シェフィールドの街を歩いてみました。
パーク・ヒル団地の西側にある、シェフィールド大聖堂。
最も古い部分は1200年まで遡るゴシック建築で、最新の建築物は1966年に完成したという
中世と現代が混在する珍しい建築物です。
聖堂内はとても広くて、装飾やステンドグラスが美しくていくら眺めても飽きないし、
結構な時間を過ごしてしまいました。
お手洗いに行きたくなって、聖堂の土産物屋のお姉さんに場所をきいてみると「ここには無い」けれど、
近くの「マークス&スペンサー(百貨店)にあるわよ」と教えてくれました。
ちょうどお昼だったので、マークス&スペンサーのカフェテリアでランチ。
カウンターの上にあるメニューを見て「やっぱり別のとこにしようかな…」と考えていたら、
あとから来た年配のご婦人に「ほら、これを持って並ぶのよ、どうぞ!」とトレーを手渡されちゃったので、
そのまま列に並ぶことになりました…こういうお節介、異国の旅先ではなんだか嬉しい(笑)
(こいつ、わかってないな…って思われただけかもですがw)
マークス&スペンサーの前の通りを南へ行くと、あのグリーンのポリスボックスのある角へ出ます。
後の建物は Sheffield Town Hall (シェフィールド市庁舎)です。
左側がシェフィールド市庁舎。
市庁舎の南側には広場があって、こんなアトラクションが。
すぐ近くのウインター・ガーデンは、世界中から集められた2,000種以上の植物が展示されている
ヨーロッパでも最大級の都市型温室で、内部は夏は涼しく冬は暖かく保たれています。
ここでのんびり過ごしたら、すごく癒されそうな空間です。
歩いていると、なにやら不思議な形の大きな建物がありました。
この時は写真撮っただけだったのですが、今調べてみたら、Moorfoot Building という建物で、
1981年にオープンしたオフィスビルでした。
Googlemapで上から見ると、こんな形なんですよ!
イギリス政府のいくつかの部署のオフィスが入っていたのですが、取り壊して新しいビジネス地区に
なることが計画されていたと…
え、この建物なくなっちゃうの?と思ったら、2011年にはシェフィールド市庁舎の多くの部署がここへ移転していて、
その後、建物の改修を行うことが決まったようなので、この形のまま残して欲しいなあと思う次第です。
(また見に行きたい)
Moorfoot Building の近くからバスに乗って向かったのは The Famous Sheffield Shop 、
シェフィールド製のカトラリー等の金属製品を扱うお店です。
シェフィールドは産業革命以来工業の中心地として発展した街ですが、50年代以降は主力産業の鉄鋼業が衰退し、
映画『フル・モンティ』では、そんな不況の時代のシェフィールドが舞台となっていましたね。
現在は、英国有数の学術都市・科学技術集積地(シェフィールド大学は、ノーベル賞受賞者を5人も輩出!)と
なりましたが、今でも金属加工業の刃物産業が盛んであり、「ゾーリンゲン・関と並んで3Sと呼ばれている」
とあったので、お土産にメイド・イン・シェフィールドの刃物を買いたいと思いました。
シェフィールドに古くからあるメーカーの、はさみとナイフを買いました。
左下の小さなスプーンは、シェフィールドのスプーンでソニックドライバーを拵えたドクターにちなんで(笑)
左側のエコバッグは大聖堂の土産物屋で買ったもの。
The Famous Sheffield Shop のお向かいにある、チョコレートショップ COCOA WANDERLAND 。
店内はカフェにもなっているので、ひと休みすることにしました。
女性二人でオープンした手作りチョコレートの店で、店内の工房でチョコが作られています。
美味しいチョコは、パッケージも可愛い!
(お土産に買ったのですが写真撮り忘れたので、お店HPの写真を拝借)
ホットチョコレートをいただきました。
チョコだけでなく、お店の女の子も店内もとっても可愛くて、お手洗いもオシャレだったので
つい写真撮ってしまいました(笑)
近くに古本屋さんがあったので行ってみましたが…
…お留守のようです。5分以上待ってみましたが、戻って来なかった。残念。
前もってチケットを買っておいたマンチェスターへ帰る列車の時間まで、まだ時間があるので
ブラブラしてみました。なんかいいかんじの小道があったので、行ってみると…
なんだこの文字は…怖い…
ちょっと等々力渓谷を思い出したりした…(違うか)
草むらにテント??? 怖い…
FROG WALK という道でした。
すぐ横に、こんな門が。公園かな?
…お墓?
調べてみると、Sheffield General Cemetery (墓地)でした。
1836年に開かれた、ビクトリア朝の主要な埋葬地として87,000人もの墓がある、英国で最も初期の商業墓地の1つ。
現在は、第2*級指定に登録されている公園で、自然保護区となっています。
カタコンベもあって、上の墓石の写真の場所がそうだったようです。
このエジプトの神殿みたいなのは The Samuel Worth chapel 、
今では結婚式やイベント等に使われているそうです。
こんなストーンサークルみたいなものもありました。
(ちゃんと写真撮りたかったのですが、木で見えないところにカップルが語らっていたので遠慮しました)
場所が場所だけに、ここから過去に飛べそうな気がします(←『アウトランダー』の観過ぎ )
この墓地も、また訪れてゆっくり散歩してみたい場所です。
今度はマーケットを歩いてみました。The Moor Market です。
広い建物の中にいろいろなお店があって楽しい。
フードコートもあって、ブリティッシュなものからアジア系まで様々な食べ物が。
ブレックファスト、安っ!
ここでひと休みして飲んだミルクティー、とても美味しかったです。
前年にロンドンのF&Mで飲んだミルクティーより、こっちの方が断然好きだと思いました(小声)
ポッシュな味が私には合わないってだけかもとも思いますが、ロンドンでは他の店でも
それほど紅茶が美味しいと思えなかったのに、今回の旅で飲んだお茶はどこでも美味しかった。
水の違いのせいなんですかね??
シェフィールドは、街はきれいだし、英国で人口第5位の街なのに、なんだかゆったりした空気感があって
暮らしやすそうだなーと思いました。
路面電車に乗り損ねてしまったのが心残りなので、是非また再訪したいです。
マンチェスターへ戻って、ティータイム兼夕食に Richmond Tea Rooms へ行きました。
もとは Richmond Street にあったのが、 Sackvill Street に移転したばかりだったようです。
『不思議の国のアリス』がコンセプトの店内。
ステーキ&エールパイ(だったかな?)
「もしかしてオーダー通ってないんじゃないかな?」って思うくらい時間が経ってから出てきたので、
デザートのケーキをいただく頃には窓の外は日が暮れ始めていて、写真がこんな色に(汗)
…可愛いピンクのケーキはメチャクチャ甘かったです(完食ならず)
遅ればせながらベネディクト・カンバーバッチの『イミテーション・ゲーム』を観たばかりで、
すぐ近くの 公園にアラン・チューリングの像があるというので見に行きました。
ちょうど、新しい50ポンド紙幣の肖像にアラン・チューリングが採用されたと
TVのニュースでも取り上げられてました。
新紙幣は2021年の年末から一般に流通するらしいので、お目にかかるのを楽しみにしたいです。
これで五日目終了です。
(続く)