【23年6月議会】浜岡原発の永久停止・廃炉を求める決議 賛成討論

討論の原稿を掲載します。
前日までに用意しているので、当日の他の方の発言を聞いて内容を加除することがありますが、原稿のまま掲載しますので、当日の変更点は書き加えられていない状態のものです。

（原稿転載　以下）

　無所属・未来プロジェクトとして賛同する立場から討論いたします。
　東日本大震災に端を発した福島原子力発電所の事故は、原子力発電がローコストのエネルギー源でないことを証明したものであり、放出された放射性物質に対する住民の不安は福島県内だけでなく首都圏にまで及び、さまざまな生活上の制約を生み出しています。しかし一方でエネルギー政策上、これまで原子力発電に頼ってきた電力相当分を一斉に圧縮することは不可能で、全ての原子力発電を即時停止すれば経済が停滞するとの見解も理解します。
　一方、中部電力が浜岡原発に頼る分の発電量は全体に占める割合として高くなく、火力発電の強化など代替の提案がある聞いており、よって産業停滞に与える影響は大きくないものであります。中部電力の出資者・株主からも浜岡原発の廃炉の意見が出されており、同じ中部電力の供給を受ける当地で、停止を求める意思表示をすることは有効であると考えます。
　原子力発電所の設置から廃炉、撤去まで、恒久的に続く放射性物質の管理などを含めたライフサイクルコストと、コントロールを失った際の広域・多額にわたる影響へのリスク、それらに対する市民感情など今後更に原子力政策について考えていく課題は大きなものです。原子力エネルギーから再生可能な自然エネルギーへの転換を進めるべきか否か、は今後更に考えて行くものとし、表題である「浜岡原発の永久停止・廃炉を求める決議」の趣旨に賛同できるものといたします。