大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

地方議員とフェイスブック。

2012-05-23 22:45:51 | 地方自治
お隣の刈谷市議会さんで「フェイスブック活用講座~地方議員とフェイスブック」と題してお話させていただきました。
高校の後輩である上田議員から、議員さんに表題の内容でちょっと教えてもらえませんか、と打診があったときは、もっと内輪の、数人でPC画面を覗き込んでワイワイやるくらいのイメージで、うんいいよ、と軽くお受けしたのですが、何と後輩殿は、議長に許可をとり全議員に案内を出し、委員会室を借りプロジェクターを準備、議会事務局職員さんが立ち会うというもので。
軽く受けておいて後から、そんな大げさなことはパス、というわけにもいかず、かなり恐縮してお伺いすることになりました。
会派を越えて、9名の議員さん方にお越しいただきました(うわ恐縮)

一般向け講座と異なるのは、議員には説明責任があり、市政情報、政治的視点思想などを発信する立場にあることが、まず大前提であることです。
冒頭にまず、フェイスブックの普及状況(利用人口、年齢構成の各国比較)をお示しし、活用することで関わることのできる対象者の状況をお伝えしました。
始めに着席なさっていた方々は、すでにHPやブログなどを「発信する、説明責任を果たす」ツールとして活用なさっておられたので、SNS、中でもフェイスブックは、発信だけでなく、双方向性のツールであること、会員制であることが大きく異なるという説明をさせていただきました。
これまで地方議員が、双方向でコミュニケーションをとるには、地域活動を中心として、時に視察に出向くなど「リアルに対面する」ことにかなり限定されており、物理的に体がひとつしかない以上、双方向のコミュニケーションを取るには時間的物理的制約がありました。フェイスブックを活用することで、双方向のコミュニケーションが、手軽にとれるようになります。
一方、会員制であることで、HPやブログは誰でも見ることができるオープンなツールであることに対し、会員限定の、クローズドなものが基本設定で、さらに公開範囲を狭めた投稿や、グループなどの参加者限定という形になります。これは、伝える立場では狭まりますが、一定の範囲内で情報収集したい場合は有効になります。

議員がインターネットを利用する目的は以下に大別できます。
発信すること、説明責任を果たすこと(自分→他者)
情報収集をすること(他者→自分)
意見や知恵を募る、議論しながら集約・収斂する(他者⇔自分)
企業PRや、趣味の発信といった個人の利用と非なるのは、この3つが、常に議員の仕事に直結しており、しかも地方議員は、これをほぼ一人でしないといけない、ということ。
フェイスブックは、使いこなせば、この3つをかなりカバーできるツールです。(決して「全て可能にする」ものではありませんが。)

議員ならではの「無責任なことは書けない」「こんなこと書いて批判されないかしら」という悩みは、クローズドならではの機能を使うことで、「発信することへのハードル」を下げることが可能です。慎重な方は、クローズドで発信することから始め、慣れてくるに従って公開度を上げるという加減もできます(公開範囲の設定)。
オープンに発信したいことは、ページを作り発信できます。会員に限定されますが、ページには気軽にコメントをいただくことができますし、フェイスブック間で「シェア」で簡単にリンクを貼ることもできます。

しかし、使いこなせば便利なツールではありますが、マスターせねばと長時間拘束されたり、あるいは、これで全ての仕事ができる、といった安直な思い込みで、リアルでの活動をおろそかにしたり、ということは決して良いことではありません。
いまどきこれくらい使えなきゃ、という強迫観念にふりまわされる必要は、全くありません。

と、改めて書いてみると、こういうことがお伝えしたかったんだと思いますが、実際その場でどれだけお伝えできたかは、私にはわかりません・・・
実例として、こんな投稿をしたら、その日のうちにコメントでこれだけの事例が集まった、とか、学識者の投稿を直接読み、直接質問を投げることができた事例、グループ機能で同業者間の情報交換をしている事例などをご紹介しました。
あとは、ここに書けない話とか(選挙対策としての活用とかね・・・)

私がお話したのが4、50分、質疑応答で述べ2時間ほどになりました。質問の多くは、実際にFBを扱う方法でしたが、
HP,ブログ、ツイッター、FBと、全て面倒は見きれない、どうするのか→同時投稿ソフト、反映させる設定などでかなりカバーできる、しかしこれらに振り回されては本末転倒なので、ご自身にあったスタイルでおつきあいしましょう。
つながりたい分野の研究者や実務者をどう見分け、友達承認はどんな線引きで→基本データと投稿をもとに自己責任で判断を。逆に言えば、自分も相手から判断できるだけの基本データや投稿を書くようにしましょう。
といったものがありました。こういう質問が出るということは、そこそこお伝えできたのかな?とも思います。

先日私の投稿にコメント欄でにぎわった話題でもあるんですが、「議員が発信するものに、何を求めて見に来るのか=グルメ日記やどこ行ったということでなく、考え方や市政・議会情報を知りたくて見にくる」ことを踏まえた発信をすることが、仮想空間といえど信頼関係づくりにつながるんですよ、ということを、会が終わってから立ち話になってしまった。これは大いに反省点でした。

書き起こすとこんな感じですが、実際はこんな簡潔にはまとめきれていなかったと思います。
長文投稿になりましたが、自分の振り返りとしても、書いておこうということで。

5月22日(火)のつぶやき

2012-05-23 02:39:35 | 日常
09:38 from Facebook
「地方債は政府が保証」と主張するのであれば Accounts of Whole Government(地方自治体を含めたオールガバメントの決算書)くらい作成すべき・・・との説になるほどと。... fb.me/upxrIN3l

19:14 from Seesmic
午後からヒヤリング祭り、というより担当課とのディスカッション祭りを今日も。なかなかタイミングが合わない課長さんもおられたり。今は東浦町事業仕分け委員会を傍聴に来ています。

23:45 from ついっぷる/twipple
監査請求の定番といえばそうかも。 RT @HandaNobuaki: 三鷹市で監査請求→「選挙費水増し」女性市長らに返還求め監査請求。 これ流石に<3>はいかがかと。大阪でも政調費の還流?事件があったような。 #mitaka bit.ly/MDabFx

by takaba_tokuko on Twitter