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昭和3年(1928)建築の「家屋の解体」を体験した。
大工のIwaichiさんがHihumiさんの誕生のときに建築された家だとのこと
『10年くらい居住していなかったのでその間に幾度も解体作業をと考えていたが「塀代わりになるから」との意見が多く放置状態。しかし「人が住まないと家はだめになる」とはよく言ったもので手を加えないので劣化が進み、台風などの災害が近辺に危害を及ぼすことが不安になり解体を実行するに至ったのだ』とのこと。
たくさんのギャラリーに見守られながら解体作業が始まった。
「この家は戦時中は軍人さんが宿泊したのよ」
「今はこんな立派な梁はないなぁ。昔の大工さんの家だなぁ~」
「もったいないなぁ~」
いろいろな声が耳に入ってくる
80年間この家は小さな町から世の中の移り変わりを見てきたのだろう
木造住宅解体の作業手順について説明します。
(1)電気、設備機器の撤去。
(2)近隣周辺に埃やゴミが飛び散らないように、防塵シートを設置。
(3)内部、外部の建具、畳、造作家具などの内部造作や外装材などの撤去。
(4)柱や梁などの構造部材の撤去。
(5)解体材(木材)の搬出。
(6)基礎やモルタルなどの解体。
(7)解体材(コンクリート)の搬出。
建設リサイクル法(建築工事特定資材再資源化法)が2000年5月に成立しました。
これまでは重機によるミンチ解体と呼ばれる方法で行われることが一般的でした。この方法は工期が短く、手間も掛からなかったため、解体費用も安価に抑えられていました。今後は解体材を分別することが義務付けられるため、手壊しで行う比率が高くなり、それに伴い解体費用も高くなります。
緑文字日経住宅リサーチより
上記のように『建築工事特定資材再資源化法』により手壊し、まる4日間の作業だった。お陰でゆっくりと家屋の構造を観察することができ大工のIwaichiさんやそこで生活をした人々の気持ちを想うことができこの家に感謝感激敬意を表した。アマチュアカメラマンが多くビデオカメラ、デジタルカメラ(スチル・動画)に一部始終が収められた。
早速にDVD編集、とりあえずビデオカメラ映像、デジタルカメラ動画、スチル画像はスライドショーとして合計12枚のDVDに収録した。これなら大工のIwaichiさんも解体したことを許してくださるだろう。
ところで添付映像はフィルタギャラリーと切り抜きツールなどででデザインした。