高井良ゼミナール

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10月26日のゼミ

2017-10-30 11:33:00 | ゼミ日記
こんにちは!たかいらです。

 10月26日(木)のゼミでは、Show & Tellで私が本の紹介を担当しました。紹介した本は、日野原重明先生の『明日をつくる十歳のきみへー一〇三歳のわたしから』です。一〇三歳で生きていらっしゃるということだけでもすごいのに、イギリス、韓国、台湾と外国を訪問されているバイタリティーに感服いたします。そして、九〇代になってから、日野原先生は、全国の小学校で「いのちの授業」を行ってこられました。
 「いのちの授業」の内容は、「いのち」とは何かを子どもたちと考え、伝えるものであり、日野原先生は「いのち」とは「時間」であるというメッセージを子どもたちに伝えてこられました。与えられた「いのち」=「時間」を自分のためだけではなく、人のために使うこと、そして、ゆるしのこころをもつこと、これが大人として、もっとも大事なことであると語っておられます。
 今、時代の潮流は「勝たなくてはならない」というメッセージを子どもたちに(そして大人たちにも)与え続け、プレッシャーをかけていますが、日野原先生の文章を読むと、人の人生には、「勝つこと」よりもずっと大切なことがあることがわかります。人の人生を支えること、励ますこと、気遣いをもって世話をすること、こうした営みによって、私たちの社会と平和は守られています。まっとうに生きることの大切さは、もっともっと大人たちが発信していくべきものだと思います。日野原先生の文章に接すると、心の可動域が広くなることを感じます。
 歳を重ねるのはいいこと、なぜならば、それだけ人のために使える時間が長くなるから、という日野原先生の言葉に励まされて、また歳を重ねていきたいと思います。
 そのあとのメイン・ディッシュは、高橋君の「体罰について」の発表。よく調べてきていました。具体的にどのような行為が体罰に当たるのかというクイズに続いて、日本の体罰の現状、体罰がどれだけ子どもたちの心を傷つけるのか、そして、反対に体罰と認定されることを恐れるあまり適切な教育活動が行われなくなっている問題など、バランス良く「体罰」をめぐる諸問題について、私たちに考えさせてくれました。
 「知識」をもつことは、私たちが適切な対応をするために必要なことです。今回、「体罰」についての知識を習得したことで、ゼミの学生たちは、今後、「体罰」を行うことなく、適切な指導を行うことを恐れない教師に育ってくれることと思います。また、すべての子どもたちに対して教育的な配慮を可能にするために、十分な教職員の配置を行うことは、教育行政に求められている課題だと思われます。
 来週は、葵祭の準備のためにお休みです。ただ、学校参観のオプションが入っており、こちらも楽しみです。学びの秋、ライフヒストリーの作品作りもがんばっていきましょう!



 


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