読書・湊かなえ「告白」

　　　　　　　　　　　　「告白」
ミステリーというものを、初めて読んだ（アガサ・クリスティがミステリーだとすればそれ以来だ）。
この作品は六つの章からできている。
聖職者、殉教者、慈愛者、求道者、信奉者、伝道者。

中学校のある１年生クラスの担任である女性教諭の一人娘、愛美ちゃん（６才）が、その学校のプールの中から溺死体で発見される。原因は事故ということになり、問題は収束へ向かっていくかに見えた・・。
物語は、退職することになったその女性教諭の３学期末の挨拶から始まる・・。

教諭曰く、愛美の死が本当に事故死ならば、悲しみを紛らわすためにも、教員を続けていただろう。
しかし、あれは、事故死ではない。
愛美はこのクラスの生徒に殺されたのだ・・。

この後教諭は、真綿で首を絞めるように犯人である少年Ａと少年Ｂを追い詰めてゆくのです。
ミステリーって、結構重いっすね～。

章が変わるごとに、語り手が変わってゆきます。
同級生、少年Ｂの姉、少年Ｂ、少年Ａ、そして教諭。

268ページありますが、遅読の私でも１週間位で読めたのは、やはりストーリーの展開が速く、グイグイ引き込まれたからだと思います。

少し話が重かったので、次はちょっと軽めのを読もうと思います。