MARUMUSHI

映画とかTwitterとかとか。

『脇役物語』。

2010-10-31 23:54:33 | 映画日記
『脇役物語』を観てきた。

万年脇役の俳優。
演技は上手いが何かパッとしない。
プライベートでは、何かと人に勘違いされやすい。
スーパーの店先で倒れていた自転車を直していると、
「今日の特売品はなに?」と訊かれる。
散らばったチラシを拾っていると、
「これってどういう意味ですか?」と訊かれる。
親とはぐれた子供の親を探していると、人攫いと勘違いされ、豚箱で一晩過ごすことになる。
根は優しくて、本当に良い人なのに、人からあらぬ誤解と勘違いをされやすい。
そして、ついには大物政治家の妻との不倫を取りざたされ、念願の主役の座まで無くなってしまいそうになる。

そんな彼の前に女優の卵が現れる。
快活で勝気な彼女にいつしか彼は惹かれていく。
彼女はゆっくりとだが確実に、女優になるためのチャンスを手に入れていく。

なのに、自分は上手くいかない。
誤解を解くための行動が更なる誤解を生み、
勘違いが勘違いを引き起こしていく。
いろんなことが嫌になって、缶ビールを呷り、悪態をつき、最後に痴漢に勘違いされ、ぼこぼこに殴られながら気を失う。
目を覚ました彼は、あるホームレスの姿を見て、自分の人生における役に気付き始める。。。


人生において、人はそれなりに自分の役割ってのを持っていると思う。
それは、自分が何をしたいか、何になりたいか?ということよりも、何をなすべきか?で決められている。
だから、自分が不条理だと思っても、進んでいってしまうものなのだろう。
運命っていうほど強固じゃない。要は向き不向きってことなんだと思う。

この映画の主人公は、やっぱり主役には不向きだ。
けれど、脇役って事に関しては、仕事でもプライベートでもピカイチだ。
脇役という人生の主役を演じる。
それは彼がパッとせず映えない、かつ苦労が多い人生を長く歩んできたから気付いたことだ。




益岡徹という人はテレビとか映画でもホントに脇役よなぁ。
少なくとも俺は彼の主演作を、はじめて観たわ。
サガミオリジナル”のCM。
なんだか忘れられません…。



『さらば愛しの大統領』。

2010-10-31 00:34:42 | 映画日記
『さらば愛しの大統領』を観てきた。

いつも通り劇場に入ると、なんだかいつもと雰囲気が違う。
(○'ω'○)ん?
するとアナウンスがあり「上映は、舞台挨拶の後となります」。
(゜ロ゜;)エェッ!?
舞台挨拶なんてあったの?全然知らんとチケット買ってた。
まわりのお客さんの感じは、舞台挨拶のことは知ってたみたい。
まぁ、普通はそれが狙いで来るわなぁ。。。
柴田大輔、世界のナベアツ、宮川大輔、ケンドーコバヤシの四方が登場。
舞台挨拶って何度か見てきてるけど(『俺たちに明日はないッス』『築城せよ!』『劒岳 点の記』『色即ぜねれいしょん』)今回のが一番面白かった。
芸人さんって場を盛り上げるのホントに巧いのね。ハプニングも笑いに変えられるってのは凄いわ。
最後に、記念撮影ってことで劇場バックにパチリ。


映画のサブタイトルにあるように”100%アホ”な映画。
背景には色々あるように見えつつ、
現代の暗鬱とし日本の世相を反映したように見せつつも、
そんなことは根本的にどうでもいいって言い切ってしまう映画。
とにかく、87分間、笑いっぱなし。
ツボに入る・入らないとか、笑いの種類が合わないとか、そういうことじゃなく声を出して笑ってれば良い映画。
100%の本気でアホをやったらこうなるっていうことなんやろうな。
バラエティーと映画の融合って言えばいいのか。。。
新食感やわー。。。


たしかに、人間はアホなくらいでちょうどいいのかもなー。。。
(の´ⅴ`の)


『マザーウォーター』。

2010-10-31 00:16:26 | 映画日記
『マザーウォーター』を観てきた。

観ていて心地いい映画。
(* ̄。 ̄*)ウットリ
『かもめ食堂』『めがね』『プール』に続く四作品目。

今回の舞台は京都。
(・0・。) チカイ。。。
疎水近くの町の物語。
水の流れる音が映画の通底音。
この間行ってきた今出川通もシーンとして出てきた。
このシリーズの映画は、セリフがあんまり無い。
本当に静かな映画で、でも、映像は色々な事を饒舌に語っている。
でも、語っている内容はそんなに大した事じゃない。
ただ、気付くのには少し時間がかかる。そんな生き方をそっと囁いている。






なぜだか分からんけれど、『プール』を見たときも、『めがね』をDVDで観なおした時も、浮かんでくるのは”ままやさん”のこと。
この作品でも、なんだかあの人の事が頭に浮かぶ。
何が?って訳ではないけれども、俺の中では、彼女とこの作品は同じ空気を身に纏っているのだ。




『SP 野望篇』。

2010-10-30 23:56:03 | 映画日記
『SP 野望篇』を観てきた。

カッコいいぞ!この映画!
コノコノ( ´∀`)σ)゚Д゚;)
アクションが凄いなぁ。。。俳優って大変な職業やなぁ。。。

ていうか、SPっていう仕事が大変ってことやねんけどな。
(;´▽`A``
要人の盾になり、何があっても守りぬく。
スゴイ仕事やと思うわ。。。

けど、日本のセキュリティー意識はまだまだ低い、という考え方には個人的には否定的。
日本はちょっと吃驚するぐらいの監視社会にある。
スゴイ数の監視カメラが俺らをいつも見てる。
警察官の数だって増加傾向にある。
犯罪の件数だって減少傾向。
みんな家にいるときは玄関の鍵をかけるし、家を出る時だって鍵をかける。
人によっては窓にも防犯アラームをつけたりする。もっといえばセ○ムに加入する人だっている。
女の人や子供は暴漢に襲われた時、周囲に知らせるためのブザーを持ってる。
催涙スプレーを持ってる人もいるんやないやろうか?
これでもか!っていうぐらい、みんなセキュリティー意識を持ってると思う。

じゃぁ、何が足りんのかっていうと、当事者意識なんやと思う。
どんな事件をテレビで見ても、どこかに”他人事だし”という意識がある。
まして、犯人と自分が同じ人間であるという意識はもっと薄い。
犯罪は、被害者になることを恐れるのではなく、加害者になることを恐れるべきだ。
と思う。
ヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ


まぁ、でも、映画を見るにおいて、上に書いた御託なんてどうだっていいのだ。
迫力のあるアクションシーンと、作りこまれたストーリー。

いったい、誰が本当の味方で、本当の敵なのか?
どんなにあやふやで先が見えなくとも、最後に信じるべきは自分の中の正義。
そして、それを信じて戦う姿はカッコいい。


けど、”命を狙われているSP”に自分を警護して欲しいとは思わんなぁ。。。
( ;´Д`)いやぁぁぁぁぁー!