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8.22 昆虫採集に行く その2 カタツムリ

2013年08月22日 | 日記
8月21日(水)

 神社内のアベマキの木にカタツムリがついていました。

 

 ギュリキマイマイといって、名古屋市内の雑木林には普通にみられるカタツムリ(陸貝)の仲間です。

 カタツムリとは陸に生息する貝の仲間で、一般的にはデンデンムシやマイマイと呼ばれています。

海に棲むアサリやサザエは海棲貝類または海産貝類と呼ぶのに対して,

カタツムリの正式名称は、陸棲貝類または陸産貝類、略して陸貝といいます.

カタツムリは6月の梅雨のシーズンの雨上がりにいろんな植物の葉の上や地面の上などを移動する姿を

よく見かけます。

 しかし、残念なことに、カタツムリは近年の長期的な乾燥と開発などによる生息地破壊によって

数も種類も激減しているそうです。

この神社の森では、ギュリキマイマイ、ナミコギセル、オカチョウジガイを観察することができました。

今回の調査では、時間にも制限があり、夕方からの調査だったので、多くの種類を見つけることは

できませんでしたが、今後、1日かけて調査してみたいと思います。

愛知県で生息している陸棲貝類

●ホソヤカギセル
Mundiphaedusa hosoyaka (Pilsbry, 1905)
●ウスベニギセル
Tyrannophaedusa aurantiaca (Boettger, 1877)
●オオギセル
Megalophaedusa martensi (Martens, 1860)
●ナミコギセル
Euphaedusa tau (Boettger, 1877)
●オカチョウジガイ
Allopeas clavulinum kyotoense
(Pilsbry & Hirase, 1904)
●ホソオカチョウジガイ
Allopeas pyrgula (Schmacker & Boettger, 1891)
●コハクガイ
Zonitoides(Zonitoides)arboreus (Say, 1816)
●オオクラヒメベッコウ
Yamatochlamys lampra (Pilsbry & Hirase, 1904)
●ニッポンマイマイ
Satsuma japonica (Pfeiffer, 1847)
●カドバリニッポンマイマイ
Satsuma japonica carinata (Pilsbry & Gulick, 1902)
●ヒメビロウドマイマイ
Nipponochloritis perpunctatus (Pilsbry, 1902)
●オオケマイマイ
Aegista vulgivaga (Schmacker et Boettger)
●マメマイマイ
Trishoplita commoda (A. Adams, 1868)
●エンドウマイマイ
Trishoplita commoda endo (Pilsbry & Hirase, 1904)
●オナジマイマイ
Bradybaena similaris (Ferussac, 1831)
●ウスカワマイマイ
Acusta despecta sieboldiana (Pfeiffer, 1850)
●イセノナミマイマイ
Euhadra eoa communisiformis Kanamaru, 1940
●タワラガイ
Sinoennea iwakawa (Pilsbry, 1900)

参考文献・引用文献

愛知県環境部自然環境課(2002)愛知県の絶滅のおそれのある野生生物 レッドデータブックあいち
-動物編-.名古屋市.596 p.

浅井常典(2003)第1節 軟体動物, 115-118.豊明市史 資料編補7 自然-目録-.豊明市史編集委員
会,愛知県豊明市.

浅井常典(2003)第1節 軟体動物, 211-218.豊明市史 資料編補7 自然.豊明市史編集委員会,愛知
県豊明市.

東正雄(1982)原色日本陸産貝類図鑑.保育社,大阪府.343 p.

8.22 昆虫採集に行く その1 候補地を絞り込む

2013年08月22日 | 日記
8月21日(水)

 名古屋市内の神社林や河川敷を中心に昆虫採集に行きました。

 多くの神社林は、昔の状態のまま残っており、自然が豊かな場合が多いようです。

 河川敷にある雑木林は、近くに川が流れているので、十分な地下水があり、

植物が生長するのに必要な水を十分供給することができ、多様な植物が生えています。

それらの植物をはじめとして、食物連鎖が起こり、様々な生物が生息しています。

 これらの理由から採集地を絞っていき、昆虫観察をする候補地を決定しました。