ようやく、引っ越し先でネット環境を確保!

(「どうせなら、夢あるルアーで釣ろう」チャターベイトだ!)
こんな春でも、サクラは咲く!

(セーヤも)

(気仙沼の実家がヤられたマンセーも)

(ケイタも)

(「頑張ってます、宮城!」……日の丸カラーを投げ続けたタクミも)
5人全員にサクラが咲いた!
禁漁域の目印が津波で分からなくなっており、教えていただいた常連の方や、
ポイントを譲ってくれた方々に感謝します。
※限られた立ち位置をみんなで交代で釣っていたので、
実際の釣った場所からは移動して撮影している写真もあります。

(被害の写真、釣り人の僕が公開するのは、こんな写真だけで充分かなと思う。
海辺の野池:大沼の近くの、道路にて。
池は、抜け流された暴風林で「レイクエルサルト状態(巨木乱立)」だった)
……5人全員が被災者ではあるが、
不幸自慢しても、自粛しても、何も好転しない。
地震から1か月、たしかに元気を出せない人は、いっぱいいる。
(実際に自分の目で見ると、……しんどいわ~)
だからこそ、元気を出せる奴は、(無理してでも)元気を出そう!
この魚たちも大変だったろうが、なんと逞しいこと。
わけのわからないエネルギーをもらった。
日の出の1時間、僕らは一抹の申し訳なさを感じつつも、
ポジティブな気持ちに包まれた。

(一瞬「サクラ?」と思ったが、脱走兵の銀ザケ。12000トンが脱走中だとか)
「一抹の申し訳なさ」への偽善かもしれないが、
楽しいことを考えると、思考回路(悪知恵)は働くんだと実感した。
いざ、「行くべ!」と決断すると、
「レート・ゲーム」というアイディアが閃いた。
「景気づけによ、×100のレートで行くべ!」
そんな、「レートゲーム」という「釣りに行く言い訳」は、
『最大魚(cm)×レート(任意)=義援金(円)』というシンプルなルール。

(宮城のロックフィッシュで有名なアングラー、塩津さんや、
セーヤの知人が発起人となり、氏家スーパーでやっている。
微力ながら、僕のブログでも紹介させていただきます。
詳しくはこちら
http://sanriku-bokin.seesaa.net/ )
テンションが上がりまくった俺たちは、
僕のサクラは65㎝に巨大化し、タクミのサクラは72㎝に成長した(笑)
こういうウソはアリでしょう!金欠のセーヤのサクラは、12㎝に縮んだ(汗)

(泣きっ面に蜂?の、貧民一同。額の話ではないとはいえ、
一葉さんをダンクさせるほど、テンションを上げてくれるのがサクラの力。
憂鬱、鬱憤、迷い……いろんな自問自答を、浄化してくれる美しさだった!)
……正直、帰国して部屋に帰り、
めちゃくちゃになってる部屋をみて、僕は嬉しかった。
「僕も被災者なんだ」と、少なからず痛みを共有できた気がした。
孫正義ほどカッコイイことができないのが悔しいが、
「一番効果的かつ手っ取り早いのが、募金だろう」
まずは身銭を切ることだと、思った。
そして、釣りを仕事にした僕は、
「宮城の人がテンションが上がる情報を、発信していくしかないのだ!」
と、ナンチャッテ被災者として、自己正当化を開始した。

(塩っぱい田んぼにて。ズーナマ様、「こんなにいたんだ」ってくらい干物発見。
コイ&フナも同様。それに比較して、バスは異様に少なかったのが不思議。
ボリビアのウユニ塩湖の写真が、頭に浮かんだ)
僕は自己正当化が大好きなので、ハッキリ思ったことを言うが、
平日、ちゃんと一人一人が一生懸命、できること(仕事)をするために、
休日は思いっきり、ガスを抜く。抜いていいんだ、そう思う。
楽しいことを楽しめないのが、一番つらい。
鬱とか、負のスパイラルの入り口はそこにある。
釣り人は、やっぱり釣りをしないと元気が出ない。体調崩す。
それが、不謹慎フィッシングを楽しんできた、僕の思いである。
自粛したい人は、すればいい。どっちも正解だろう。
現実問題、海が壊滅の今、宮城(内陸部)では、
「バスロッドが飛ぶように売れている(釣具店関係者)」そうであり(ホントかな?)、
焼肉屋や、寿司屋といった「プチ贅沢」がいつも以上に繁盛してる(ように見えた)。
テレビでは被害の大きい沿岸部が取り上げられるが、
10年、20年と、長く被災地(核心部)を支えていく主力は、
きっと、同じ東北の、被害が少なかった人たちだろうと思う。
近くに住んではいるが、だからこそ何もできないと自己嫌悪を感じ、
暗いニュースの洪水で、精神的に“エア被災”している……そんな人の話も、聞く。
ストレスの発散の糸口と、その肯定もまた、
実被害が少ない“被災者”には、必要なんじゃなかろうか。

(人と違うことをすることを、工夫という。
横並びで暗い顔をしている暇があれば、
ライフラインの一つが釣りというモンキス読者は、
批判覚悟でとにかく、我ら動く。故に我らあり、である。
答えの出ない考え事なんて、動きながらでもできる)
僕はこの4月から、もう宮城県民ではないが、
7年も住むと少なからず情は移る。
元気出せる人が、元気を出す。経済も、テンション(笑顔)も、循環させる。
今を生きることを止めては、何も好転しないのだ。
宮城のオレが行ってんだから、
関西以西の釣り人(釣りに行ける人)は、バンバン釣り行っていいと思うよ。
言うまでもなく、海辺に多い釣具屋さんは、被害も甚大なので、
とにかく愛もお金もリールも、回しましょう!って感じ。

(この小桜は、レート10で。夢あるカストマスターです!)
今後もずっと「レート100倍」では、俺自身が破産するが、
「レート・ゲーム」…×10倍くらいで、
先1年間くらいは粛々と継続していこうと思う。
この週末も仙台に行ってたが、今週末も多分行くので、
(不幸中の幸いというか、大学が5月から始まることになり、
部屋の片づけが4月中に終えればよくなった。節約のためにも、
時間がない人がようやく機能しだした引っ越し業者を利用するためにも、
時間に余裕のある僕は、週末ETC割を利用して自家用車でピストンしてる)
まずは自分の引っ越しを片付けることが必要だが、
今週末位からは、何かできることもあるように思う。
色んな意味で仙台通いを継続していくために、
まずめ時ぐらいは、楽しみを見出しながらね。

(4月18日、石巻市で撮影。引っ越し業者がテンヤワンヤなので、
時間が自由になる僕は、自家用車で荷物をピストン輸送をした。その時撮影)
・・・・東北の人々が否応なく不便な生活を余儀なくされているころ、
好き好んで電気・ガス・水道のないところへ行き、
野宿をして、日の出前の冷え込みに震えていた僕は、思った。
国の金で大学院まで出させてもらっておいて、「なんとも、(己が)無力」と。
そして、「日の出前が一番暗い。一番寒い」と。
でも、暗い夜空だからこそ、輝く星もある。
普段気が付かない、小さな輝きに気が付ける。
そして、太陽の暖かさを感じられる。
陳腐な啓示かもしれないが、大して失ったモノのない僕は、
「この震災から得られるモノ」を大事にしていこうと思った。

(折れてなお咲く、みちのく桜。
周囲には冷凍カツオが散乱し、腐敗臭が充満していたが、
美しさに、悪臭も忘れた)
長い目(これには、自分自身が無理しないこと、
楽しみをどこかに見出すことが大事かと)で、
いっしょに頑張ろう。(目の前の仕事を、全力でやる)
頑張れない人は、諦めはしないで、って感じで。
友人の身内を含め、被害にあった方々のご冥福をお祈りいたします!
<PS>

(「できることを、精一杯やるだけ」それを再確認させてくれた光景。
……こんな時に、海外まで行って、やりたいことだけをやってていいのか、
そんな贅沢(見る人にとってはそうだろう、否定はできない)してる場合か、
という思いも当然ある。でも、『Monster Kiss』を開くひと時ぐらいは、
全てを忘れさせられる、そんなサイトを作っていこうと誓った。
そして、ちょくちょく東北に“帰り”、復興をこの目で見ていきたい。
5月22日、南三陸町にて。詳しくは仕事の先輩のブログで↓
http://ameblo.jp/teppeiyokozawa/day-20110529.html )