大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

震災募金とファンドレイジング

2011-03-21 19:19:04 | 市民活動 市民自治
東北地方太平洋沖地震で被災された地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
大府市からの支援状況や募金場所はこちら「東北地方太平洋沖地震の被災地への支援に関する情報(大府市HP)」

日々報道される被災地の状況に、
それぞれ自分にできることをしたい、
何か手助けをしたい、
心を痛めている多くの方々がそう思っています。
けれども、被災地はまだ交通も何もかも復旧段階にはなく、
素人が「何かお役にたちたい」と思っても現場に直接かかわることが迷惑になることを理解し、
物資で手助けしようにも、いまは義援金としてサポートするのが何よりだから、
と、募金箱にお金を入れています。

各国のメディアが、日本人の自制心や秩序、思いやりの心に賞賛を発したとおり
その気持ちが、お金になって、現地の支援になっていきます。

しかし一方で、募金詐欺ということも起こっているようで、残念でなりません。

さて。

ここで、一度「募金した先はどこに行くのか」を考えてみたいと思います。
大府市の各窓口に設置された募金箱は、WEBサイトにリンクされているとおり、日本赤十字社に集まります。
リンク先の日本赤十字社「東北関東大震災義援金を受け付けます」を見ると
「被災県組織に代わり義援金を受け付け…(略)…集まった義援金は被災者に配分されます」
と書かれており、確かに「被災者に配分される」ので、募金してくださった皆さんのお金は被災された方々の生活に役立てていただけることでしょう。
この日記のトップに書いたような「大府市からの派遣」は、大府市のお金で派遣人員のお給料を払っていますし、支援車両についてリース料を派遣先に要求するわけでもないですから、
これも間接的に、大府市の皆さんが払った税金で、被災先を支えるお金に回っていることになります。(個々で支援に動けない市民にとっては、とても良い税金の使い方だと思います)

ところで、被災地に入って、消防救急救命に、物資輸送に、避難所運営などをサポートしているのは、
こうした、各自治体からの派遣や、被災現地の公務員の方々、自衛隊など国からの派遣の方々だけではありません。

実に多くのNPO団体が、支援に向けて活動し、災害対応を専門とするNPO※は、発生すぐから、ヘリを飛ばし現地入りしてヘルプしています。
国や地方自治体でできる支援と、市民セクターができる支援には、守備範囲が異なる部分があり、
連携を図る部分と、住み分ける部分があり、それらで補い合って、ぞれぞれにできる支援に全力で努めてくださっています。
レスキューストックヤードさん、CIVIC FORCEさんを始め、愛知ネットさんも。

ここで、それぞれの資金運営はどうなっているかというと、
国、自治体の支援活動は、税金に、日本赤十字社の募金。
各自治体に直接寄せられる、ふるさと納税を始めとした資金。
では、NPO、市民セクターの資金源は???

通常のNPOの運営資金で賄える規模ではないでしょう。
現地にヘリを飛ばすのにいくらかかるか?
スタッフがボランティア精神で、人件費は要らない、としたと仮定しても、
運搬、移動、情報収集など、「活動そのもの」にかかるお金は、平時の比ではないのは、
行政機関だけでなく、専門家NPO集団も同じことです。

行政機関、行政組織だけでは、フォローしきれない現実がある。
その、フォローしきれない現実を、専門家集団の、市民セクター組織、あちこちのNPOが入って動いています。

震災支援のお役に立ちたい、と思っている方々、
募金活動をされる方々、

その募金先から、どこにどのように支援されていくのか、
ちょっとだけ考えてみましょう。

こうした活動団体に直接募金するとか、
自治体の募金箱から、日赤経由で寄附するとか、
直接被災自治体へ直接寄附するとか、(参考例・気仙沼市サイト
あちこちの募金を募っている団体、企業さんは、どこにどのように支援をしていこうと考えているのか、説明してくれているかな、とか。

自分が「こういう形で役立ててほしい」と思う、
思いが一番実際に反映されるように。
今すぐ役立ててほしいのなら、仲介や集計に時間や手間のかかりそうなところは避けたほうがいいのかな、
みんなが忘れかけそうなときに支援してくれる、息の長い募金母体に預ける、というのもアリかも
とか、ちょっと考えてみませんか。

ちなみに。

私は、Just Givingさんのサイトから
大ナゴヤ大学の加藤慎康学長が募った募金
Civic Force さんに寄附させていただきました。
ささやかながら親しくさせていただいている、シンヤス学長への信頼から、こちらを募金先に選びました。
リンク先CIVIC FORCEさんを見て納得し、賛同の意思と被災地支援の思いを両立する先として。


市民セクターも、がんばってます。
震災を経て、強い市民セクターの世の中に近づけるといいな。
どんなささやかなことでも、何らかの果実が残らないと、
この震災で、失ったものの大きさに、応えられない。
そんな気がします。
私も、何もできず手をこまねいて心を痛めている、
被害のなかった地に住むひとりとして。
この震災を経て、次の一歩を「どうぞ見ていてください」
と、多くの途絶えてしまった方々に言えるように、

これからの世の中を考えていこう。








最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。