精神療法家 増井武士のブログ・バリ島日本人自殺予防ヴィラオーナー(レンタル可)

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蓮歌療法

2019-07-02 21:03:11 | 日記
 

(この写真はマルセイユのヨットハーバーです。この近くの野外レストランで、食べることに気を取られ、
ぼうっとしていた直子は、バッグを盗まれました。以前から私はフランス人が一番きらいです。バリのヴィラで、友人の友人と偽り、5日間も大の大人が5人、無銭飲食して逃げるようにかえったのもフランス人でした。
その後、私からの連絡がない限り、人をヴィラに入れず、ポリスに連絡するようにしています。
このように、裏を返せば、バリの人達は疑うことを知りません。
このフランス人の貪欲さについては、また後で詳しく書きたいと思います。
文脈がそれてすみませんが、それほど私は、フランス文化や遺産などは別にして、フランス人と聞くと、怒りがこみあげてくるぐらい嫌いなのです。)

 本文に移りますが、私は時々患者さんやほかの方のメールに、俳句や短歌、簡単な詩で返信したりしています。
そして、「文字数や季語などまったく気にしないで、同じように短歌か詩のようにして返してください。」と要求する時があります。
とくに長いメールなどに対してです。
何故なら、文字数を制限するのは、ある種の心のレベルへの問いかけが必要となってくるからです。
言葉や事柄が、長々と書き綴られると、心がどこかに行ってしまって、どのような気持ちであるかがぼやけてしまうからです。
 この時、余り考えず、浮かんで来た言葉の羅列だけで良いのです。
 これは、私なりの連歌療法です。
ちなみに、本格的な蓮歌療法は決まりが多くて、やってられないからです。
私は、この蓮歌療法の良い部分だけ取り出して、簡単にやれるようにしているのです。

以前掲載したバリ島からの便りに必ず一句入れていたのを、忘れている方がほとんどでしょう。
例えば、大晦日のブログには、

 年越しの
 そばに代わりて
 ミーゴレン

ミーゴレンとはバリ島でよくたべる焼きそばのようなものです。

 年の瀬の
 ざわめき嫌い
 神の国

 などです。
 

 今、ホタルの時期で、車で10分くらいの川にホタルがいます。
昔は蒸し暑い夜は、まるでクリスマスツリーのように、ホタルが群れていました。
昔、子どもにせがまれて、ホタルを数ひき取り、草木を並べて風呂場に水を入れ飼おうと持ってかえり、数日生きて、亡くなりました。
私はこのホタルが大好きで、昔は毎日のように見にいきました。
あの大きなゴールデンの愛犬テツを連れて行くと、彼も珍しいのか、寝そって、じっと眺めていました.
よく私の家に集まり、皆さんと一緒に見にいきました。
近頃、この季節なのにホタルの事を少し忘れがちになっています。

幾日か前のホタル狩りにちなんで思いつくまま俳句を少し。


 なかなかに    
 えもいわれんとす
 蛍の火


 なのか「7日」には
 死にいく蛍
 ただ照らす

 急ぐなよ
 なのかの人生
 何あらむ


 なのかとて
 照らし続ける
 清らかさ


 おまえらを
 哀れと思う
 哀れさよ

 無き父が
 ホタルとなって
 里帰り


 なにもせず
 ただ光るだけの
 賢さよ

 賢くも
 寂しくあらん
 そのしか光

 なかなかに
 えもいわれんとす
 蛍の火


 なのか(7日)には
 死にいく蛍
 ただ照らす

 急ぐなよ
 なのかの人生
 何あらむ


 なのかとて
 照らし続ける
 清らかさ


 おまえらを
 哀れと思う
 哀れさよ

 無き父が
 ホタルとなって
 里帰り


 なにもせず
 ただ光るだけの
 賢さよ

 賢くも
 寂しくあらん
 その光

どんなに拙く思えても少しやってみませんか?
どなたか、返歌くださればと思います。