グッドラック Takecy of Johnny’s

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正倉院展

2023-11-11 07:10:29 | 奈良
今年も無事に開かれたでつ。
1300年くらい前の文化が見れるのは貴重なこと。




正倉院宝物は、東大寺の重要な資財を保管する倉であった正倉院正倉に伝来した宝物群。
そして…
正倉院展では、およそ9000件にも上る正倉院宝物の中から毎年60件前後が公開。




75回目の開催となる本年も、調度品、楽器、服飾品、仏具、文書といった正倉院宝物の全体像がうかがえるラインナップで、
宝物の魅力を余すことなく伝えるでつ。

正倉院宝物の歴史は、天平勝宝8歳(756)6月21日、聖しょう武む天てん皇のうの四十九日である七七忌に
際して光こう明みょう皇こう后ごうが天皇遺愛の品を大仏に献納したことにはじまるです。

献納された品々は、そのときに作成された献納品のリスト『国こっ家か珍ちん宝ぽう帳ちょう』に記載され、正倉院宝物の中核に位置付けられているです。
本年はその中から、『国家珍宝帳』の筆頭に記載される「九く条じょう刺し納のう樹じゅ皮ひ色しょくの袈け裟さ」(刺し子縫いの袈裟)をはじめ、
「漫まん背ぱいの八はっ角かく鏡きょう」(無地の花形鏡)や「鳥とり草くさ夾きょう纈けちの屛びょう風ぶ」(板じめ染めの屛風)などが出陳されるです。
中でも袈裟は、聖武天皇の仏教への篤い信仰を象徴する品として、正倉院宝物を代表する屈指の名宝。

正倉院には、奈良時代に宮廷や寺院内で使われた楽器や調度品のほか、貴人たちのアクセサリーなども伝わっているです。
「楓かえで蘇す芳おう染ぞめ螺ら鈿でんの槽そうの琵び琶わ」(螺鈿飾りの四絃琵琶)は、槽に施されたきらびやかな螺鈿の装飾が目を惹く一方、
撥ばち受うけには中国・盛唐期の画風にもとづく山水画が描かれ、奈良時代の異国趣味を濃厚に示しているです。
「平へい螺ら鈿でん背はいの円えん鏡きょう」(螺鈿飾りの鏡)や「銀ぎん平へい脱だつの鏡かがみ箱ばこ」(鏡の箱)、
「斑はん犀さいの把つか漆うるしの鞘さや黄おう金ごん葛かずら形がた珠しゅ玉ぎょく荘かざりの刀とう子す」(腰帯から下げた小刀)といった品々にも、
螺鈿・金銀・珠玉類など高級な素材が惜しげもなく使われているです。
これらの宝物を通して、奈良時代の貴人たちの異国情緒あふれる華やかな暮らしぶりが垣間見られるです。

東大寺など大寺院を飾った多彩な仏具類も見逃せません。「碧へき地じ金きん銀ぎん絵えの箱はこ」(花鳥文様の脚付き箱)は明るい青の色彩が目にも
鮮やかな品ですが、一方で「刻こく彫ちょう梧ご桐とう金きん銀ぎん絵えの花はな形がた合ごう子す」(花形のふたもの)といった
花葉の生き生きとした彫刻に目を見張る品もあり、正倉院の仏具の多様な装飾表現をご覧いただくことができるです。

また、東大寺初代別べっ当とうをつとめた良ろう弁べん(689~773)の1250年御遠忌にあたる本年、良弁自ら署名した
文書を含む「正しょう倉そう院いん古こ文もん書じょ正せい集しゅう 第七巻」(少しょう僧そう都ず良ろう弁べん牒ちょうほか)が出陳されることも注目。
そのほか、道教思想にもとづく仙薬せんやくの容器ともいわれる「青せい斑はん石せきの鼈べつ合ごう子す」(スッポン形のふたもの)などを通じ、
奈良時代の信仰世界の奥行きと広がりにも触れるです。




正倉院では、長い歴史の中で残片となったものも大切に守り継がれてきたです。
正倉院事務所による最新の研究成果では、「漆うるし六ろっ角かくの厨ず子し残ざん欠けつ」(厨子の部材)のそれぞれのパーツの特定が試みられ、
長六角形の平面をもつ奈良時代の厨子の当初の姿が浮かび上がってきたです。
本年は、こうした厨子や正倉院の塵じん芥かい文もん書じょの復元研究の成果を通し、宝物が織り成す歴史のロマンを体感するです。

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