高尾山下

最近は備忘録的に過去の旅行の記録をアップしています。

秋の大阪・オダサク紀行③

2013年10月22日 | 旅行/大阪(2013年10月)

大阪一人旅2日目。

 

この日の予定は、四天王寺の古本市に行くことくらいだったのですが、

前日にオダサク展を見ていて、オダサクに縁のある場所を訪れてみたくなりました。

 

まずは、四天王寺からもほど近い、生魂小学校。織田作之助が通った小学校です。

そして、このすぐ近くで彼は生まれたのだそうです。

Osk23 ちょっと変わった建物です。

 

・・・生魂小学校をめざして歩いている時に、通りがかったのがこの喫茶店。

Osk21 喫茶・食事 ちょっと

Osk22 「珈琲は黒い魔女」ですって!

 

これがちょっと気になってしまいまして、ちょっと寄ってみることにしました。

この後、新世界の喫茶でモーニングの予定だったのをちょっと変更して、

ここでモーニングをいただきました。

 

黒い魔女というだけあって、二人の魔女・・・ではなく二人のマダム(熟女と大熟女)が

きりもりされている喫茶店で、ご近所の常連さんとおぼしきマダム達が訪れておりました。

コーヒー、トースト、ゆで卵、バナナ(1/3本)のモーニングが330円。

大阪のモーニングは350円のところが多いみたいなので、ちょっとリーズナブル?

(近くに300円でやっているお店もありましたが、店名未チェック)

 

  ★喫茶・食事 ちょっと

     大阪市天王寺区上汐3-6-7

 

ちなみに、ちょっと調べてみたら「ちょっと」って名前の店、いろんなところにありますよ・・・!

 

 

 

生魂小学校から谷町筋へ出て南へ行くと、大平寺があり、その南側から西に入った所が

口縄坂です。

ちょうど読んだばかりの織田作之助の『木の都』に登場する場所で、印象に残っていました。

Osk24 大平寺の角

 

口縄坂までの途中に、こんな喫茶店が・・・

Osk25 喫茶 サンセット

Osk26 まだ開店してないようです・・・

 

・・・というか、営業してるのかなあ?(小声) 日没から営業する店、だったら面白いけど。

 

先へ進むと、見えてきました。

Osk27


Osk28 『木の都』の石碑
  

Osk29 口縄坂


Osk30 結構、急勾配の階段になっています

 

Osk31 下から見上げたところ

 

下りきると、松屋町筋へ出ます。

 

Osk32 松屋町筋から

 

 

この付近には史跡がたくさんあって、見学しながら散歩をするのに良い場所だと

思いました。時間がある時に、またゆっくり訪れてみたいです。

 

この後は、新世界でアレを食べるゾ!(つづく)

 

 


秋の大阪・オダサク紀行②

2013年10月21日 | 旅行/大阪(2013年10月)

日も暮れて、そろそろオナカが空いてきました・・・

大阪には美味しいモノがたくさんあるし、行ってみたいお店がたくさんあるのですが、

今回は喫茶店めぐりも兼ねた旅なので、純喫茶で夕ご飯を食べることにしました。

 

 

大阪の純喫茶で有名なお店のひとつが、『純喫茶アメリカン』さん。

店内はこんなかんじですよ。

Osk7 キラキラでファンシー!

お花型の電灯も、ドット柄の椅子もラブリー♪

 

オーダーしたのは、イタリアンスパゲティ。

大阪では、いわゆる「ナポリタン」を「イタリアン」というのですね。

Osk10 アメリカンのイタリアン(笑)

 

自家製プリンも美味しいと評判なので、たのんでみました。

Osk9_2 そうそう、こんなのが食べたかったの!

 

・・・って、デザートがスパゲティより先に出てきてしまったのには「おやおや!」って

かんじでしたが、美味しかったので無問題ですよー。

 

よそのお店よりもややお高めな価格設定の気がしますが、ザ・純喫茶な雰囲気を

味わえる素敵なお店だと思います。次回は御予約席のみの2階へ行ってみたいです。

 

  ★純喫茶アメリカン

      大阪市中央区道頓堀1-7-4 アメリカンビル

 

この『アメリカン』からすぐの場所に、法善寺横丁があります。

織田作之助の『夫婦善哉』のラスト、柳吉と蝶子が二人で仲直りにぜんざいを食べる店、

「めをとぜんざい」がある所です。

Osk11 東側からの入り口


Osk12


なんだか、しっとりとした趣のある通りです・・・

しみじみと日本酒でお鍋つっつきたい気持ちになりましたよ。

Osk13 西側からの入り口

 

 

Osk14

・・・なんだか法善寺の看板の方が安っぽくはないかなー?(小声)



Osk16 水掛不動さま。

 

お参りする人が、行列してます!(写真撮る前は、3倍くらい並んでいました)

商売繁盛、恋愛成就等々、ご利益があるそうです。お不動様に水をかけて、お祈りします。

 

Osk15 お不動さまのすぐ隣に『夫婦善哉』

 

ぜんざい、食べてみたかったですけどね、これはカップルで食べるもの※なので、

一人旅の今回はパス。次回は一緒に食べてくれる人と来たいです・・・!

 ※注:一人で食べてはいけないってわけではないです。

 

雰囲気ある法善寺横丁を堪能して、なんば駅へ。大阪の夜はまだまだ賑やかですが、

ホテルへ戻ることにしました。

 

そして、最後のお・た・の・し・み。

『アメリカン』はホットケーキも美味しいとのことなので、テイクアウトしてきましたよ!

Osk17 可愛らしい包み!

Osk18

   

一辺が15cmほどの小さな箱には・・・

Osk19


ちゃんと2枚重ねのホットケーキ!シロップも付いてました!

バターは全体に浸み込んでいて、いい塩梅です。

『アメリカン』のホットケーキの特徴は、あらかじめカットしてあること。

これ、食べやすくて良いです。

温めて食べたらもっと美味しかったのでしょうが、充分美味しくいただけました。

 

『アメリカン』では、サンドイッチなど他のフード類もテイクアウトできるそうで、お店の

雰囲気は違うけれど、なんだか香港の茶餐庁みたいだなあと思いました。

 

 

大満足で1日目終了。さて2日目は・・・(つづく)

 


秋の大阪・オダサク紀行①

2013年10月20日 | 旅行/大阪(2013年10月)

気が付けば10月…ってかんじで、更新しないまま9月が過ぎてしまっていたのですが、

ブログを始めて4年目に入りました。今後もどうぞよろしくお願い致します。

 

オダサク=織田作之助は、林芙美子と並んで大好きな日本の作家です。

先日、そのオダサクの代表作である『夫婦善哉』の草稿が見つかったという新聞記事を

読んで、調べてみたら今年はオダサク生誕100年にあたり、大阪歴史博物館で特別展が

開かれていたので、行ってみることにしました。

http://www.nikkei.com/article/DGXNZO59708610U3A910C1CR8000/

 

オダサク展がメインの目的ではありましたが、大阪には個性的な喫茶店がたくさんあって、

かねがね気になっていたので、こちらも楽しみでした。

 

オダサク展を見るにしても、まずは腹ごしらえ!

まず大阪について向かったのは、東梅田の『サンシャイン』さん。

ホットケーキとコーヒーを頼みました。

 

Osk2 熱々だから、バターが流れちゃったわ!

 

 

ふわふわで甘さ控えめ、とっても美味しかったです(^-^)

店内は落ち着いた雰囲気で(ひょっとしたらモーニングやランチタイムは立て込むのかも

しれませんが)、地下鉄の駅改札からすぐの場所にあるので、東梅田で待ち合わせ、

なんて時にはこのお店が良いなぁ…などと思いながらコーヒーをいただきました。

 

  ★自家焙煎珈琲サンシャイン

     大阪市北区曽根崎2-11-8 日興証券ビルB2F(東梅田駅7番出口出てすぐ)

 

しばらくまったりしたいところでしたが、時間がないので大阪歴史博物館へ急ぎます。

東梅田から谷町線で谷町四丁目下車、9番出口から出ると博物館は目の前にありました。

 

Osk4 

左が博物館、右は5世紀の高床式建物を復元したものです。

 

『織田作之助と大大阪展』、「これだけのオダサクの資料が一度に見られる展示は

そうそう無い」と言われる展示だけあって、とても興味深かったです。

オダサクは林芙美子とも交流のあった人ですが、「オダサク」というと紹介されている

よく見る写真が、「林芙美子邸?でポーズをとる姿」となっていたのにはちょっと驚きました。

ホントかしら? ↓ ↓ ↓ これね

Odasaku 

 

それから、彼の作品『六白金星』が、90年代に市川準監督で映画化されるかもしれなかった

というのも驚き。脚本が展示してありましたが、表紙の写真は木村伊兵衛ですよ!

主人公は1966年生まれのオタクという設定だそうで、実現していたらどんな作品に

なっていたのか気になります・・・

 

閉館までまだ時間があったので常設展も観てみましたが、これも面白かったのです。

年代によってフロアが分かれていて、古代のゾーンでは難波宮の大極殿にいるかのように

再現された当時の衣装を纏って並んだ侍従や女官たちの像が素晴らしいし、中世・近世の

ゾーンでは街並の緻密な模型にわくわくしました。

 

現代刀匠がエヴァンゲリヲンの世界にインスパイアされて製作した新作刀の展示、

『エヴァンゲリヲンと刀展』など、面白い企画展をやっている博物館なので、機会があれば

また訪れてみたいです。次の特別展『戦国アバンギャルドとその昇華/変わり兜×刀装具』も

楽しそう!

 ★大阪歴史博物館HP http://www.mus-his.city.osaka.jp/

 

・・・さあ、次はなんばへ向かいまーす!