連休中、祝上映『打擂台』!を記念して、アニキ・陳観泰祭りをひっそりと開催致しました…
ラインナップは、『萬人斬』、『残缺』、そして『打擂台』!
…調子にのって、ちょっとご紹介。 まずは、『萬人斬』(1980)から。
※ 注意!ネタバレあります!※
時は清朝、西太后の世。宮中の金庫から大量の黄金が盗まれ、その盗賊を捕らえるよう
命が下ったのが、我らがアニキ・陳観泰!(入力メンドくさいので、ここからはアニキで!)
アニキは、悪人に対する冷血非情な処断から「萬人斬」と綽名されています。
でもそれは任務に忠実だからであって、本当は心の優しい男。
そんなアニキの心を部下たちはちゃんと理解しているし、心遣いが細やかなアニキを
みんなが慕っています。ステキな上下関係!
盗賊の捜査を進めるうちに、部下たち(なかなかカッコ良く活躍する狄威もいます!)は
次々と命を落としていくのですが、その部下の一人が、江島!
…私、ゼッタイこいつは裏切るゾ!と思ってたので、「アニキ、注意注意!」って
心配してたのですが…江島は最期まで良い人だった! しかも自分の身を犠牲にして
アニキを助けた!…疑ってゴメンね。初めて良い人の江島を観て、うれしかったです。
…でもね、そうすると、これ江島じゃなくてもよかったよね?なかんじなんですよ。フクザツ~
このアニキ、江湖でも名の知られた凄腕なのですが、その彼と並び称されるライバルの
殺し屋として登場!の白彪さん。これがまた、カッコいいです!
しかし、当然アニキには敵いません…
…部下を失い、自らも傷ついて倒れるアニキ。
そんなアニキを介抱する盲目の少女。これが、盗賊の首領・谷峰さんの娘だったので
谷さん宅で、アニキと谷さんがハチ合わせ!緊迫のシーンです!
娘思いの谷さん(ステキなパパなの!)は、盗賊であることを娘には秘密にしており、
アニキは恩人である娘を思いやって、二人は別の場所で戦うことに。
「盗んだ黄金の在処はどこだ?」と詰め寄るアニキに、谷さんは意外な真相を明かします。
…というのは、谷さんに黄金を盗ませたのは、アニキに捜査を命じた上司、
劉大人だったのです!
しかも、黄金独り占め!のため、アニキと谷さんを抹殺!の計画。ヒドイやつだ!
すでに息絶え絶えの谷さん、娘の行く末を託し、アニキに身を隠させます。
二人が隠れた小屋に火が放たれ、谷さんは死んでいきます…
萬人斬も盗賊もみんな死にましたよ!と報告を受けて、ウハウハの劉大人。
カゴにのって、街を行くところに…刺客が!アニキですよ!生きてたよ!
…実は、スネ出しルックのワイルド仕様なアニキが好きなので、この格好、ちょっとうれしい。
(この作品では、さすがに脱いでません!張徹監督じゃないし。)
逃げる劉大人、追うアニキ!
ここで、劉大人の護衛をしている剣客が元華!
元華もがんばったけど、護りきれず、絶命。(けっこう、すごい死に方!)
ついに、劉大人にトドメをさしたアニキ!…でありましたが、仕掛けられた罠によって、
彼も命を落とすのでした…というやるせない結末。
私は、陳観泰=単純な熱血漢というイメージがあったので(悪い意味じゃなくて!)、
ここでのクールなアニキっぷりが新鮮で、とっても良かったと思いました。
こんなにツッコミどころが少ないと思ったのは初めてかも、な作品でした。
だからって、つまらなかったわけではなく…シッカリ出来てるというかんじかな。
ひとつ、ツッコミたかったのは、ここ。ぬかるみで戦って倒れたあと。
…アニキ、顔ドロドロすぎじゃん!