現場力(げんばりょく)

理科は感動だ!を実践する感動サイエンスteacher。
つながりを活かして社会貢献活動する地域に飛び出す小学校教師。

人と「もの」との付き合い方(研究授業)

2010-09-17 | 教材・授業の研究
研究授業が行われた。
1年に何度か研究授業を行うが、
教師は、やはり、授業を見てもらってなんぼの世界である。
それでも今回の研究授業は、収穫があった。

授業は、「ごみ問題ってなあに?」という資料の文を読み、
1)課題を設定し
2)調べ
3)プレゼンにまとめ
4)発表する。
さらに、
5)考えを深め、作文する

単元であった。
総合力が試される。

研究授業では、16時間分の12時間目を見てもらった。
2班のプレゼンを聞いて、考えを深める時間である。

主な成果は、3つ。

第1に
子どもが素晴らしかった。
うちのクラスの子ども達から授業を盛り上げようという気持ちが伝わってきた。

プレゼンを見て、メモを取り、
短時間(5分程度)で長い文を書くことができた。

メモの取り方は、キーワードだけを書く子どもも多く
これまでの指導が生かされてきた。
さらに、多くの子どもがキーワードだけを素早くメモをとれるようにしたい。

第2に
仮説の思考力を高める手だてが有効だった。
ワークシートを作成した。

次の指示をした。
上のメモをもとに発表した班に
自分の考えと似ていたところや違うところ、
これからしたいことなど班の人に伝えるように書きましょう。

ここで、一文で終わらない工夫をした。
接続語を使わせたのだ。

次のような接続語を使えたらAとした。
だから、しかし、たとえば、つまり、なぜなら

これは、順接、逆接、並列、添加、選択、説明の
働きを持つ代表的な接続語からとった。

それによって、子ども達の思考力が高まったのだった。

第3は、
ICT活用である。

子ども達がツールとして、パソコンを使いこなす。
スマートボードをほぼ毎日活用しているクラスでないと
扱えるはずがない。
子ども達がICTを活用した事例としては、素晴らしい。
スマートボードにペンで書いたり、パワーポイントを使ったりと
分かりやすい発表になった。

もちろん、基礎的な声の大きさや目線もよかった。

さらに、課題も明確になった。2つ。

第1に
国語でねらう言語活動の位置づけだった。
次回の学習指導要領では、それぞれの教科に言語活動が位置づけられる。
しかし、
国語でねらわれている言語活動を意識していなかった。
内容の意見ばかり求めて、効果的な表現に意識がいってなかった。

第2に
言語活動に付随して
質問をさせたときの発問が悪かったことだ。
質問がでなかったのは、ひとえに発問の悪さと待てなかった自分にある。

これらの課題をクリアーしていくことで
また一つ大きくなれる。

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