまった(汗)

シマノ以外のリールで、自分的なセンスのど真ん中に来るのが、
古アブの、通称“赤ベロ”と呼ばれるモデル。
それをロッド化したが・・・ダサい。
悲しいぐらいダサい(笑)

ダサ男の生きる道、それはやはり断捨離思考。
余計なことしないのが1番だと悟った(笑)

『MX-71』の開発に立ち返り、
「要らないものが無くなった時が完成」、

デザインは極力シンプルに。
また、「釣り具のiPhoneを作る!」と工場でプレゼンした際からの構想、
当時約10年前はコスト的な部分で諦めたこと、
iPhoneのように色を選べる(EVAかコルクかグリップを選べる)ようには試みた、

が・・・


(“必要最低限”の部分、セパレート部に、平織りカーボンを。
EVAをデザインの軸、印刷デカールやスレッドをシルバーにし、
そのままコルクに換えたサンプルも作ったが・・・)

個人的な感覚、あくまで主観だけど、
「Z」のブランクデザインには、
コルクグリップはベストでははない。



(グリップエンドを、ゴールド印刷デカールの「X」につなぎ変えてみた。
コルクにはゴールドが似合っている。そして“カルコン”が似合っている←重要)

そう、「Z」(EVA系デザイン、『HUNTERS』含む)を作ったワケ、
それは、最近のシマノのリールの色が、
カルコンを除いて大人しい。


“旅的”個人釣行なら耐久性で“カルコン”一択の個人的選択肢に、
メンテのしやすさ、最新ブレーキシステムなどを提げ、
一軍に割って入ってきた「バンタム」という存在。


「バンタム(ロープロリール)にマッチする」
デザインも、使用感も、
「リール」という相方の潮流を踏まえ、
より現代的にまとめたのが、「Z」とも言える



タクトくんが書いた販売サイトBlogより。
詳細画像も、随時アップデートされてます)


継ぎ部は、より使用感重視で、こうなった。




販売サイトBlogより。上が比較用の『MV-65』)

ブランクの研磨・塗装法や、ガイドセッティングにこだわっていくと、
こんなエポキシ樹脂の部分すらも、無視できなくなる。
「わかりやすさ」よりも「使用感の精錬」を「Z」では選択した。


(一応、各セクションの最もバット側のガイドスレッドには小さく印字)

ガイドセッティングは、初代『MV-55』と同じ、
トップガイドから5mm通し&バットだけRV6mmのセッティング。
(※現行『MV55』は腰低LRVガイドにマイナーチェンジ)
試作段階から含め5年以上の耐久テストを経て、
「これなら大丈夫」と言い切れるもの。
ブランクパワーと装着リールを想定してバットガイドだけ腰高に戻し
トップガイドのリングだけ、SiCに変更した(耐久性重視)。

“怪魚”や“釣り旅”が謳い文句ではなく、
実際ガチの旅人に選んでもらっているウチでは、ダブルフットガイドが必須.
選択肢にある最小ダブルフットガイドは5mmだから、このセッティング以外無い。

もちろん、シングルフットガイド(結果より小径の選択肢)にすれば
より軽快さが増すのはわかりきってるし、
スパイラルセッティング他、尖ったセッティングもできなくはないけど、
ブランクに自信がある、
その良さを存分に味わって欲しいから、
セッティングはオーソドックスにまとめた。


開高健が生前行きつけにしていた蕎麦屋に行ったことがあるけど、
氏は、盛り蕎麦に海苔をのせさせなかったという。まぁ、そういうこと。


そして、性能的にはあんまり関係ないかもだけど、
思い入れの部分。
ロープロファイルリールと相性の良いPTSリールシートでは、
「X」シリーズではアルミプレートで、「V」シリーズでは印字で、
ともにゴシック体で入っている「Good Luck!」の文字。

「Z」では、30代半ばを迎え、
多少柔らかくなった僕(とタクト君)らの感性で、
プロトの修正を重ねる中で、筆記体で入れてみたり・・・。


(とりあえず、既存の書体で。しかしまぁ何本、
EVAがテカテカに黒光りするまで使い込んだものか!笑
販売サイトBlogより。)

竿はあくまで“道具”。
書籍のような“作品”ではなく、使ってなんぼのモノに、
自分の名前や、サインを印字したりする趣味は無い。

僕自身の名前にそんな価値があるとは思っていないけど、
「Z」だからこその“思い入れ”、
2020年の僕の手書き文字くらいは、いいんじゃないか?

喜んでくれる人もいるんじゃないかな?と、
仕様確定直前、最後の最後に思えるようになった。


(職人さんがウッカリしなければ、コレで入ってくるかなと。
最終プロトに反映してないので、チと不安。
まぁ性能は変わらないので。“道具”ですから)

Good Luck! (幸運を祈る!)

2020年、色々あった今年の最後に。
来たる2021年の世界に、希望を込めて。
手にしてくれた方々にとって、
“楽しい未来”になりますように・・・

もう1箇所だけ、小さな部分だけど、
性能とは関係のない“思い”を、
これまた最後の最後に込めた部分があるので、
それは年をまたいで来月、発送開始のタイミングで、
恒例の“私的サブネーム”の公開と合わせて、
紹介したいと思います(続く)



(この記事を書くに際して記事カテゴリ『ディアモンスター開発記』
の初期の方を今一度見てみた……小っ恥ずかしくてとても読みきれないが、
『MX-71』時代のプロトからあった“黒いディアモン”。
こうして形を結んで、感無量ですな)