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植物の変化

2011年10月13日 | 日記
7月7日(木)

 職員室で育てている植物に変化が見られたので報告します。

 嬉しいことも、残念なこともありますが報告します。

 
 
 ミニコチョウランです。

 中村区のピアゴの花屋さんから枯れかけているものを頂きました。

 1ヶ月ほど世話をしたら、このように葉も元気になりました。

 また、根もたくさん出てきました。

 残念ながら、2株は根が出てこないので心配しています。

 
 
 デンドロビウム・ファレノプシスです。

 花屋さんでは一般的に「デンファレ」と読んでいます。

 このランは、肥料と日光と水をしっかり与えていれば、花を咲かせてくれる、ランの中では育て方が簡単な方です。

 この株は、1年前に枯れかけていたものを内田先生が引き取って、理科部が大切に世話してきました。

 植物はその気持ちに答えてくれるのでしょうか。

 去年のバルブ(茎)から、芽が出てきました。

 とても嬉しかったのですが、よく調べてみると、これは側芽といって、バルブから栄養を奪ってしまうそうです。

 少し大きくなったら、切り取って、新しいミズゴケに植えてあげようと思っています。

 

 「デンファレ」全体の写真です。

 かなり大きな株です。

 よく見ると、緑の茎(バルブ)と茶色い茎があります。

 茶色い茎は去年以前の茎です。

 この茎から花が咲くことは少ないのですが、咲くこともあるので残してあるのです。

 見た目は花屋さんにあるランと比べると少し華やかさで劣りますが、ここまで元気になったと思うと、

 うれしくなります。

 

 この半年間、「デンファレ」の側芽を摘んで、水ゴケに植え続けてきました。

 そうすると、このように少しずつではありますが、成長してきています。

 2年後は、立派な株に成長すると思います。

 

 これは、別の種類のデンドロビウムです。

 新芽がたくさん出てきています。

 この種類は、秋に室内から屋外へ2週間ほど移動させます。

 それは、夜の低温にさらさなければ、花芽がつかないからです。

 11月になったら屋外に移動する予定です。

 おそらく、これだけ新芽が出てきているので、花が咲いてくれると思います。

 

 これもデンドロビウムです。

 なかなか大きな株に成長しました。

 

 この種類のデンドロビウムは、古いバルブが広がる傾向にあります。

 鉢の中心にある古いバルブをこのように針金でまとめます。

 すると、新芽の成長が良くなります。

 

 シクラメンです。

 これもいただいたものです。

 夏場の暑さと水の不足からほとんどの葉が枯れてしまいました。

 たった1日水をあげるのを忘れたためにこのようになってしまいました。

 生き物を育てることの責任を部員一同感じてしまいました。

 内田先生に聞くと、葉が何枚か残っているので、きちんと水をあげれば復活するかもしれないと言っていました。

 だから、これからは毎日水を欠かさずあげようと思っています。

 シクラメンは、もともと日本の蒸し暑さに弱く、夏場は葉が枯れてしまうのはよくあるそうです。

 だから、葉が復活しなければ、逆に水をほとんどあげないようにして、夏を越す方法もあるそうです。

 しかし、理科部としては、葉が復活すれば、シクラメンの球根も大きく育つので、水をあげ続けようと思います。

 

 去年枯れかけていたコチョウランです。

 たくさんではありませんが、このように花が咲いてくれました。

 咲いた花を寄せ植えして、校長先生の部屋に飾ってもらえるよう、差し上げる予定です。

 
 
 別のコチョウランです。

 この長く伸びたツルみたいなものがコチョウランの花芽です。

 1ヶ月ほどすると、見事に花が咲くはずです。

 

 この株は、2本の花芽がつきました。

 花が咲くのを楽しみにしています。

 

 オンシジウムです。

 このランも育てるのは簡単な方です。

 水やりと肥料はやり続けます。

 ただし、直射日光は苦手なので、大きなコチョウランの鉢の陰に置いています。

 もともと4株あったのですが、これも弱った株を頂いたものなので、花が咲くかどうかはこれからの育て方に

 かかっています。

 残念ながら、4株のうち、1株は枯れてしまいました。

 

 これもオンシジウムです。花が終わってしまったものをピアゴの花屋さんで頂いたものです。

 かなり弱っていたのですが、元気になってきました。

 内田先生に聞くと、このお店の方は「高蔵高校出身」だそうです。

 

 よく見ると、オンシジウムの根本から新しいバルブ(葉と茎)が出てきているのが分かります。

 この新しいバルブから花が咲くのです。

 

 ショウジョウバカマです。

 今年の春に花が咲くと思っていたら、残念ながら葉になってしまいました。

 これは、私たちが肥料をあげすぎたため、花芽が葉に変化してしまったのだと思います。

 

 私たちが肥料としてあげている液体です。

 この液体肥料を3滴垂らし、10リットルに薄めています。

 いろいろな本にはもう少し濃い倍率で水やりをすると書いてありますが、濃すぎるとランは枯れてしまうので、

 安心材料のためにも「薄め」にしています。

 

 この葉はデンドロビウムです。

 葉の茎に近い部分に水滴のようなものがついていました。

 なめて見ると、とても甘かったです。

 どうやら、葉から蜜を出していると考えられます。

 自然界では、こうやって、昆虫を呼んでいるのだと思います。

 コチョウランも同じように蜜が出ていました。

 

 コチョウランの一種です。

 毎年、このような黄色い花を咲かせてくれます。

 このコチョウランは3年目です。

 

 全体の画像です。

 以上で植物の報告を終了します。

 毎日水をやる植物もあります。水ゴケの様子を手で触ったりして、乾燥してから水をやらなければならない

 植物もあります。

 日なたが好きな植物もあります。半日陰が好きな植物もあります。

 これらの植物を全部毎日管理するのは、簡単なようで難しいです。

 こういう、私たちの毎日の積み重ねが少しでも伝わればいいと思います。 


ツバメが学校にやって来た その12

2011年10月13日 | 日記
7月12日(火)

 今日の朝、高校1年生の女の子が学校付近の桜山にある商店街のアーケードに作ってある巣から

 ツバメのヒナが2羽落ちているのを見つけました。

 ツバメの巣は、とても高い位置に作られていて、近所の人に頼んでも巣に戻すのは無理だと言うので、

 学校につれてきたそうです。

 内田先生に、「何とか助けて欲しい」とお願いにやって来たそうです。

 内田先生は、学校に野生動物の救急セットを常に置いてあるので、エサをやることもすぐに出来るそうです。

 見たところ、1羽はまだ目も見えない生まれて数日しか経っていないひな鳥でした。

 体がフワフワなので、名前は「フワ」と名付けました。

 もう1羽は「フワ」よりも2週間ほど先に生まれたようで、体も大きく、丸まると太っているので、名前は

 「ドスコイ」と名付けました。

 

 野鳥は、救助した場合、このような巣を用意し、中にはワラを敷きます。

 ワラの下には、携帯用のカイロを入れます。

 巣から落ちてきたツバメは、そのほとんどが親か周りのヒナに落とされる場合が多く、

 体が小さかったり、周りのヒナよりも弱かったりするのです。

 つまり、もともと体が弱い場合が多いのです。

 だから、体温を維持するためにも温めてやる必要があります。

 巣の中にうずくまっているのが「フワ」です。

 巣の端に止まっているのが「ドスコイ」です。

 ドスコイは安心して寝ています。

 

 内田先生がエサを用意して、巣をのぞくとこのように頭を上げます。

 これは、ツバメのヒナがいち早く親がエサを持って帰ってくるのを見つけるためです。

 

 この日のエサは、練り餌にしました。

 ペットショップで売っている「五分」(フナ粉と米粉が5分ずつ混ざっているもの)と卵黄ペレットと

 鳥専門のビタミン剤に水を入れて練ったものです。

 これを、割りばしで作ったヘラでツバメに与えます。

 フワもドスコイも自分からエサを食べます。

 1回に食べさせる量は、鳥の頭の大きさが目安です。

 基本的には、鳥はお腹一杯になったら自分からは食べません。

 

 しっかりと飲み込みます。

 よほどお腹がすいていたのでしょうね。

 

 また、エサを欲しがります。

 

 ドスコイです。エサを食べると、このように眠ります。

 ツバメは元々人間の家で巣作りをするので、人を怖がりません。

 安心して人の指の上でも寝てくれます。

 内田先生は、さっそく動物病院に連れて行ってくれました。

 そこで、野生動物の保護の書類を書いてもらい、元気になるまでは保護して良いことになりました。

 理科部としては、野生動物を世話することに関していろいろな意見が出ました。

 私たち理科部員は、趣旨である「命を大切にする」という信念に基づき、大変ではありますが

 世話をしていきたいと思います。