現場力(げんばりょく)

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算数教科書を検討する

2006-01-27 | 教材・授業の研究
算数教科書を検討する。
小学校には、全部で6社。

授業では、1社しか検討しない。
他の教科書は、持っていないし、
普通学校にもおいていない。

もちろん、教えるときにも1社の教科書で
どのように教えようかと教材研究をしていた。
1社の教科書を「絶対」として見ていたのだ。

しかし、算数教科書を比較してみると
それを恥じるほど全く違っている。

ロジックが会社によって違う。
中には、「何を根拠にしたのかな?」と思うほど
ひどい教科書もある。

「面積」の公式。
そこで扱われる例題は、決まってくる。
さて、「たて」と「横」は何㎝が良いのだろうか?
少し考えてもらいたい。


何㎝がよいか決め、理由を考えてから次を見て欲しい。


公式を使うまでは、1c㎡を単位とした正方形のいくつ分かで
表される面積を学習する。
つまり、数えてもとめるわけだ。
数えさせることで「広さ」の数値化をする。
だからイメージがわきやすい少ない数がもとめられる。
一目で何個と分かる方がイメージもわく。

公式は、「たて」と「横」を測るだけでもとめられるよさがある。
公式を学ぶと一般化ができる。
だから、数えるには少し難しい数がもとめられる
しかし、計算問題ではないので少ない数がよい。
教科書では、ほとんどが「たて」3㎝、「横」4㎝になる。
12個の数は数えるには(少し)イメージがわきにくく
計算は簡単である。
また、長方形は、一般的に横長と理解されていることも分かる。
視線との関係であろうが、
縦長より横長の方採用される。目を動かすだけでよいからか?

ロジックとは、自分なりに説明が付かないといけない。

外国の教科書と比べると日本の独特の事情が分かる。
日本の「面積」の導入では、
広さ比べの操作活動している。
これは、広さの概念を「面積」の概念へ
体験を通して意識させる活動である。
しかし、「広さ」の体験活動をしていない
子どもはいないだろう。
中国は同じ活動をさせているが、
イギリス、アメリカでは、
1c㎡を単位とした正方形のいくつ分かで
表される面積を学習の学習から始まっている。

西洋と東洋の違いか?

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