高尾山下

最近は備忘録的に過去の旅行の記録をアップしています。

傷だらけのアニキ!

2010年10月14日 | 映画(ショウブラザーズ)

連休中、祝上映『打擂台』!を記念して、アニキ・陳観泰祭りをひっそりと開催致しました…

ラインナップは、『萬人斬』、『残缺』、そして『打擂台』!

…調子にのって、ちょっとご紹介。 まずは、『萬人斬』(1980)から。 

 ※ 注意!ネタバレあります!※

時は清朝、西太后の世。宮中の金庫から大量の黄金が盗まれ、その盗賊を捕らえるよう

命が下ったのが、我らがアニキ・陳観泰!(入力メンドくさいので、ここからはアニキで!)

Vlcsnap2010101400h00m46s1

アニキは、悪人に対する冷血非情な処断から「萬人斬」と綽名されています。

でもそれは任務に忠実だからであって、本当は心の優しい男。

そんなアニキの心を部下たちはちゃんと理解しているし、心遣いが細やかなアニキを

みんなが慕っています。ステキな上下関係!

Vlcsnap2010101400h01m20s85 みんなで捜査にでかけるゾ!

盗賊の捜査を進めるうちに、部下たち(なかなかカッコ良く活躍する狄威もいます!)は

次々と命を落としていくのですが、その部下の一人が、江島!

Vlcsnap2010101400h08m18s174

…私、ゼッタイこいつは裏切るゾ!と思ってたので、「アニキ、注意注意!」って

心配してたのですが…江島は最期まで良い人だった! しかも自分の身を犠牲にして

アニキを助けた!…疑ってゴメンね。初めて良い人の江島を観て、うれしかったです。

Vlcsnap2010101400h13m10s18 アニキの腕の中、息絶える江島…

…でもね、そうすると、これ江島じゃなくてもよかったよね?なかんじなんですよ。フクザツ~

Vlcsnap2010101400h07m38s27

このアニキ、江湖でも名の知られた凄腕なのですが、その彼と並び称されるライバルの

殺し屋として登場!の白彪さん。これがまた、カッコいいです!

Vlcsnap2010101420h42m55s40

Vlcsnap2010101400h21m58s174

しかし、当然アニキには敵いません…

…部下を失い、自らも傷ついて倒れるアニキ。

Vlcsnap2010101420h33m43s158

Vlcsnap2010101420h35m37s14

そんなアニキを介抱する盲目の少女。これが、盗賊の首領・谷峰さんの娘だったので

谷さん宅で、アニキと谷さんがハチ合わせ!緊迫のシーンです!

Vlcsnap2010101420h39m00s252

Vlcsnap2010101420h38m08s247

Vlcsnap2010101420h39m20s196

娘思いの谷さん(ステキなパパなの!)は、盗賊であることを娘には秘密にしており、

アニキは恩人である娘を思いやって、二人は別の場所で戦うことに。

「盗んだ黄金の在処はどこだ?」と詰め寄るアニキに、谷さんは意外な真相を明かします。

…というのは、谷さんに黄金を盗ませたのは、アニキに捜査を命じた上司、

劉大人だったのです!

しかも、黄金独り占め!のため、アニキと谷さんを抹殺!の計画。ヒドイやつだ!

すでに息絶え絶えの谷さん、娘の行く末を託し、アニキに身を隠させます。

二人が隠れた小屋に火が放たれ、谷さんは死んでいきます…

萬人斬も盗賊もみんな死にましたよ!と報告を受けて、ウハウハの劉大人。

カゴにのって、街を行くところに…刺客が!アニキですよ!生きてたよ!

Vlcsnap2010101400h43m56s46

…実は、スネ出しルックのワイルド仕様なアニキが好きなので、この格好、ちょっとうれしい。

(この作品では、さすがに脱いでません!張徹監督じゃないし。)

逃げる劉大人、追うアニキ!

ここで、劉大人の護衛をしている剣客が元華!

Vlcsnap2010101401h31m19s64

元華もがんばったけど、護りきれず、絶命。(けっこう、すごい死に方!)

ついに、劉大人にトドメをさしたアニキ!…でありましたが、仕掛けられた罠によって、

彼も命を落とすのでした…というやるせない結末。

私は、陳観泰=単純な熱血漢というイメージがあったので(悪い意味じゃなくて!)、

ここでのクールなアニキっぷりが新鮮で、とっても良かったと思いました。

こんなにツッコミどころが少ないと思ったのは初めてかも、な作品でした。

だからって、つまらなかったわけではなく…シッカリ出来てるというかんじかな。

ひとつ、ツッコミたかったのは、ここ。ぬかるみで戦って倒れたあと。

Vlcsnap2010101400h28m36s58

…アニキ、顔ドロドロすぎじゃん!