蓄電池”誕生を支える巨大研究施設「J-PARC」
J-PARCは、世界最高レベルの陽子加速器を備えた実験施設群だ。同規模の加速器はここを除けばヨーロッパ、アメリカにあるが、世界的にも数少ないという。
その加速器で陽子を光速近くまで加速したプロトンビームを利用して、さまざまな量子ビームを生成し、先端科学研究に利用。2015年にノーベル物理学賞を受賞した「ニュートリノ振動」の研究にも関わっている。
同施設内にある電池の未来を生み出す設備が、今回取材陣が目指した蓄電池研究専用ビームライン、特殊環境中性子回折装置「SPICA(スピカ)」だ。