大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

少数派の意見も記録に残す 12月議会討論から 

2010-12-26 11:09:28 | 議会
※議会関係で閲覧の方へ。このタイトルの「少数意見を残す」は、議会の手続き上の「少数意見の留保」についてではなく、一般論として述べます。12月議会では、「討論の原稿を用意していなかったけど、議場での他の賛成討論が余りに一元的であったため、ちょっと待てよ、と急遽討論した」議案がありました。議案70号補正予算 子宮頸がん等ワクチン接種のための補正予算です。採決当日朝アップした論点メモはこちらhttp://blogs.yahoo.co.jp/obu_musyozoku_019/22017545.html賛成の時はあまり討論されないほとんどの会派の方々ですが、この議案については、揃って「市民からの声も多く、我が会派がずっと要望してきたことが実現」「今後さらに補助の拡充を」といういわば「諸手を上げて賛成」の討論が相次ぎました。そこで、「懸念材料がないわけではない、そこは取り扱いが注意では」というコメントを添えた上での賛成、という討論を、その場で急遽行いました。懸念のひとつ国の緊急臨時交付金を受けての急な実施に、本当に国が緊急臨時にこのワクチン接種を進めねばならないと判断するにふさわしい、急激な罹患患者増などの社会現象が見られない=来年度当初予算では間に合わない緊急性があるかどうか、国の判断に疑問。よいことなのだから来年からと言わずやれば良い、とは確かにそうだけれども、現場の混乱、医療機関の混乱、広報体制や諸機関との調整にあまりに時間がなく、実施のストレスは大きい。それを諾々と地方自治体は受けて立たねばならない、地方分権と言われていながらこの現実に対する悲しさを一言言いたかった。懸念のふたつめ子宮頸がんワクチンの副反応について、不妊の可能性、死亡事例がある、などの情報がある。また多くの因子のうち、2つの因子にしか効果がないとも言われている。こうしたマイナス情報が知らされないままの推進には問題がないか。【賛成討論骨子】多くの要望があることは承知している。しかし、国が緊急に決めたことには疑問を持つ。(懸念ひとつめを述べる)また、ワクチンには副反応や効果について件の情報がある(懸念ふたつめを述べる)どんなワクチンにも副反応はあるものだし、効果に対する疑問符も必ずあるので、このワクチンだけが突出してよくないという根拠はないから、マイナス情報も示すよう求めるものの、任意で接種するとのことなので了解する。ちょっとタネあかし。私の討論では、基本構成があります。1.まずはじめに賛成か反対か明言する(賛成の立場で討論申し上げます、反対の・・・)2.議案の概要のうち、これから述べる論点に関する部分を簡略に伝える(○○といった提案でございました)3賛否の主判断の根拠を述べる(賛成の場合は、これをよしとした理由。反対の場合は、アカンと判断した理由)4.しかしながら、として、3 とは逆の観点やマイナス情報を述べる5 4という見方もあることを述べたうえで、最終的には3の判断が勝る、4の見方があることも留意して欲しいと添えて締めくくる4と3が入れ替わることもあります。気をつけているのは「最終的に賛否を判断した最も大きな・優先した理由がぼやけないように」原稿を書くときはもちろんこの基本構成ですが、その場でとっさに討論に立とうと思ったときも、この基本構成が頭に入っているととりあえずできます。ただ、原稿ナシの場合は、本人の思いほど、伝えきれてはいないだろうとは思うので、そこは修行中です・・・



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