at randomで行こう!

手当たり次第に読んだ本、食べ物、旅行記など兎に角好き勝手に話します。

アメリカンインディアンの教え

2009-02-26 23:59:04 | 日記
とりあえず、名誉ある第一回は、私の愛読書です。
 愛読書というよりは、育児書という面が非常に強いのですけれど。

 扶桑社文庫 加藤諦三
 
 加藤氏は、早稲田大学の教授も勤められた心理学者です。
 色々、先生の本を購読しました。
 あぁ、と思うことが多いです…せちがない世の中だからこそ、悪意には気をつけないと自分が潰される、ということを考えさせてくれる本が多いです。

 で、とりあえず、この本。
 
 こどもたちはこうして生き方を学びます

 批判ばかり受けて育った子は非難ばかりします
 敵意に満ちた中で育った子はだれとでも戦います

 そんな様々な言葉から、何が子供には必要なのかを教えてくれるのです。
 そして、これは、子供が対象でもなく、大人でも同じだと思うのです。
 ある意味ビジネス書の面も持っていると思います。
 
 私はこの本を読んだとき、あぁ、と思ったことがあります。


『子供の話に耳を傾けよう

 きょう、少し
 あなたの子供が言おうとしていることに耳を傾けよう
 きょう、聞いてあげよう、

 あなたがどんなに忙しくても、
 さもないと、いつか子供はあなたの話をきかなくなる』


 この一説が、非常に心にきました。そうだよ、そうなんだよ!と。
 中略しまして、


『きょう、少し
 あなたの子供が言おうとしていることに耳を傾けよう
 きょう、聞いてあげよう、

 あなたがどんなに忙しくても、
 そうすれば、子供はあなたの話を聞きに戻ってくるだろう』

 これもそうだよ、と。
 忙しくて、自分だけで精一杯で、ほかの事を考える余裕がない。
 生活をしているとよくある話です。
 けれどね、一番必要なことなんです。
 ちょっとした時間を作って、相手と向き合うこと。
 相手が子供でなくても、部下でも恋人でも同じこと。
 相手の話を聞かないから、去っていくのです。ちょっとした、寛容さが必要なのです。
 この本に出会って、仕事をするとき、兎に角、どんなに忙しくても、時間がなくても、話を聞いてもらいたいという同僚後輩がいれば、時間を作るようにしまいた。
 仕事にかかわるものばかりですが、それが、信頼に結びつく一歩だと思ったからです。
 どんなに外面がよくても、親切ぶっても、いざというとき人の話を全く聞かない人がどんなに多いことか。
 それじゃあ部下が育たないよ!!!と何度歯がゆい思いをしたことか。
 何故部下が何も言わずに去っていくのか…。
 つまり、こういうことなのだ、と。
 非常に、人を育てる際に、考えさせられる本です。

 そして、特に、母親である方々に。
 子供は自分の言いたいことを理論的には言えません。
 でも、こうなんだよ、こういいたいんだよ、と必死で言葉をつむぎます。
 たどたどしく、回りくどい。
 聞いていていらいらするでしょう。
 言いたいことはっきり言って、とも思うでしょう。
 でもそこをぐっと我慢してください。多分時間的には10分20分程度です。そんな些細な時間で、子供からの信頼を得られるのです。
 しかも、一生!!
 ただ、黙って最後まで、聞いてあげてください。最後まで、です。途中で話をきったりしないでください。
 そして、味方になってあげてください。
 善悪に対して、叱っても、一方的な非難はしないでください。
 ただ、愛情がほしいのです。
 無条件で愛されているという保障がほしいのです。
 それは、ただ聞いてくれる存在があるだけでいいのです。
 お願いします。
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