阪急阪神ホテルズの例の問題は、新聞・テレビなどでかなり厳しく取り上げられている。
おそらく、こういうのは氷山の一角だろうと思う。
我々が日ごろ、食品に対してお金を払う機会は、
● 生鮮食品を店で買う
● 加工食品を買う
● 飲食店で料理を食べる
などがあり、実際、買うとき、選ぶときの気持ちも自分の場合は、「安全性重視」の場合や、「品質重視」の場合がある。
ホテルのレストランで食事をする場合でも、本当にグルメなものを楽しみにして食べるケースもあれば、この辺ならホテルで食べておいた方が安全だからとホテルを利用する場合もある。
正直言って、私の場合、ホテルで本当にグルメなものを食べようと思って利用することは少ない。また、「○○産の△△」だからこの料理にしよう!と思うこともない。
まれに我が家の近所のホテルは肉が売り物で、同じメニューでも但馬牛の場合とそうでない場合で値段がものすごく違う。だからそこで食事をするときは当然「但馬牛」と書いてあったら高いだけあって美味しいことを期待するから、もしそれが偽装で「但馬牛」と書いてあるのに食べたら輸入肉じゃないかと思ったら怒りが爆発するだろう。けど、但馬牛以外の黒毛和牛でブランドが弱いために美味しいのに値段が安いというような代物が使われていたら、きっとわからないし、美味しかったらそれで満足すると思う。
よく、流通している魚沼産コシヒカリの9割は偽物と言われ、それでも魚沼産を目印にありがたく買い求める消費者は多いように思う。その人たちはきっと満足しているのだろう。私は2kg単位で玄米を購入しているが、2kgで1000円以上の米は絶対に買わない。清酒も1升が2000円以上のものは買わない。そうなったのも、高いからと言って必ずしも美味しいとは限らないからである。ごく平均的な価格でも美味しいものは美味しいし、高くても不味いものは不味い。
要は、自分の舌を満足させてくれて価格にも納得がいけば、どこ産であろうと、冷凍であろうといいのだ。
生鮮食品を店で買うとき・・・
ごく一般的なスーパーで売られている野菜などは、おそらく国産でも農薬たっぷりであろうし、有機栽培と書いたものはお値段が高くてなかなか手が出せない。中国産は危険だのと言われているが、日本産でも結構怖いだろうと思いつつ、仕方なく買っている。
加工食品になると、添加物の問題などが加わり、さらに恐ろしい思いをしながら仕方なく買わないといけない。神経質になったら、コンビニや普通のスーパーでは買い物なんてできないし、できあいのお弁当なんて絶対に買えない。
本当に良心的で味もいいレストランや料理屋は、もちろん食材もいいし味もいい。けど、お値段はめっぽう高いから、毎日そんなところで食べるわけには行かない。
しかし考えてみれば、売る側の小売店や料理屋にしても、高すぎれば売れないから、多少危険でも安いものを売ったり使ったりしてビジネスを成り立たさざるを得ないのである。消費者側がもっと厳しい目と舌を持っていれば、こんなことにはならないはずだが、100人が100人全員がそんなに厳しい物差しを持っているわけもない。厳しい物差しを持っている人は5%もいるかいないかだろう。であれば、売る側はその5%を切り捨てる。その方が賢いビジネスだからだ。
結局庶民は、危険と知りつつも、たいして美味しくないその辺の食べ物を食べざるを得ない、そんな世の中に甘んじざるを得ないということなのか?
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