アメリカのLIGOで、重力波を3回を検出したでつなぁ~
そもそも重力波とは…
重力波は、アインシュタイン博士が1916年に提唱した一般相対性理論で予想された時空の歪みが伝搬する波動現象。
その波動現象は恐ろしく小さくて検出するにはすごく困難なことと言われてて、アインシュタインの最後の宿題と言われているでつ!
重力波を検出する装置としては、「共振型重力波アンテナ」があったでつ。
こりは、重力波によって、金属でできた大きな共振体の共振振動が励起されることで重力波を検出しようとするもの。
アメリカでは「ALLEGRO」、ヨーロッパでは「EXPLORER」「AURIGA」「NAUTILUS」など、様々な共振型重力波検出装置が開発されたでつなぁ~
共振型検出器は、原理が簡単で作成しやすい長所がある一方、検出できる重力波の周波数帯域幅が、その共振体の共振周波数に限られるという短所があったでつなぁ~
そこで、マイケルソン干渉計を改良した装置を重力波検出器として利用することを提案。
干渉計では、その装置の構成が複雑かつ大規模という短所はあるけど、広帯域に重力波を検出できる長所が、重力波天文学の創生には不可欠という理由で、
現在は、ほぼレーザー干渉計型重力波検出器の開発のみとなっているでつ。
基線長が40メートルのレーザー干渉計が開発され、100Hz程度の周波数をもつ重力波に対し、約10-19 [m/rHz]という感度が達成され、その成果をもとに、
現在ではLIGO計画(http://www.ligo.caltech.edu/)という基線長が4キロメートルもあるレーザー干渉計型重力波検出器が2台建設されたでつ。
ヨーロッパでも、ドイツやイギリスの研究機関が10mクラスの基線長をもつプロトタイプレーザー干渉計型検出器を開発し、
現在では、基線長600メートルのGEO600(http://www.geo600.org/)という検出装置が建設され、LIGOと共同観測を行ったでつ。
イタリアとフランス、のちにオランダも参加し、VIRGO計画(http://www.ego-gw.it/)として、基線長3kmのレーザー干渉計型重力波検出装置が建設され、これもLIGOとの共同観測を行っているでつ。
オーストラリアの研究者たちも、同レベルの重力波検出器の建設を計画。
日本では、KAGRAでつなぁ~
KAGRAの特徴として、感度向上のため、他の装置にはない二つあるでつ。
一つは、旧神岡鉱山内地下200メートル以深という極めて地面振動が少なく、温度・湿度の安定な環境に設置すること。
実は地面は、風や打ち寄せる波、地球自身の固有な振動で常に振動。
それが地下に潜ることにより低減され、旧神岡鉱山内の振動は地上の1/100まで小さくなるでつ。
このことは重力波検出装置を長時間運転し、観測する上で大きな利点。
実際同じ旧神岡鉱山内に設置された、規模は20メートルサイズと小さめだけど、光が走る距離を大型干渉計並みに似せたプロトタイプ検出器(LISM重力波プロトタイプ)では
極めて簡素な制御のみで、当時の複雑な制御系を組み込んだどの大型検出器も達成できていないかった1週間以上の連続運転が可能であることが示されたでつ。
二つ目は、検出器にサファイアという光学素子を使用し、かつそれをマイナス253℃(ちなみに、物理の法則上、これ以上冷やせない温度、つまり絶対0度はマイナス273.15℃。)まで冷却することで検出器の
感度を制限していた熱雑音をさらに低減すること。
そのプロトタイプとして、すでに同じ旧神岡鉱山内にCLIO(Cryogenic Laser Interferometer Observatory)検出器を建設し、低温鏡を利用した検出器の実証実験が行われたでつ。
鏡を冷却するための装置。
鏡を冷却するには、液体ヘリウムではなく、電気で動く冷凍機というものが使われるでつ。
冷凍機は神岡の静粛な環境を台無しにする振動を発生させるのでつが、メーカさんの努力で世界最低振動の冷凍器が開発され、CLIOで使用されているでつ!
LIGO の記者会見での,日本人記者の KAGRA の今後の役割についての質問があったでつなぁ~
そこで、LIGO の責任者が
1)KAGRA は唯一地下にある装置である.
2)KAGRA は唯一低温鏡を使う装置である.
3)KAGRA が参加することで,どの方向から重力波が来ても,到来したかわかる体制ができる.
と明確に答えていでつ。
加速器の新粒子探しのように,先に見つけられると終わりという話ではないでつなぁ~
ET(EinsteinTelescope)という将来計画では,地下に腕の長さ 10 km で低温鏡を使ったレーザー干渉計を作る計画。
この装置が動き出すと今回の aLIGO の 10 万倍の数の重力波源が見つかるでつなぁ~
ET の建設のためにも KAGRA の稼働は必須。今回の発見はガリレオガリレイが自作の望遠
鏡で初めて月を見たことに対応する.その後の電磁波によって我々が得た宇宙の知見は膨大。
つまり,重力波によって解き明かされる全く新しい世界の扉を少しだけ開けた瞬間にいるのであり,その奥には膨大な智の宝庫が待っているでつ。
そんなことを読みながらKAGRAのHP見てると…
http://gwcenter.icrr.u-tokyo.ac.jp/
なんか自分って、すごいプロジェクトに関わったんだなぁ~とか思いつつ、東京大学のコンパにも
参加したかったなぁ~とか思ってしまうでつなぁ~
ノーベル賞取れる可能性もまだまだあるし、そういうプロジェクトに参加したことを
女子大生の前で言ってみたかったでつなぁ~
それより英語ペラペラ喋るのすごいなぁ〜
人気ブログランキングへ