大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

NPOの会費についての、小考。

2012-04-10 23:32:04 | 市民活動 市民自治
 今日は午前中、会派で打ち合わせ。午後は事務用品の買出しや、大府deまちあるき~春のスタンプハイキング~のお店を探してみたり、などなど。
 さて、政府広報オンラインに歓迎すべきこんな情報が。「NPOの社会貢献をもっと広げていくために、特定非営利活動促進法が改正されました!
 これにちなんで、というわけではないが、表題の件、偶然に今日お尋ねいただいたのでここに書いてみる。

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 NPOの会員になるということ、その社会的意義について小考。

 非営利活動(=NPO、NGOなど)は社会問題の解消・解決で社会を支えることを目的とした組織である。
 民間のカテゴリーの多数を占める営利は、サービスを提供すること、収益を上げること(=経済活動で社会を支える)を目的とした組織である。
 と定義する。(大変大ざっぱだけど)

 NPOの会員になる、とは、2通りの意味を持っていると思う。
その団体が提供するサービスを受ける側として加入するもの。会員に提供される情報を得たり、会員を招待する行事などの参加を目的に、その対価に近い感覚のもの。もう1つは、その団体の目的とする社会問題を同様に捉え、解決したいという思いに賛同して会員となり会費を払うことで活動を支えるもの。(賛助会費だけでなく、通常会費もこの目的で払うケースが当然にある)

 ここで本日お題に出されたのが、「個人会員として入会するか、団体会員として入会するか」。団体会員とは、自分が構成員の一員である組織が、組織として加入するというものである。
 NPO側が、団体会員を募るということが、当たり前のことなのかレアケースなのかは私はわかりかねるが、本日団体会員のお誘いがあったということである。
 団体会員になることの是非は、属する組織の構成員で合意が必要であろう、というのは当然の第一。会費を組織の会計から支出するという点でも、当然の第一歩だ。では、組織として加入することの是非はどう判断すべきか。
 私が思うに、NPOの会員になるということは上記2つの意味を持つものなので、組織として会員になる場合においても、その構成員が上記2つの点で合意できるかどうか、ということではないかと思うのだ。構成員の過半数が、NPOのミッションに賛同できるか、あるいは、NPOからの情報提供やサービスを受けたいと思っているか否か。(この2つは、andではなくorでよいと思う)

 ぶっちゃけた話、そこまで込み入って考えなくても、「誘われたから会員になった、負担になるほどの金額じゃないし」というイージーなケースが相当に世にあるだろうし、非営利活動の多くは資金繰りに余裕がないものなのでイージーな理由だろうが真から賛同してのものだろうが、会費収入が確保できればそれで良かったりするものだろうしそれでいいとも思う。
 しかし、社会問題解決の目的に近づけるならば、会費を払う理由を分かっている会員が多いのがきっと望ましい。NPOの安定経営の意味からも、イージーな会員が多いのは不安定に陥る可能性がある。目的に賛同しての会費は、支払う側も目的意識があるので、お金がなくてもやりくりして払おうとするが、イージーな会員は、その会費を捻出する順位は決して高くないと思われるからだ。

 で、議員稼業なんていう、理屈を捏ねるのが仕事のようなことをしている私は、税金に依存しない社会、自分たちが自らの意思でこういう社会でありたいと行動しその責任も負うという世の中になっていくのがいいんじゃないかと思っているので、
 年間数千円の会費で、こんな小理屈を捏ねるのであった。

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 その後の情報で、NPO法人は都道府県に提出する書類に、会員数を書く欄がある、ということを教えていただいた。ということは、イージーな会員も、会員数という「目にみえる数」として団体に貢献しているということなのだと認識しました。

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