精神療法家 増井武士のブログ・バリ島日本人自殺予防ヴィラオーナー(レンタル可)

心理臨床の研修会・精神療法外来の陪席・海外のワークショップやバリ島ビーチフロントヴィラの利用のご案内などを掲載します。

日本に帰ってきました。ー2-

2019-01-13 20:45:35 | 日記
 
 
 バリを経つ
日本の辛い
冬想う

何時もですが、バリから帰ってきて3日間は仕事を入れずに日本の雰囲気に慣れる時間帯を取っています。
日本からバリのビィラまで行く疲れの採れ方はひどく簡単です。バリのビィラでゆっくり済めば勝手に採れてしまいます。
しかし、バリから日本に戻る時の疲れは特有で、まずは夜行便の睡眠不足の疲れをとり、日本の閉鎖性や細かさの感覚に
慣れる事です。
その為に良いと思う事は、とにかく寝る事ですし不思議なほど寝れるのです。
ヨクウツ症状の寛解期に不思議なほど寝れる事と似ています。
嫌な事を遠避ける為には、寝る、という
非常に健康な対処法を自然に取っているのです。
また、睡眠は気持の整理に役立ちます。無理して違う文化を取り入れる為には、寝てる間に文化の取り入れが無意識的に働くのです。
私は、日本に戻った11日より13日の昼過ぎまで、大半は 寝ていました。
目が覚めても身体が重い時は微量の睡眠薬を飲み寝ました。
13日の今日、身体が少し軽くなったので、やっとサウナにいきました。
バリのビィラからの帰りに要件があり、ウブドを経由して帰りましたが、ウブドーのビィラを見ても、其処にはヌガラ辺りの解放感はなくて、さしずめバリの京都のようでした。
ただ、世界中で一番高くて旨いというルアックコーヒーを4百円ぐらいで飲めた事ぐらいでした。
矢張バリでもヌガラ辺りまで行かないとほんとうに自然こみで解放的なバリの姿がなさそうです。

帰国しました。

2019-01-12 22:42:40 | 日記


1月11日昼過ぎに福岡空港に着き、夕方自宅に戻りました。
空港で
冬の寒さに
また不機嫌

今回のバリのビィラステイは、今までとは少し異なり、ずっとビィラステイをゆつくり楽しみました。
昼近くまで寝て、とても美味しいフルーツとフルーツジュウスの朝食を食べ、ブールサイドのテラスでゆつくりし、メイドさん達が昼休みから帰ってきた頃からブールで泳ぎます。
約1キロぐらい、ブールの中でストレッチをしながらゆつくり泳ぎます。気が向けば、1、5キロぐらいになることもあります。クロールと背泳とビート板の順で、ちがう筋肉と関節を考えてのことです。その後適当に歩きます。だいたいこんなことで約二時間かかります。その後シャワーを浴びてい早くにると、私と特別な契約?をしている医療マッサージ師がきます。そこで、体の細かい部分まで、約二時間かかりマッサージして貰います。
終ると夕方になっています。マッサージ師と冗談を言っているうちに夕食となります。
来客が無い限り、夕食は質素なもので、日本から持ち込んだ体に良いという味噌で作った味噌汁と、玄米と雑穀米のごはんと、後1品簡単なおかずをゆつくり食べて、少しくつろぎます。
すると、夜の帳が下りて、静かな波音しか聞こえない時が訪れます。
私のお気に入りのテラスの長椅子に寝そべりながら、夜のジュウスかアイスコーヒーを飲みながら何も考えないひとときを過ごします。
気が向けば、ブログを作ります。その時ぐらいですが、今日あったあれこれを直子と、なんとなく話しあっています。
朝早い直子は、もうすぐに寝息を立てています。私はそれから、庭を横切り、うみべに一番近いバーコラまで歩き、夜の波や海と、しばしの間何となく、時を過ごします。
そして、日本から持ち込んだ本を探して、気が向く本を読むのです。
今回は、司馬遼太郎の、竜馬が行く、を繰り返して読みました。
眠気がくるまで読み、また昼前の朝食となります。
毎日毎日この繰り返しです。一日中ビィラに居て、自転車で外に出たのは一回だけです。
穏やかで静かな毎日の繰り返しでしたが、退屈どころか、とても時間が満たされていくのです。
いつも、帰りは嫌でしたが、今回はとても嫌でした。
私にとって必要な無駄がたくさんあったのでしよう。
日本に帰ってきた頃から、体調が優れないのです。少し先にバリでリタイアビザでも取って、バリで長く居ようかなと思ったりです。

バリからの便りーもうすぐ日本に帰りますー

2019-01-08 22:59:44 | 日記


バリのビィラに着いたのが、もう何か月も前のような気がします。
時間がゆつくり過ぎると 年月もゆつくり過ぎ、長く感じられるのでしよう。あさって空港までタクシーに乗り、だんだん繁華街を過ぎる辺りから、心は少しずつ閉じていき、人や情報が多い「文化」への心の準備がされていくのが、よく分かります。
心の笑顔が、どんどん無機質化されていき、誰がどうしているかが無関心になり、どうでもいいことになっていくのです。そして、空港に着いた頃には、自分にとって無意味な人だらけとなり、やがて、物の固まりとなっていくのです。
文化とは、人を無意味化するという犠牲を伴っているのでしよう。
テレビがあり、スマホがあり、ジムがあったとしても、そこには私にとっての貴方が何処にも居りません。あれ程、私にとって貴方だらけのバリのビィラの生活からみると、何と味気ないことでしよう。
幸い、私の場合、友がいて、バイジーがいて、私の面接を待っていてくれている患者さんがいてくれて、その方々が、私と貴方の世界を生きる伴侶となることができるのが、救いのように思えます。
静かな波音が聞こえる夏の夜も、後二日となりました。

直子よりの便り

 
 
 ヴィラの門を出ると、早朝、青紫の花にたくさんの蝶が来ていました。じっと動かずに見ていると、蝶も警戒しなくなって、私の50㎝ぐらい前まで飛んで来るようになりました。
 「ああ、こんなふうにして、蜜を吸っているのね。何だかおいしそう。」と心の中で話しました。
鳥は近づけても5~7メールが限界です。牛は向こうから寄って来ることもあります。ヤモリの大型、トケはベットの裏側まで寄ってきたことがありました。夜には小型のコウモリが2~3メートル近くを飛んだりします。
 先日、私の願いが叶って、海側の庭の端からピアワ(コモドドラゴンの小型)の子どもが入って来ました。私達はゲストルームからこっそり見ていたら、メイドのアリさんが「ママ、ママ、どこ?お腹すいたって。」と言いました。20メートル離れた所をウロウロしていなくなりました。
人が当たり前のように住んでいて、動物も当たり前に住んでいて、自然なのにと、ふと思いました。

 ところで、私は日本に帰る気があまりしていません。身体がバリに馴染んで元気になっている感じがするせいでしょうか。
どこにいても良いことばかりではありません。実は、アリさんがボニという半分果物みたいなものを持ってきてくたので、少し食べただけなのにお腹を壊し、悪夢のような目に遭いました。1キロ痩せ、回復するのに3日かかりました。けれど、お腹のいろいろな部分が元気に動いていく感覚がよく分かりました。バリにいると、身体の感覚が少しは原始的になるというか、鈍感になってしまった感覚が戻るみたいです。
治療のために足の裏のツボを押してもらいましたが、時間をかけると、どこに響くかが分かってきました。身体の中の回路みたいなものが面白く感じられました。けれど日本に帰ったら、もうこの感覚は薄れると思います。だからこそ、この感覚を忘れないでと、身体が言っているようです。

バリからの便り ー バーゴラの修理 -

2019-01-07 22:45:02 | 日記
 

 ハウスキーパーに、「バーゴラが少し傾いているよ。」と言われ、よく見ると、海から風が強いためか、少し陸側に傾いていました。
傾き自身は、別に気にしなければ問題ないのですが、もし、陸側に倒れた場合、客間のガラスなどにもろに当たってしまうので、それが心配だと言うのです。よく調べてみると、バーゴラの柱は直径25㎝ぐらいの丸いヤシの木でできていて、コンクリートの基礎との接地面から蟻が木の中を食いつくして、根元が弱くなっていました。それで、ハウスキーパーの知り合いの大工を呼んで、その修理を見積もらせました。一旦、軒からすべて屋根を取り外し、柱を塩化ビニール樹脂の中に鉄筋コンクリートを入れ、強化して、また屋根をもと通りに戻すという作業内容でした。
柱は同じような木がないのかと聞くと、「もうそんな大きな木はない。仮にあっても、とっても高い。」と言うことでした。しばらくの間、二人の大工があれこれ、見積もっていました。こちらはこちらで、塩化ビニールの柱ならいくらぐらい出して良いか。話し合っていました。すると、大工側から見積もりが出て、こちらの予算の倍ぐらいだったので、こちらの予算を紙に書いて渡して、これ以上は出せない、はっきり言いました。すると、大工側がまた、話し合って、いくらか安くなりましたが、こちらとの折り合いがつかず、よく考えると、根元の部分だけコンクリートで補強すれば、蟻も入らないので、自分達ですることに決まました。
 ハウスキーパーに仕事の要領を話しても、バリの人にとっては難しいらしく分からなかったので、細かい買い物から作業の手順など全部現場で教えながらしなければなりませんでした。夏の暑い日差しの中、以前ヨットを作ったように久しぶりに、汗と埃にまみれて大汗をかきました。
熱中症の手前で、プールに入り体を冷やすありさまでした。
あとから、体重を計ると、1.5キロ減っていました。しかし、疲れはそれほどありませんでした。久しぶりに仕事をしたという実感がわきました。明日まで教えながらやらなければならないでしょう。

 直子よりの便り

 

 朝日が昇る前の海岸沿いを歩くのが好きです。一人の時間が流れます。朝日や海を静かに見ている地元の人がちらほらいます。
潮が引いた朝は、貝や海藻を取りに、たくさん人が海に来ています。今朝、海藻がたくさん取れた二人連れの女性に出会いました。「ポト、OK?」と私が尋ねると、急にポーズを決めようとして、大きな袋を二段重ねした方が上の袋を落してしまいました。あらあら、私としたことがといった感じで、みんなで笑いました。そして、もう一人が袋を頭に乗せたままバランスをとりながら、連れの二段重ねを手伝っている様子は、目の前で二人の芸当を見るようでした。

 


 貝がたくさん取れた人がいたかと思うと、全く取れず、子ども連れで帰って行く男性もいました。けれど、我が子と貝とり遊びをしたかのように楽しそうでした。
 何気ないことで、心がほっこりします。言葉はいらず、シンプルに気持ちが通じ合う、心の自然って、こんな感じかなと思いました。バリの人達は、こちらが写真を撮ると、きまって、「テリマカシー」ありがとうと言います。こちらこそ、ありがとうと思います。
バリで、「テリマカシー」と言うと、「サマサマ」と返します。同じ、同じという意味です。気持ちの有り様が美しいです。

 

バリからの便り ー クニンガンの日 -

2019-01-05 23:40:28 | 日記


 きょうは、クニンガンという祭事で、ガルンガンの日にご先祖がこの世に戻り、10日後のきょう、あの世に帰る日です。
日本のお盆は三日間ですが、バリでは10日間ということになります。
あちこちから、お供え物のお裾分けをもらいました。バナナの皮に包んで約一日、蒸した物(バンタール)や甘酒に似たものなど、長期に腐らないように、時間と手間をかけたものや、菓子や果物です。バリの食べ物は、一見、簡単そうに見えますが、例えば、コロッケ一つでも、細かい説明ができないほど、手間暇かけて作ります。
この祭事の間、女性はその祭事の準備やお供え物作りで、とても多忙です。ですから、ヴィラでは、メイドさんを極力早く家に帰すようにしています。

 

 きょうの夕方、ご先祖が帰ったのか、ひどいスコールで、大雨となり、雷が方々に落ちました。近くのものは、地響きするような音でした。
おそらく、あの世に帰りたくないご先祖の霊が、あちこちで怒り出したように思えました。明日から、やっと、いろいろな店が開き、普段のバリの様子に戻ると思います。
けれど、そう言っても、また、どこかのセレモニー(祭事)、セレモニーというのが、普段のバリです。

 直子より

 
 
 今朝、クニンガンの様子を自転車で見て回りました。バーゴラで家族みんなで寛いでいたので、写真に撮らせてもらいました。ステキなこの子達のお父さんは、恥ずかしがって横に外れました。そして、子ども達には恥ずかしがらずに写真に写るように、やさしく言ってくれました。 
 バリの人はとてもシャイで、とても人なつっこいという、両極端を持っている人が多いようです。