新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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マラリアの逆襲、1か月で例年50年分のケースが出てしまったカーボベルデの苦悩

2017-08-11 10:32:35 | マラリア

アフリカのカーボベルデ。北アフリカの島国でマラリアが爆発的に増えています。年間1例あるかないかの処で実に1か月に45例。

  • カーボベルデ。過去5年間、年に平均1例のケースが見られたにすぎなかったが、今年6月30日から7月30日のあいだに45例。熱帯熱マラリア。半数は成人男性。
  • 原因としてベクターコントロール不適切、2016年11月に導入された殺虫剤の不適切な使用、ショッピングセンターの工事現場でのぼうふら発生、などが挙げられている。
  • カーボベルデではマラリアは発生少なく排除宣言近くで、人々のあいだに免疫はなく、感染や重症化リスクが高い。

管理人が在セネガル大使館に在勤していた頃、このカーボベルデは(当時のマリやモーリタニア同様)兼轄国のひとつでした。館内ではもっぱら、カーボ、カーボと呼ばれていた小さな島国、ジカウイルス感染症でも名前が出てきたように、時々感染症騒動のフォーカスになります。今回も、わずか1か月で50年分のマラリアケースが発生!と、未曾有なことが展開しているわけで懸念されます。

 

http://outbreaknewstoday.com/cape-verde-sudden-unprecedented-increase-malaria-2017/

Cape Verde: ‘Sudden and unprecedented increase’ in malaria in 2017

August 7, 2017

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