『メイヘムガールズ』を観た。
時はコロナ災禍。
先の見えない閉塞した生活。
その閉塞してやりきれない力が方向を変えて、超能力に変わってしまった女子高校生4人。
その能力を使って、遊びはエスカレートしていき、ついに犯罪にまで手を染める…。
閉塞した生活、それを打ち破る能力、そして新しい友だちたち。そして恋心。
暴れ出した1人のテレキネシスを相手に3人がそれを止めるために立ち塞がる。
久しぶりに、満足できた映画。
やっぱり、サイキックな能力を使えるのは女の子が似合うと思うんよ。エスパー魔美的な。
男が使うと「痛いよ兄さん」「淀んでるよ、兄さん」になってしまうから、暗いねん。あとは、基本的にエロでしょ?金でしょ?映画にも出てくるけどさ。
撮影中は頃の真っ最中で、そこで見える世界はやっぱり異常だ。
登校したら、まずは手指の消毒。学校ではマスク。鼻まであげないと怒られる。生徒指導もアクリル板越し。
仕事はリモート。上はビシッとスーツで決めているのに、下はパジャマ姿で会議を行う。対面の営業は「マジかよ」と言われる。
今見ると、滑稽な世の姿だ。
でも、それはいつかは終わる。
異常な日常は終わる。そして、彼女たちも。普通に戻る。
でも、普通だった頃の想いが普通に戻ると、それは少し哀しい想いに変わる。
彼女たちが大人になる頃には、たぶんコロナは一般的な風邪として扱われるようになるだろう。そして、この異常な日常を懐かしむ頃が来るのだ。
少しだけ、寂しい気持ちを含んで。
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