TAKAOSANのブログ(OCN CAFEから引越し)

このブログを始めた頃と様々なことが変わりました。
30代だった私も定年退職が近い年齢になってきました。

トヨタ 役員賞与ゼロ

2008-12-14 10:38:00 | 日々雑感
トヨタはすでに2008年度役員賞与をゼロとすることは発表した。

世界のトヨタは、削減することに関して、いつも非常に早い対応をみせるし、厳格に実行する。

米国のビック3など、その他の米国企業のトップに見習ってもらいたい対応である。
赤字決算でありながら、何億いや何十億ももらい、退任する際も、大きな退職金を得ていた。
おかしな話である。

様々なご意見はあるでしょうが、米国の話は別として、日本企業、特にトヨタのこの動きについては反対である。

確かに、赤字決算であれば賞与をカットすることは当然ではある。しかしながら、確定ではない時期から発表するのは明らかに従業員への、来年の春闘および一時金の削減への先手を取ったものであろう。

経営者としては当然であり、立派な態度に映るが、やはり早々に削減を発表するのはどうかと思う。

ご存知の方も多いと思うが、トヨタは「乾いた雑巾を、さらに絞って」削減を実現する企業である。
これは自社だけの努力ではなく、納入業者にそれを強制する。
当然に納入業者は痛みつけられる。
「カンバン方式」なんていわれるが、これは、納入業者に在庫を押し付けているようなもの。

下請け、従業員、納入業者、派遣労働者、すべてが痛めつけられる。
だから、私は、役員も賞与をもらってほしい。
トヨタの役員の方々は、立派に仕事をしておられると思う。
その結果として、円高という企業努力と離れたところで、業績が悪化しているのは、経営者としても致し方ないと思われる。

米国の企業と違い、法外な役員賞与をもらっているわけではない。
そりゃ、一般の人よりはかなり多いかもしれませんが、経営者、世界のトヨタとしては、大した額ではありません。
こういう時こそ、世界のトヨタを見せ付けて欲しい。
そのためには、鞭ばかりではなく、この厳しい時期だからこそ、飴を出してほしいものである。