クソッタレの強がり

久しぶりに日帰り出張。博多駅で新幹線に乗る。新幹線で移動中に駅弁を食べる

現地に到着して即現場に。それほど出る必要性を感じない会議に出る。駅弁の消化率がよほど良かったか会議中に猛烈な便意に襲われた。そそくさと中座して会議室から出てトイレに行く。考えてみればこの現場のトイレを利用するのは初めてだ。おほほ、ウォシュレットもついてよき便座じゃ。

思いっきり出す。会議中のみんなに招集をかけたいくらいの質と量だった。ウォシュレットで尻を洗い、乾燥させる。さて…と立ち上がりズボンを履く。後は水を流せばミッションコンプリートなのだが……。

あれ！？　水を流すレバーがどこにもないぞ！？

貯水するタンクにもどこにもレバーがない。このままじゃ我が体内から排泄されたブツがずっと水に浮いたままじゃないかクソッタレー……ってクソを垂れたのは私なんだけどなムハムハムハ。

わかった。これは人感センサー付きのトイレです。つまり私が個室から出たら水を流す音が聴こえてくるというシステムですな。いそいそと個室から出て聞き耳を立てる。……が、一分待っても何も聴こえてこない。また中に入って確認してもプカプカと便が浮いている。

まずいなあ。こんなおっさんになってトイレの流し方一つ満足にわかってないなんてバレたら私の破滅だぞ……。考えるために便座にまた腰掛ける。フーとため息を付いて壁掛けのウォシュレットのリモコンを観たら、流すボタンがついていた。ふ……ふーん。そこにあったんだ、あったのね。ボタンを押すと激しい勢いで水が流れていく。

急いで会議に戻る。隣の人に体調の心配をされ、曖昧に返答する私なのでした。