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ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「純喫茶 磯辺」

2009-02-15 00:31:09 | Weblog
宮迫の軽薄なノリがいい味を出している。

誰しも一生に一度くらい考えたことはないだろうか、「喫茶店のマスターになりたい」「自分のスナックを持ちたい」・・。

私はある(笑)!喫茶店のマスターになりたかった。だからこの映画の磯辺裕次郎の気持ちがよく解る。やってみたいんだよね~・・!
そんな夢を叶えてくれる、ハッピーで、ちょっぴりほろ苦い大人の青春映画である。

磯辺裕次郎(宮迫博之)は8年前に妻と別れて、娘の咲子(仲里依紗)との父娘二人暮らし・・。水道工事の仕事で生計を立てている。

そんな時、裕次郎の父が病気で亡くなり、思いがけず遺産が舞い込んだ。根がぐうたらな裕次郎は、咲子の予想通り働かなくなってしまった・・・。

しかし、ある日突然、喫茶店を開業すると言い出した!しかたなく咲子もオシャレな店名をたくさん考えたが、出来上がった店の名前は「純喫茶 磯辺」!

咲子は恥ずかしくて友だちもよべない。そしてアルバイトに素子(麻生久美子)を雇ったとたん、店は常連客で一杯になるが、皆それぞれひとくせありそうな客ばかり・・・。「純喫茶 磯辺」の運命やいかに・・・!

宮迫演じる裕次郎が素子に不器用に接近してゆく様をみると、若い頃(っていつだ??)の自分を見ているようで、いたたまれないですね(笑)。
こんな役やらせたら宮迫さんメッチャ上手いもんなぁ・・!

咲子を演じた仲里依紗さんも「しっかり者の女子高生」を上手く演じていました。
「ちーちゃんは悠久の向こう」の頃にくらべると、格段に進歩していますね。仲さんはこの映画の演技で毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞されたということで、将来が楽しみな女優さんです!

そして素子を演じた麻生久美子さんは、難しい役を力みなく好演しておりました。綺麗でスタイルもいいのに、かなりいいかげんな素子が、映画が進むにつれて、少しずつ精神的に大人になってゆく・・・。
本当に難しい役どころでした。

蛇足ですが、お客の役で出てくるダンカンのイヤラシさは天下一品でした(笑)!

劇中で濱田マリ演ずる麦子が言っていましたが、大人になっても、気持ちって若い頃と変わらないんですよね。恋もしたいし、トキメキたいんですよ。男も女も・・・。
そんな「いい夢」を見させてくれる、素敵な映画でした。