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★大川隆法氏(幸福の科学教祖)の進化論に対する認識の浅薄さ、または、意図的な歪曲について

2017-02-18 19:27:57 | 日記

★大川隆法氏(幸福の科学教祖)の進化論に対する認識の浅薄さ、または、意図的な歪曲について

 大川氏は幸福実現党を作ってろくに票も取れないのに、国政選挙でやたらに立候補者を立てて、軍備増強を訴えています。

1回の国政選挙で法定得票数に届かずに没収された供託金が11億円もあったのに止めない・・・というから、随分と、資金が潤沢なようです。  

信者から寄付金や寄付金のようなものを取り過ぎているという感じがします。

最近、若い女優の清水富美加氏が急に「出家する」と言い出した騒動のことで、「幸福の科学」という教団のことが注目されています。

私には信者の一家に生まれ育った若い女優の悩み(問題のある芸能事務所での仕事上の悩みや恋愛の悩みなど)につけ込んで洗脳したようにも見えますが、本人が「たとえそう思われようとかまわない。 何と言われようと出家して幸福の科学での活動を頑張る」と言っているので、個人には信仰の自由があることだし、それ以上は言いません。

 ただし、宗教は布教する自由もありますが、それを批判する自由もあります。

「幸福の科学」の公式サイトを見てみると、まず、メインの導入部分があり、誰でもまず考える基本的質問が設定され、それに対する模範解答が示されていました。

まず、それを以下に紹介します。

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【Q&A,神仏・天使・霊的世界のほんとうの話】2017.01.07 

Q,神は本当にいるのですか?

A.神は本当にいます。すべてのものを「創った」存在です。

  「第一原因」としての神 

神に関しては、昔から、さまざまな研究、探究がなされてきました。

例えば、神を「第一原因」として論ずる人もいました。 つまり、物事には原因がある。

「自分が、今、生きている」ということは、「自分に両親があった」ということである。

そういう原因があって自分がある。

そして、その両親も、元を探れば、その両親がいた。

その両親にもまた両親がいた。

こうして探っていくと、必ず前者というものがいる。

結果に対しては原因がある。

そうであるならば、どんどん、どんどんと探っていけば、どこかに第一原因というものがあるはずである。

この第一原因こそが神であるということを証明した哲学者、あるいは神学者もいました。

  「偶然に」人間ができることはあり得ない

「結果に対しては原因がある」ということを考えれば、やはり、「この世界を創ったものがある」と考えることは、常識的に考えても筋が通っています。

 この世界を偶然にできたものと考えることは、最近の流行ではありますが、これは、ある意味で、長い目、あるいは広い目で見るならば、異常な思考と言わざるをえません。

 偶然に人間ができるでしょうか。人間がアメーバから偶然に進化してくるでしょうか。 

人間というものは、言ってみれば、超高層建築のようなものです。 

四十階建て、五十階建ての高層建築のような、目的性を持った仕組みを持っているのです。 ところが、現在の進化論の主流は、「偶然の連鎖によって、現時点の肉体と精神を持った人間ができている」と主張しています。 

これは、「砂や砂利、あるいはブロックや鉄筋など、こういうものが転がっていて、偶然に風が吹き、偶然に雨が降って、コンクリートがこね上げられ、いつの間にか鉄筋が組み上がって、つまり、偶然に地震か何かで鉄筋が組み上がって、超高層ビルができた」と言っているのと同じなのです

「創られたものとしての痕跡がある

人間の仕組みの複雑さを知れば知るほど、それが、そういう材料の寄せ集めで偶然にできたものではないことは明らかです。

それは目的性を持っているのです。

この世のものはすべて、創られたるものとしての痕跡があるのです

それは、生きているものもそうですし、鉱物もそうです。 

あるいは、いろいろな建造物にしても、原因者としての創った者がいます。 

それならば、「第一原因者としての神」というものを考えるのは当然ではないでしょうか

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上記のように、大川氏は「全ての物や生物・人間は・・・他の誰かにによって創られるはず」と言っていますが、 宇宙や星々や大地・水・大気などの物質やとりわけ生物には「自己形成」や「自己組織化」という力があることをご存知ないようです。  (あるいは意図的に無視しているのか?)

この宇宙はビッグバンから始まって約138億年もの間、激しく大きく変化して来たということが「本物の科学」で「明らかに」なって来ています。

宇宙の物質とエネルギーはとてつもなく膨大です。  数千億個の恒星を持つ銀河が観測可能な数だけでも7兆個も存在していて(光速以上の速さで遠ざかっている観測不可能な宇宙空間の方がはるかに大きい)、また、ブラックホールがその何百倍もあって、まだ不明の物質やエネルギーの方が観測できているものの何倍もあるはずだそうで・・・

そして、宇宙の予想未来時間は何兆年だったか・・・

かつ、その深遠さときたら、原子の小ささも凄いですが、そのまた何兆分の1の何兆分の1の世界まであって、それが大元から世界を構成し,変化させているというのが、現代科学が解き明かしつつある現世の宇宙です。 

その中で、地球の歴史も46億年もあり、物質進化の結果として、たぶん海底火山の周辺の海中の熱水噴出場所で、激しく変化する化学反応の繰り返しの中かその周辺で、最初の微生物が誕生したようです。

その生物は、今度は生物として環境に適応し、自己と子孫の生き残りを願う合目的的活動を繰り広げつつ競い合い、環境に応じて変化・進化を繰り返すこと40億年、今日にいたっていることが判明しています。

DNAの進化の精密な法則の解明はまだ不十分な点もあります。

が、とにかく、DNAの突然変異+自己と子孫の生き残りを願う合目的的活動での競い合い+その中での体験的学習の蓄積+環境の変化への適応的変化・・・の繰り返しによる、何兆×何兆回もの試行錯誤の上での進化が40億年続いてきたことは確かなことです。

類人猿から人間への進化の過程も数百万年掛けて一歩ずつ進み、その間に滅びてしまった別の人類も相当種類あったのです。  

進化は決して大川氏が言うような「偶然の単純な積み上げ」などではないのです! 

適応の絶えざる努力の繰り返しで生き残った者たちの壮大なる進化の結果を、ただの偶然のまぐれ当たりと同一視した上で、「そんなはずは無いだろう」と批判する論法は進化論のよほどひどい理解不足か、そうでなければ意図的な歪曲です。

「神がその意思と知恵で人間を創った」というのは、科学的進化論をまだ知らなかった昔の人たちの想像による「神話」にすぎません!

恐竜をはじめ多種多様な古生物の化石が次々発見されて話題になっている現代では進化論は全くの常識となっており、「神による創造説」は今では超保守的な宗教原理主義者のみが信じて守ろうとしている「神話」です。

ただし、そんな現在でも、絶対的なものを心のより所として求めたくなる、老病死や経済的苦労や心の苦悩が避けられない人間の心理というものがあります。

たとえ事実・真実からかけ離れていても、そこにつけ込むのが新興宗教やカルト教団です。

政治の世界でも、「事実より感情だ!」みたいな風潮が世界的に広がっているので、それにも警戒が必要です。