精神療法家 増井武士のブログ・バリ島日本人自殺予防ヴィラオーナー(レンタル可)

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たかがコペン、されどコペン

2020-12-12 15:58:06 | 日記

オープンカー好きと、車には性格があるという事

 私は最近良く働いたので、自分へのご褒美をしてやりたかったのですが、何が良いか、定まりませんでした。
だから、好きな車の事などを考えてみたのですが、最近の車で是非欲しいなどと思う車はありませんでした。
車のデサイン性はこの半生期、極めて退化して、個性がなくなり標準化し、平均化しているように感じます。
ずいぶん前から私は、オープンカーが好きで、病院などの仕事をした後、車をオープンにして走っていると、その日のいろいろな苦労が自分の身体から飛び去るような気持がするのでした。
考えても仕方ない問題や細々とした雑念が、すっかり風で飛び去っていく気分となり、オープンカーは私にとり生活必需品めいたアイテムでした。
私は今、赤いミニクーパーで四人乗りのカブリオレ(オープンカー)を持っています。しかしその車は、少し目立ち、その車に乗ってどこかへ行くという、上機嫌な気持ちにあまりになれず、足がわりにしている、軽四のスズキのハスラーに乗ることが多くなっております。
そのミニクーパーは、試乗の時に、人通りや車が多く、アクセルはそう踏み込まめせんでした。しかし、エンジンや動力系はすべてBMWなので、その加速と運動能力などは、半端なスポーツカーより、走りが良いのです。
その車の前はトヨタのMRでした。以前に、ブログに写真を掲載した赤い仕様のものです。それはエンジンを後ろに持ってきて、ドライバーのポジションに車の重心がくるように作られていました。だから、カーブを切る時、ドライバーをこまの中心にして回るという、スポーツカーとしては最高のものでありました。
人の少ない時、スピードをあまり落とさずカーブを切ると、ドライバーを中心にテールが流れて安心してドリフトできるのです。
MRと決める時に、同じようなサイズの車で、BMW・Z3とポルシェの2リッターのオープンカーがありました。
しかし、ポルシェは今は、女性や子どもでも乗りこなせる車となり、オートマ仕様しかなく、乗っても個性がなく、全く面白い車ではありませんでした。
BMのZ3の方はMRに比べてスタイルだけは良かったのですが、車は全体的に締まっておらず、良く言えば、しなり、があり、悪く言えば、フニャッとした感じで、特にハンドリングは頼りない感じでした。
やはり、車は日本製は良く出来ていると再認識して購入しました。
その後、歳をとり、MRの車高がとても低いので乗り降りが大変になりました。また、マニュアルでしたから、スポーツカー特有のクラッチが重く、加速もハンバないので、手放しました。
2万キロも走っておらず、エンジンは慣らし運転が終わったぐらいでエンジンは快調に良く回りました。
私のオープンカーへのこだわりの始まりは約50年前に、ホンダのS600からでした。そしてその後、マツダユーノスが大々的に新聞広告などで世に出ました。
それが気にいって予約までして買いました。その当時、ツーシーターのオープンカーは珍しく、マツダの販売店がユーノスの購入者に呼びかけて、20台ぐらいにグループを組んで、同好会ふうに遠方の名所に一緒にクルーズして楽しみました。
田舎道を多数のオープンカーが連なって走るので、おじさんやおばさん達はびっくりしていました。
その後アルファロメオスパイダーなどを含み、五台くらい乗り替えました。
車にはそれぞれの人格があると、私は感じています。アルファを手放したのは、車自体の問題でなく、その性格の為でした。
そのアルファは、まず、横に乗る人を選びます。綺麗な女性を乗っけると、エンジンや車の全体的な機能はシャンシャンとして機嫌が良いのです。最初は車の性格ではなく、自分の気持ちのせいかなと思っていました。しかし、明らかに自分の気持ち以上に、何かあるのです。また、そのアルファはチョイ乗りを嫌いました。エンジンがくすぶったようにバラバラと回転して、高速道路に行くと機嫌が良くなるのです。
ちなみにBMW2000Iシリーズのオープンカーは、賑やか好きで、後部座席が満杯になるほどエンジンの伸びが良くなるのです。


たかがコペンされどコペン

 私はコペンとかホンダの十数年前からある軽自動車のオープンカーを知っていました。また、随分昔に友人のそれらの車に実際乗ってみて、自ら買ってまで乗ろうとは決して思いませんでした。
出足も加速もカッタルく、やはり、軽は所詮、軽自動車だと言う実感でした。それらの走りは軽自動車の限界を越えるものでは決してありませんでした。私はやはり、コペンと言う車をどこかで少し馬鹿にしてきた様子でした。
ところが、直子の乗っているホンダシビックも、何の故障もなくて、軽快に走っていましたが、約10年経ち、走行距離も10万キロを越えていたので、もう替え時とも思っていました。
そんな時、たまたまコッペンの試乗車に会い、駄目もとと思ながら、試乗しました。それはオートマ仕様で、アクセルを踏むと、予想以上を遥かに越え、出足は機敏でエンジンの伸びも良いのです。
ターボが低回転から効くようでした。そして、そのショックアブソーバーがスポーツ仕様にしていて、MR程には固くはないけれど、普通車よりも数段固く、道路の凹凸も心地よく拾うのです。1500回転で5~60キロが軽く出て、エンジンの吹き上がりが軽いのです。
コーナーに来て、少し急カーブを切っても、前輪のサスがそこそこ踏ん張り、後輪が少しスリップして、回転が楽なのです。
直子もとても気に入った様子で、細かい話を聴いていました。販売係の人も車好きなようで、エンジンはこの十数年で何度も改良したらしく、今の仕様になり、ツインカムターボに落ち着いたらしいのです。
試乗車はスポーツ仕様でサスペンションも前後を固めに設定してあると言う事でした。
肝心のその車の価格は、極安の軽自動車が二台買える程高いのです。
価格表を見ると、コペンのグレードは約6~7段階あり、最初に試乗した車は2番目に高いセロ・スポーツと言うランクでした。

好ましいサスペンションについて

 最上のランクは前輪も少し固く、BBSのホイールが付いてましたが、私には前輪は固すぎました。
コペンは注文生産で、契約後、納車まで最低3ヶ月ぐらいかかると言う事でした。また、一番安いスタンダード仕様との差額はずいぶんあり、スタンダードはサスペンサスは一般の軽自動車のものと変わらず、それほどの価格ではありませんでした。
それで試乗した車を売るつもりはないか?と聞くと、ないけれど北九州の小倉店ではあるかもしれないと言い、確認してくれて、あると聴きました。それが私の好きなメタリックグリーンの車らしいのです。
数日後、小倉店に行くと、欲しかったメタリックグリーンの車があり、走行距離120キロで、ほぼ新車と変わらず、新古車として、すでに売りに出ていました。
だから試乗は、それではなくて、最高のグレードのコペンで、試乗してみると、前輪も固めになり、カーブへの突っ込みには固すぎるので、やはり、セロ・スポーツクラスが良いと判断しました。
直子が車のシートを観て、「わぁ、あの有名なレカロのシート!色もいい。」と言いました。私はシートのブランドは知らなかったので、直子が知っている事に驚きました。

価格交渉

 さてこれから価格交渉と思い、呈示価格より3万安ければ、すぐに契約すると告げました。福岡県では、コッペンの値引きを絶対しない申し合わせがあると知っていましたが、駄目元でも、一応は押してみました。
担当者は社長に相談すると言うので、言ってみるものだと思いました。
結局値引きはしないがオプションをサービスするというので、私は絶対に必要なドライバーの頭部を守る為のガーニッシュをステンレスメッキしたものを付けました。

車の性格

 今のところ、その車はおとなしく、ひたすら綺麗にされるのを喜んでいるみたいです。車の形から、またヘッドライトの丸っこさからも、全体的に女性っぽくて、余り人見知りをせず、おおらかな感じを受けます。また、コペンは、もはや軽自動車ではなく、軽いスポーツカーと言う独自の人間性を備えているようです。
当分は、ミニとコペン、2台のオープンカーと、スズキのハスラーの軽自動車の3台で楽しもうと思います。

直子のフィットは下取りに出しました。出す前、彼女は長年乗りなれた車と別れるのは寂しそうで、「ご苦労様。」と言いながらフィットを綺麗に磨き上げていました。
だからフィットに付けていたお守りをとり、コペンに取り付けました。