日本の問題と解決策を考える

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日本の真の活性化を考える  吉川忠雄

★安倍首相は水面下の身代金20億円要求の時から米英流で身代金交渉を拒否

2015-03-05 22:59:41 | 日記

安倍首相は水面下の身代金20億円要求の時から米英流で身代金交渉を拒否

 後藤さんの妻の話・・・「イスラム国」を名乗らない誘拐犯からの20億円の身代金要求を日本政府に知らせたが「政府は身代金交渉をしない」と言われた。

個人では払えるレベルのお金ではないので、自分で身代金の値下げ交渉をしたそうです。

そのときから対策本部を、解放交渉で多くの実績があるトルコではなく、爆撃に参加しているヨルダンに置いたのも、身代金交渉にならないようにするためでした。

(映像公開されたとき、「トルコではなくヨルダンに本部を置いたということは本気で助けるつもりがないな・・・」と私は直観していましたので、「やはり・・・」と思いました。)

なお、専門家であるセキュリティ会社経営のニルス・ビルト氏は「is側が「イスラム国」を名乗らないのは人質側の政府が「「イスラム国」とは知らずに支払った」と言い訳し易いため=支払い易くするためです」と解説していました。

フランスは政府が直接水面下でのこうした身代金交渉を引き受け、人質解放を実現しています。

ですから安倍政権は後藤さんと湯川さんを助けようと思えばそうした方法を十分取れたのです。

ところが、後藤さんの妻が必死に身代金交渉をしている最中に、人質のことは検討課題にもせず安倍首相は中東訪問を実行し、あのカイロ演説をしました。

まったく参戦も後方支援さえもしていない日本の安倍首相がその利点を活かす気などなく、人質問題で米英と同じ対応をすることに決めていたことが判明したと言えるでしょう。

特定秘密保護法や集団的自衛権や改憲準備などでもそうですが、安倍首相は「米英並みに成りたい!」の思いが強すぎて、すでに頭の中ではそうなっているからでしょう。

日本人2人が虐殺されてしまったことをむしろ好機として、自衛隊の海外派兵の道を広げたり、集団的自衛権行使の道を開くために利用し、一層前のめりになって力を入れています。

しかし、長州流の庶民を犠牲にしてでも「富国強兵」「国家の名誉」という思想を持つ安倍首相らの暴走はやがてとんでもない禍を日本国民にもたらすので、許してはなりません。

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       <以下参考・・・1月28日の私のブログの一部>

安倍首相中東訪問 外務省は時期悪いと指摘も首相の反応は逆
NEWS ポストセブン 1月26日(月)7時6分配信

 安倍晋三首相は、1月17日~21日にかけて中東歴訪を行なったが、出発前の1月7日にフランスで週刊紙銃撃テロ事件が起きると、外務省内から今回の首相の中東訪問は「タイミングが悪い」という声が上がった。

 ところが、安倍首相の反応は逆だった。官邸関係者がこんな重大証言をした。

「総理は『フランスのテロ事件でイスラム国がクローズアップされている時に、ちょうど中東に行けるのだからオレはツイている』とうれしそうに語っていた。 『世界が安倍を頼りにしているということじゃないか』ともいっていた」

 周囲はその言葉を聞いてさすがに異様に感じたという。関係者が続ける。

総理は総額25億ドル(約3000億円)の中東支援についても、『日本にとってはたいしたカネではないが、中東諸国にはたいへんな金額だ。今回の訪問はどの国でもありがたがられるだろう』と自信満々で、常人の感覚とは違うなと感じた」

 テロは対岸の火事で、自国民の人質には一顧だにしないのが「積極平和外交」の実態だったのか。

 そして現地で情勢は一転する。1月20日に日本人2人の殺害予告ビデオ公開を受けてイスラエルで記者会見に臨んだ安倍首相の顔からはすっかり自信が消えていた。

 会見ではプロンプターの文字を必死に追って話すのが精一杯で、外国メディア記者からの「日本の過去の身代金支払いが原因ではないか」という質問には一言も答えなかった。

 安倍首相は「テロとの戦い」をことさら強調し、フランスのテロ事件を「ツイている」と喜びながら、米国のケリー国務長官をはじめ、英、独の首相はじめ40か国以上の首脳が集まった追悼式典(1月13日)には無視を決め込んだ。

日程的余裕があったにもかかわらず、山梨の別荘で休暇を過ごしながら祖父と父の墓参りで「衆院選勝利」を報告し、式典に駐仏大使を出席させただけだった。

 フランスで起きたテロは外交パフォーマンスに都合のいい対岸の火事と捉え、まさか日本が標的になるという洞察も備えもなかったことがわかる。

※また、週刊ポスト2015年2月6日号によれば、11月からの人質をめぐる秘密交渉では日本政府の態度は真剣なものではなく、むしろ仲介者の活動を妨害するようなことまでしたが、「表沙汰にすると人質を殺す」というiS側からの脅迫があったので、その時点では週刊ポスト側は公表できなかったそうです。

・・・そうであれば、私はむしろ、安倍首相の「国家の名誉」を第一に考える価値観からして、首相は2人のリスクを覚悟の上で世界にアピ-ルしたのでは?・・・と思います。

もし2人とも殺害されたとしても、政府の警告も聞かずに危険過ぎる所に行ってテロリストに拘束された者に対しては「これは本人も認めているように自己責任だ」とする気持ちが国民の中に強いですから、政府批判は有ってもそれほど強くはならない・・・と予想して。

・・・・・iS側から公開された後、いかにも真剣に対応しているように振る舞っていますが、それはポーズだけ(国民が観ているから)なのかも・・・


川崎・中1殺人事件について思うこと

2015-03-05 11:42:43 | 日記

 川崎・中1殺人の18歳の犯人Aはかつていじめられていた・・・

いじめられた子が心の傷の反動でいじめっ子に変貌!

脳科学者の中野信子教授は「いじめられた子が心の辛さを緩和するためにいじめる側に回るというのは脳科学的にはごく自然なこと」と解説していました。

もちろん酷くいじめられた心の傷が癒えぬまま大人になっても「他人が怖い」「人に自分の心を開けない」「だから人との良い関係が作れない」と苦しんでいる人たちが多いのです。(私の周りにもそんな人がいます)

一方、「逆転して自分がいじめる側に回る」ということで心の傷を打ち消そうとする者もかなり出て来てしまうのです。

今、上村君のような子供の厳しい状態を大事に至る前に大人が早く気付き、救い出すにはどうしたら良いか? と議論されていますが、これは大変重要なことです。

Aが上村君を酷く殴ったことは別なグループがそのことでAに抗議した事件で警察も知っていました。 ただし、中学校には連絡しなかったようです。

担任の先生や中学校も不自然に不登校になった上村君への対応は踏み込みが足らなかったようです。

ただし、最近若い熱血先生が過労で死亡したということもありました。

疲弊して心を病む先生も多数出ている現状もあります。

今後は学校の学区毎に「夜回り先生」のような「いじめ相談・対策+生活指導の専任者」を置くべきだと私は思います。

学校と地域での子供たちの情況を先生や親や児童相談所や警察など大人たちからの情報だけでなく、直接子供たちからも聞き出すことが必須です。

「誰かいじめられたり、いじめたりしていないか? 悪いグループがいないか?」「誰か悪いことに手を出していないか?」「親に虐待されている子はいないか?」などの情報を常時収集して、素早く調査に乗り出し、相談に乗り、関係機関の人たちと連携して早い対策を取る必要があります。

ただし、より基本的には学校内でのいじめを大幅に減らさないといけません。

なぜそれが長年に渡って進まないのか?

生徒たちに「自分も他人も大切にする」という人権尊重の精神と民主主義的精神を言葉で教えることはもちろん、体験的にも学ばせる・・・ことを学校はもっときっちり実行するべき・・・と私は思います。

      <以下は2013年2月27日の私のブログ>

★足立区の小学校で”子供たちによる”「いじめ撲滅隊」が結成されて活動し、効果を上げる

日本では初めてのことだそうですが、足立区立辰沼小学校で”子供たち自身による”「いじめ撲滅隊」が結成されて活動し、効果を上げています。

大人が中心の活動ではなく、子供たち自身がおいに助け合い、いじめを無くして行く・・・というものです。

スローガンは「いじめをしない、させない、許さない」です。

隊長の呼びかけに応えて全生徒の4割にあたる180人が結集しました。 彼の予想以上の生徒が集まったのです。 

最終的な目標は全国に広げていきたい。 こつこつやっていって、僕たちがその拠点になったと言われるような、活動をして行きたい」と、志は高い。

休み時間に校内をパトロールし、トラブルを発見したら事情を聴く。 いじめの相談にのる。

言われたら嬉しい言葉を使う運動を進める。

などしていじめをゼロにすることを目指す・・・そうです。

「効果が上がった」と聞いて足立区の別の小学校でもやり始めるそうです。

  以下は私の以前からの提案ですが、それが現実に動き出したので大いに応援します。 皆さんも応援してやって下さい。

        <2012年の私のブログ>

 ★いじめ問題の最も効果的解決策・・・生徒たち自身が「いじめ防止委員会」を作って活動する 

① スウェーデンの学校の例では、生徒たち自身に「いじめ防止委員会」を作るよう指導し、正義感と積極性のある生徒たちを集めて活動してもらうという方法が最も効果が上がるそうです。(その生徒たちにはいじめ対策などの専門家による研修を継続しながら)

生徒たち同士では情報を早く得られるので、いじめを早く発見でき、それを先生にすぐ知らせてくれます。 

また、いじめを止めさせようという強い意志を持った生徒たちの集団が日頃から学校で活動しているので、いじめられた生徒も孤立せず心強い味方が居ると思えるし、バラバラでは勇気がなくて見て見ぬ振りをしてしまう生徒もいじめ反対の声を上げることができます。 

いじめ集団ものさばれず、孤立するとかっこうが悪くなり、先細りになって、どんどん少なくなるでしょう。

この方法は生徒たちによる自主的積極的な人権擁護活動であり、体験的民主主義教育の一環、人間心理と人間関係の教育の一環ともなります。    

日本の学校でもぜひ早く推進すべきだと思います。

とにかく、いじめがはびこっていて止めようとしないような学校では、道徳も何も絵に描いた餅どころか、学校で悪い心を育てているようなものです。

② いじめ対策などの専門家の公的役割を強化し、増員する。

先生・校長・教育委員会も、いじめ問題の深刻さやその原因や子供たちの心理が解っていないとか、指導力不足とか、忙しがるとか、この問題での責任があいまいとかの対策として。