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高尾山下

最近は備忘録的に過去の旅行の記録をアップしています。

侍・忍者・夏の旅③

2015年08月02日 | 旅行/愛知・長野(2015年7月)
お昼には、豊橋名物・第二弾として「菜めし田楽」をいただきに、江戸時代から続く老舗「きく宗」さんに伺いました。

老舗らしい、渋い店構え。



間口に対して、奥に深い造りになっていて、途中に小さな中庭もあり、いくつかのお部屋に分かれています。

通されたのはこんなお部屋。


開店して間もなくで、私一人だけだったのですが、しばらくすると次々にお客さんが通され、このお部屋も満席に。
観光客だけでなく、地元の方にも根強く支持されているお店のようです。


オーダーが入ってから田楽を焼くので、「ちょっとお時間かかります」とのことで、20分ほど待ちました…

“江戸時代に多くの人が行き交った東海道の街道沿いに店を構えて百八十年。
「菜めし田楽」一筋に、連綿と一つの味を受け継いできた名店。
創業文政年間(1818~1829)以来続く秘伝の味噌で食べる田楽はまさに絶品”…だというので、期待が高まります!

菜めし田楽定食、キター!


甘辛く香ばしい田楽が、ほんのり塩気のある菜めしとよく合います。
八丁味噌を使った田楽のタレは、かなり濃い味に見えますが、不思議と見た目ほどくどくないです。
タレの上の黄色いのは辛子で、これも良いアクセントになっていました。
田楽のお豆腐は、きく宗さんの田楽用に作られているものだそうです。


菜めしはたっぷりだし、田楽も7本あるので、オナカいっぱいになります。
半分の量でもオーダーできるので、もし次に来ることがあれば半分でお願いして、
揚げ豆腐やみぞれ和えなど他の豆腐料理もいただいてみたいなと思いました。


さて、次はもう一つのお目当てのお店へ。

駅前大通にあるパン屋さん、「ボン千賀」さん。
明治時代に菓子問屋としてスタートして以来の歴史あるお店なんだそうですよ。





レトロ可愛いモノが好きな方は、ここゼッタイに好きなハズです!




白あんなのに「くろんぼパン」とは…パンを割った時に見える白あんが、
黒人が笑った時に見える白い歯みたいだから…なんだとか(汗)


喫茶スペースもあります。




壁紙や照明がとにかく可愛い!






パンのパッケージがどれもレトロかつキュートで、全部買いたくなります(笑)
悩みに悩んでいくつかパンを買い求め、喫茶スペースでアイスコーヒーをいただきました。

本や雑誌、ブログ等で紹介されているので、レトロ好きな人がよく訪れるらしく、店内の写真撮影も快く承諾して
いただけて嬉しかったです。
店員のお姉さんがとても気さくで感じが良い方で、いろいろおしゃべりして、楽しいひとときを過ごせました。

…そしてすっかりいい気分になって、飯田線に乗り込みました。

(続く)







侍・忍者・夏の旅②

2015年08月01日 | 旅行/愛知・長野(2015年7月)
せっかくなので、豊橋市内を散策してみることにしました。


豊橋は、かつての吉田宿、江戸時代には東海道五十三次の宿場町として、さらには城下町・湊町としても栄えた街であり、
色街としても名高かったところらしく、遊郭跡があるというので見に行ってみました。

駅前から出ている市電で15分ほどの最寄駅は「競輪場前」です。




ここから歩いて3分くらいのところにある、東田(あずまだ)町。











細かい意匠がすばらしいです。


こちらの↓「新光宝」さんは宿泊ができるそうです。なんでも内部がスゴイらしい…!
機会があったら泊まってみたいものです。




遊郭や赤線跡を訪ねている方々には有名な場所みたいで、素敵な写真をアップされてる方がたくさんいらっしゃいますので、
ご興味のある方は検索してみて下さい(^-^)

それから豊橋にはもう一か所、遊郭建築が見られる場所があるのですが(豊橋鉄道渥美線・小池駅近くの有楽町)、
そちらは現役(!)の色街だそうです。


ブラブラしているうちにオナカがへってきたので、お昼ごはんを食べに目当てのお店に向かいます…

(続く)

侍・忍者・夏の旅①

2015年07月26日 | 旅行/愛知・長野(2015年7月)
7月の連休に、戸隠に行ってきました。

お蕎麦好きなので、日本三大蕎麦のひとつである戸隠蕎麦が食べてみたかったのと、
林芙美子が度々訪れていた場所であったからです。

当初の予定では、戸隠で二泊して戸隠神社を参拝し、お蕎麦屋さんのハシゴをするつもりでした。
ところが…

旅行に先だって、6月28日の林芙美子の命日に、新宿にある「林芙美子記念館」の内部見学会に参加しました。
(この見学については、また改めてアップしたいと思っています)
記念館の最寄りの駅は中井駅で、電車の時間を調べようと「中井」と入力すると「中井侍」という駅名も出てきまして。
「何?この侍って??」とふと気になって調べてみたら、長野県にある秘境駅でした!

中井侍駅は、眼下に天竜川を望む急傾斜地にあり、周辺には茶畑が点在しています。

 
絶景!(↑某所から拝借…)

急斜面で機械による作業が困難なため、昔ながらの手摘みで収穫されている中井侍のお茶は、
収穫量が少なく市場に出回ることがほとんどないので、「幻のお茶」と言われているとか。
天竜川から立ち上る朝露を浴びて育つお茶は美味しく、高い評価を受けているそうです。
今年の5月には、お茶摘み体験ツアーがあったり、期間限定でお茶カフェがオープンしてたらしい…!

…なんて情報をネットで読むうちに、すっかり「中井侍に行ってみたい!」となりまして、
さらに調べていると、この中井侍駅のある「飯田線」がなんだかとても面白そう!

どうせ長野へ行くんだからと、侍の誘惑(?)に乗ってみることにしました(笑)

飯田線は、愛知県豊橋市の豊橋駅と、長野県上伊那郡辰野町の辰野駅を結ぶ路線。
続けて戸隠へ行くので、豊橋側から乗車することに。



…そんなわけで前置きが長くなりましたが(苦笑)、品川から東海道新幹線で豊橋へ。


豊橋。

駅前にはなぜかスペースシャトル…


東海道新幹線はたびたび利用していましたが、豊橋で下車するのは初めてです。
初めての場所では、やっぱり土地の名物は食べておきたい!ということで、朝ごはんはコチラ↓をチョイス(笑)

駅構内の壺屋で、かけそばと、豊川名物・稲荷寿司。(あわせて390円!)


愛知県に来たことだし、きしめんにしたくもありましたが、東京の駅そばとの比較もしたくて、かけそばをチョイス。
「かけ」なのにドッサリとトッピングされている、きざんだお揚げとネギが嬉しい♪
ネットで調べていたら、「タモリ倶楽部の、うどん出汁が一番濃い駅はどこだ?の企画で1位に選ばれたのがコチラらしい」
という書き込みがありましたが、確かに真っ黒なおつゆでした(笑)
だけど、ものすごくしょっぱい!ということもなく、美味しくいただけました。

「壺屋」は、明治21年の豊橋駅の開業と共に、127年続く老舗!
「日本一美味いと評価されることもある豊橋駅の稲荷寿しは、 明治末期に登場した全国最古級の稲荷寿司駅弁」なんだそうです。

掛け紙もこんなふうになかなか素敵。


昔から変わらぬ味といわれる稲荷寿司、こちらは私の好みよりは甘目で、おそばと共にいただいて丁度良かったかんじです。



…まだまだ食べ食べツアー(苦笑)、続きます…