ただのおじさんの「フルス フルス フルス」    ………フルス(葫芦絲)は中国雲南省生まれのひょうたん笛です………

まろやかな音色のフルスに一目(耳)惚れした「ただのおじ」さんが日本でフルスを普及させようと一念発起。はてさて………。

長崎演奏旅行(一つ目の穴を塞いで吹く)

2010年04月01日 | フルスの基礎
写真のように、日本フルス普及会が推薦するフルスの裏側の上の穴をビニルテープで塞いで吹いてみた。ちょっとガサついた音質だが、確かに限りなく正しいソの音に近い音がした。
ガサついた音がするのはフラフラするテープで貼ったことや、ひょっとしたらリードが正しいソの音に対応する長さではないのかもしれない。
そして、テープで貼った状態で弱く吹いても低いミの音は出ない。やっぱりそうなのだ。松林さんが言った「下のミを出すためにこの位置に穴を開けている」ということは正しい。そのために、中国人は少し高いソの音に我慢しながらフルスを吹いているのだ。そして、確かなことはいえないが、2番目の穴は正しいソのために開けられた穴だろう。

これは私がずっと悩んでいたことを一挙に解決するものであった。すなわち低いミを出そうと思うときには裏面の穴をそのまま開けた状態で吹けばいい。そして、正しいソの音が必要な場合は一つ目の穴をテープで塞いで吹くようにすればいいわけだ。これはそれほど面倒なことではない。今まで、音程が悪いからと、会員のみなさんに提供するのを躊躇していたフルスもこれで日の目を見るわけだ。自信を持って、紹介することができる。
なお、私が見たところ、裏面にこのように二つの穴があけてあるフルスはほかには見たことがないので、このフルスのみに工夫された特長といえるだろう。