大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

【23年6月議会】水道料金の値上げ 賛成討論 全文

2011-06-30 11:59:02 | 議会
討論の原稿を掲載します。
前日までに用意しているので、当日の他の方の発言を聞いて内容を加除することがありますが、原稿のまま掲載しますので、当日の変更点は書き加えられていない状態のものです。

(原稿転載 以下)

議案28号
大府市水道条例の一部改正について

無所属・未来プロジェクトとして賛成の立場で討論いたします。
大府市の水道事業会計が大変厳しい経営状態であることは、かねてより同僚議員の皆様方からも指摘が繰り返されてきたものであります。自己水源を持たない当市は、100%その水源を県からのものとしており、その県水の仕入れ値が平成12年、14年の2度に渡って上がった際にも据え置いてきております。平成6年度決算から赤字経営になったうえにこうした事情があったにもかかわらず水道料金を据え置いてきたことは、経営努力と評するか、適時に料金改定をして対応すべきだったのか、考え方の割れるところでもあります。細やかな経費節減に取り組みながら、拡張事業がひと段落つくまで据え置いたことで、明らかに経営に無理がある状況を逃してきたことで、もう少し早く改定に踏み切ればその時点の利用者に応分負担を求めることができ、さらには値上げ幅を抑えることができたのではないかとの見方も否めません。
 21年3月に水道ビジョンを策定し長期展望を定めたこと、昨年度1年間をかけて広報おおぶに「大府の水道を考える」を6回にわたり連載し市民理解を深める努力をされてきたこと、水道事業経営検討委員会を設け委員の方々にも資料を提出し意見を聞くなど、ここ数年の、市民理解を得るための取り組みは評価できるものであり、産業文化まつりでは水道事業のブーズを設け直接利用者市民とふれあうなどの取り組みもされています。平成28年度には資金が枯渇する見込みとなっており、天災への対応を含め枯渇してからでは手遅れになってしまいます。老朽化した管路を耐震化を進めながら計画的に更新していくこと、今ある配水設備の維持更新なども、歩みを止めることなく進めていかねばなりません。
市民にとって、生活に必需であり、かつ他から購入するという選択肢のないものに対し、料金を値上げすることは厳しい判断ではありますが、それを踏まえても、これ以上の据え置きは困難であると認めるものです。
 震災を目の当たりにし、インフラの重要性、水が当たり前に蛇口から出ること、安全な水が安定して供給されることが改めて評価されています。この料金改定に安心することなく、今後とも経営努力を重ねていただくこと、市民への説明を尽くすことを申し上げ、討論といたします。

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