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MARUMUSHI

映画とかTwitterとかとか。

『台風のノルダ』。

2015-06-08 20:15:20 | 映画日記
『台風のノルダ』を観て来た。


おそらく、”地球の終わり”と言うのは突然やってくるのだと思う。
日常の中に、フッと入り込んで、気付いたときには僕らの首にナイフを突きつけている。
でもなぜか、なぜか”終わり”は止めてもらいたいと切望している。
そういう場合、”終わり”は勇者として、ごくごく普通の人間を選ぶ。



と、ここまで書いておいて、特に、こう、思い浮かぶような感想は。。。
『陽なたのアオシグレ』の方が、全体としての出来はいいと思う。

なんとなく、実験作品としての様子を感じるんよね。
たしかにポストジブリとして期待されるコロリドという感じはヒシヒシと伝わるけれど、コピー?とも思える展開やしなぁ。。。
やっぱり長編作品って難しいんやろうな。

でも、作品の色使いとかキャラクター、舞台の設計なんかには、おお凄いと感じるものがあるし、次の作品には期待したいな。



『陽なたのアオシグレ』。

2015-06-08 18:17:22 | 映画日記

この作品は『台風のノルダ』の同時上映作品。
でも、別作品として書いておきたい。

ある男の子が、ある女の子に告白する物語。

「君のことが好きだ!」と言うのは、驚異とも言える勇気が必要だ。
難儀な話だ。
「私は、あなたのことが、好きです」
区切ってみても、たった3つのセンテンス。
この言葉だけで、場合によっては人生が左右される。

男の子は女の子に照れ、自分の気持ちに照れ、いつも彼女から逃げてしまう。
でも、その女の子が転校し遠くに行ってしまうとき、彼は逃げないを選択する。
自分だけの心にある鳥小屋の鍵を開く。

言葉にしなければ伝わらない。
伝えなければ、意味が無い。

彼は走る。心を鳥に乗せ、想いを胸に抱え。
転んでも、ぶつかっても、走る。
彼女に、自分の気持ちを伝えたい。全てがその一点に研ぎ澄まされた彼を何も止められない。



夕焼けの駅のホーム。
男の子は女の子に追いつく。
君が好きだ、と伝えられる最後の機会。

刹那の逡巡。

「元気で」

彼の胸中がどんなものだったのか。僕には分からない。
彼の精一杯が、元気で、だったということだ。


電車のドアが閉まる。
女の子は、「ありがとう」と答える。
たぶん、彼女の人生の中で一番の、ありがとう、だと思う。



女の子は素敵な女性へと成長していく。心にはずっと男の子がいる。
男の子の想いはちゃんと伝わっていた。



男の子は、どんな大人になったんだろう?
驚くほど素敵な男になっているだろうか。
絵描きになっているだろうか。
僕は、彼が普通の男になっているんだと思う。
普通の中で、一生懸命、自分の人生を生きる。
そんなカッコいい、素敵な大人になっていると思う。

いつかの彼女に、胸を張って会えるように。



2015年06月07日のつぶやき

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