
(マレーシアのケニール湖で試投してきてくれた、
大学生さんからのインプレです)
「“ディアモン”最高ー!!」
なんて宗教になるのは望んでないので、今回は、
「投げてみたうえで、あえて、買わない」
という選択をしていただいた方のレポートを。
メールで「マレーシアに行ってきます」と連絡をもらってた彼に、
「良かったら、使ってみる?」と託してみたのだ。さて・・・・・
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ディアモンスターを使わせて頂いての感想をまとめてみました。
・携帯性(+ケースについて)
電話でも軽く触れましたが、家に届いた瞬間から衝撃的でした。ちっさ……って。
一週間、一緒にマレーシアを歩き回りましたが、その大きさが気になることは一度もありませんでした。また、これはケース自体の話になると思うのですが大変軽く、驚きました。以前、国内遠征で市販の大きく重いバズーカを持って行ったとき、数十分歩いただけでかなり体力を消耗してしまった経験があるのですが、ぶっちゃけ、肩にずっとかけっぱなしでも平気です。初の海外遠征でしたが「あ、これすごい楽」なんて感覚がひしひしと伝わってきました。
・感触
まず、7ft1inという長さは僕(172cm)にとってはとても使いやすかったです。必要以上に固い竿では決してないので、実際のパワーの割にはかなり扱いやすくなっています。強めのバスロッドのような印象を受けました。キャスティングに関して言えば、遠投も利くけど狙ったところに投げれる、重いのはもちろん、小さく軽いルアーもある程度なら投げることができました。また、大体のことが一本でできてしまうので、持っていく釣竿の本数を減らすことができ、向こうでの行動に幅が出ると思います。
今回、大きな魚は残念ながら釣れなかったので、ファイト中の使用感については、申し訳ありませんが判断できません。
・まとめ
とても使いやすい竿です。上でも述べましたが、パワーのあるバスロッドのようなイメージ。とてもとっつきやすい。しかもたたむと超コンパクト。”釣旅”スタイルにおいてはこのロッドの右に出るものはいないんじゃないでしょうか?
ただ、怪物狩りでも述べられていたことですが……ロッドの選択は、気持ちが乗るかどうか……今回の旅で、そのことを強く感じました。ディアモンスターは、こと釣旅においては"この竿でいいや"ではなく"この竿で釣りたい!"という方に是非使ってほしいですね。
簡単ではありますがこんな感じです。
もっとバンバン釣れてれば、いいインプレも書けたのかもしれませんが……僕の感じたところはこんなもんですね。
あ、最後に一つ。これ、すごい大事なことだと思うのですが、「Dear Monster」このネーミング、サイッコーにステキだと思います。ロゴ見てるだけでワクワクしてきますよ!
最後になりましたが、発売おめでとうございます。申し訳ありませんが、僕はただいまの段階でまだ購入の予定はありません。今回の旅で感じたロッドへの考えというか思いというか……もう少し考えなければならないところを見つけてしまったので、それを解決するまでは手が出せません。
現・相棒ともう少し一緒に旅をしてみて、それからまた検討しようと思います。
僕自身、半端な気持ちで手を出したくないロッドですので。
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というインプレをいただき、気になることがあったので、
いそがしい中、全面的に肯定的なインプレをありがとう。
だからこそ、「もう少し考えなければならないところ」ってが、気になって。
「現・相棒」ってのが、今何を使ってる人の意見なのかってのも、気になります。
簡単でいいので、もう少しその辺を教えてくれるとうれしいです。
あと、もしよければ、旅の写真も数点送ってもらえたりしないかな?
ディアもんで釣った魚だったら嬉しいが、そうでなくてもいいので。
と返信させていただくと……
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えーと
もはや精神論なんですけれど、やっぱり大事なことだなと思って。
僕が初めて自分のお金で買ったベイトロッドの話になります。
中古のスコーピオンシャウラ1703R……高校一年生の冬、決して安い買い物ではなかったのですがそのデザインに一目ぼれして、リサイクルショップで購入しました。
当時まだ満足にキャスティングも出来ないレベルでしたので、学校から帰ると毎日毎日練習ばかりしていました。
僕の高校はバイト禁止だったので、そんなにいくつもいくつも道具を買うわけにもいかず、高校の三年間はベイトタックルはほぼシャウラ一本でやり通してきました。一番思い入れのある、僕のルーツと言えるロッドです。
正直、今回のお話を聞いた時もすごく迷いました。本当に借りてもいいのか、と。
実際に持って行って、使って、快適な釣りは出来たのですが……そりゃ、釣れたらすごく嬉しいし周りに自慢もしちゃうだろうけど……オレノサカナじゃない気がしてしまって。
やっぱりシャウラじゃなきゃだめなのかなって思いました。
ワールドシャウラ、1652Rは持っています。今度友人から1704Rを譲り受ける予定です。
ディアモンスター二本に比べると”旅”の装備としては心もとなく感じますが、”釣り”で考えた場合、きっと”心”強い相棒になると思いまして。
これはあくまで僕個人の精神論です。釣竿の優劣をつける文章ではありませんので話半分に聞いてください。
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という返事をもらった。
こういう、道具に思い入れがある方に、
興味を持っていただけるということはとてもうれしい!
やり取りを、そのまま、掲載させてほしい旨を伝えると、
以下のようなメールと、合わせて、写真も送っていただいた。
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ブログの掲載はオッケーですよ!
なかなか貧相な釣果で申し訳ないんですけど……。
シャウラは1754を買おうと思います。
MX-50はぜひ買わせて頂きたいです!
ビビッと来てます。
写真いくつか添付しました、他にもいくつかありますので必要であればまたお願いします。
遅くに失礼しました。

(おー! カスープ!(タイ語) マセーシアでは、“セバラウ”だね。
僕も、海外で初めて釣った野生魚です。アグレッシブで、かっこいいよね!)
追記
空の写真があると思います。
解説すると、正面の雲がバラマンディにみえるっていう……
それだけです。
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近年、ケニール湖で増えているというバラマンディ。
「釣れなかったのが、悔しいんだろうなぁ」と、
雲の形に憧れの魚を重ねる気持ちもわからんではないが、
まぁ、それは、
「オセアニア(パプアやオーストラリア)に行けよ!」
って、大自然からのメッセージなんだと思うよー。
人造湖で外来魚がどうこう、ってのも、いろいろねじれてる気がするわけで、
まぁ、シンプルに、最高の場所を、野生の故郷を目指せばいいだけっしょ!
ささやかなお礼に、H君が購入予定の1754R-2について、
僕からインプレ返しをさせてもらおう。
何よりこの竿、7フィート5インチにもかかわらず、軽いんだ!
公開スペックで、165g。
ディアモンが7フィート1インチ、195g。
ホワイトパイソンが、実測で7フィート6インチで225g前後であることを考えると、
シマノのスパイラルXという技術が、いかにヤバいものかわかる。
1年間、メガバスさんとの契約を卒業し、様々自由に竿を使う中で、
出会った竿の中でもお気に入りの1本が、コイツ。
国内ではオオニベをはじめ、海外ではグーンシュの思い出も入っており、
今も大事にしまってある。
もちろん、ディアモンの開発に様々な示唆と経験を与えてくれた“先輩”だ。
チタン(金属)をブランクに組み込むというチャレンジをしたホワパイ、
それを3年間使い込んだうえで、金属を使わず、似たようなフィーリング(トルク感)で、
かつより軽く、シャープな使い心地(中高弾性)を目指した、ディアモン。
それに対し、ワーシャは、超高弾性。カリカリ。
主に、キャスティング(飛距離)に関して、そのメリットを実感すると思う。ぶっ飛ぶ。
ただ、竿の弾性に関しては一長一短あり、完全に好みだと思う!
ワーシャも、高弾性ながら、魚のノリや扱いやすさに考慮してるのがわかるし、
ディアモンも、中高弾性ながら、飛距離(振りぬき感)に関し、
おもにガイドセッティングとテーパーの出し方で対応し、妥協はしてない、という。
せっかくだから、まさに1754Rを使ったファイトシーンが
現地人撮影の断片で残っているので、紹介するよ。
映像で見てもらえばわかると思うが、流れがぶつかる手前側(深い側。水深約5m)では、
90ポンドPE&140ポンドリーダー3ヒロでは、
ワーシャ最強の1754R-2とはいえ、ロッドパワーだけじゃ、縦にリフトは無理。
(ついでに言うと、こういう“耐える時”のために、フロントグリップは長く、
グリップエンドは、もう少し長い方がいいと思う→ディアモンでは、そうした)
ロッドパワー無視した、「ガチ引っ張り合い」でも、うーん、PE90じゃ危ないと思った。
170ポンド(12号)とかだったら、根がかり外すように手釣り勝負もできたかもしれないけど……。
この時、実際初めてFGノットを完全に覚えた&実戦投入したしね。
(アマゾンの2008年に、1回覚えたが、その後使う機会がなく、一旦忘れた)
その後、オレは、
映画“リバーランスルーイット”よろしく、対岸の浅場に泳ぎ渡り、
横にパワーをかけて、ランディングに持ち込んだ。
(その辺は、“怪魚マガジンⅠ”に詳しく書いてあるので、読んでみてね)
水が、20度弱と、思った以上に冷たいこと、流れが、重いこと
(グーンシュに根に持って行かれないラインテンションを維持しながら泳ぎ渡れるか、ということ)
などなど、ちょっと(一般基準ではカナリ)危険だが、
モンゴルのタイメンや、仙台の冬の川(スモール釣り)でのダイブ経験を踏まえ、
僕は僕の限界を体験して、「ここまでなら、大丈夫」って基準があるので、
飛び込んだ。
(意図せず、自然に声が出るのは、完全に、“本気”モード。
細胞を起こす(体温を上げる)という、自己防衛かも、と客観的には思う。
グーンシュにプレッシャーをかけながら、かつ泳ぎ渡るのは、低水温もあって、
足がつりかけた。10人やれば、1人は死ぬかも。今振り返れば、楽しき武勇伝♪)
“ディアモンじゃなきゃ獲れなかった一匹”とか、
語彙の少ない人が言うような、バカなことは言わない。
(今後、ディアモンを所有する人も、そういうバカなことは言ってほしくない)
ハッキリ言って、竿は、所詮、竿でしかない。
「道具を使いこなす」とは、こういう状況判断と、応用力のことなんだと思う。
……ま、この程度の流れなら渡れるが、
よりヤバい状況(泳ぎ渡れない状況)でリフトするため、MX-80の構想がある。
過去の経験で言えば、濁った岩場の激流のムベンガや、
今後想定するのは、アマゾンの滝つぼでの、ピライーバの疾走を止めるため、
張り付いたパックラベーンを、ボトムから引きはがすため、など。
もちろん、71だってムベンガやピライーバを釣ることはできると思う。
岩にぶつかってもいいようなウェットスーツや、荷物や、水泳技術(体力)で補えば。
ただ僕は、自分ができる限界(安全基準)と、持って行く(快適に旅できる)装備量の中で、
選択肢として、「もう1ランク上の竿を持っとく方が、イイ」と思うだけ。

(指ほどの細竿でも、こんなんが釣れる。ある意味、竿の仕事は、掛けるまで。
以降、獲るのは、竿だけに任せちゃダメ。
道具はあくまで、持ち主によって、すぐ折れるクソ竿にも、生涯の相棒にも“育つ”。
1m程度の“怪魚”釣りなら、遊びで獲れるが、“怪物”狩り(特に岸から)には、
状況判断能力と、体力(経験に由来する自信)、ちょっと1つ上のガッツが試される……)
回りくどくなったけど、
1754R-2、僕が自信を持って、「“釣り”には良い竿だ」と勧められる竿だよ。
この竿もまた、使いこなせば、何だってできる懐の深い名作でしょ。
一方で、130㎝の仕舞寸は、「まだ“旅”には長い」とも申し添えたうえで(笑)
以上、参考まで。
学業で忙しい中、レポートありがとう!>Hさん