１とｌ

会社で起きたちょっとしたトラブル。

新しいソフトをパソコンに導入しようとしたのだが、なぜかパスワードを承認しない、と後輩が慌てだした。まあ待て待て、動揺をするんじゃあない。こういった時は大体、ちょっとしたミスで後でなーんだそんなことだったのか……と笑い話になるものなのだよ。パスワードは唯でさえ入力した時点で●になるから確認が難しいんだよな。

さあ、頼りになる先輩に任せてみ……なになにパスワードはホニャホニャ321……？　あれ承認しない。もう一回やってみる、ダメ。あれー、あれれー。さあ煮詰まってきたぞ。もしかしたら印刷ミスでもしているのか？

後輩と二人で腕組み＆首かしげをしていると私の先輩がポテポテとやってくる。恥ずかしながら泣きついてみた。先輩はパスワードを観て「じゃあ、口述するからそのとおりに打ってみなさい。ホニャホニャさん、にぃ、える」

んむむむ、える！？

あ。承認された……。

そうか。私と後輩はｌを１と勘違いしていたのか。嗚呼、良かった。手と手を取って喜び合う私と後輩。そんなわたしたちを奇異の目で見る先輩。二人でぺこーっと頭を下げてお礼を言ったね。

いやあ、英数字の混ぜあわせパスワードだとこういう間違いもするんだなあ。というか３２と続いて１じゃなくｌだなんてちょっとズルくなーい？