ちくしの日記

懲りない女のドタバタ日記。他、いろいろ感じたことをたらたらと。

やっぱり泣いた続・三丁目の夕日

2007-12-16 18:33:02 | 映画・演劇
やっと映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観た。
水曜日はレディースデーで1000円なので、できれば水曜日にと
思っていたが、そういう時に限って仕事が入り、来週の水曜日
もまた仕事になってしまったので土曜日の昨日行って来た。
日本の映画代は高いようねえ。
いつも1000円だったらいいのになあ。

っという愚痴はひとまず置いといて、「続・三丁目の夕日」の
ストーリーは1作目の4ヵ月後の設定だそうだけど、2年経っての
続編の割にはそれほど見てても違和感はなかった。
淳之介役の須賀健太くんがちょっと大きくなったかなと思った
けどギリギリでセーフでしたね。
しかし、前作のオープニングはゴムの動力で飛ぶ模型飛行機で
懐かしい気持ちになったので、今回はなんだろうと思っていたら
東京の街を破壊して回るゴジラの登場で思わず笑ってしまった。

最初は、前作のおさらいのようなストーリー展開と登場人物の
それぞれが抱えている過去のエピソードが盛り込まれたりと、
どちらかというと昭和34年高度成長期前の庶民の日常が淡々と
描かれて、2作目はこんなもんかなあ等と思っていたが、
後半に入って涙のオンパレードだった。
特に、茶川龍之介(吉岡秀隆)と小雪演じるヒロミと、淳之介
の3人の絡みが一番の涙ものだった。

前作では小雪の華やかさが色を添えてたけど、今回は堀北真紀
ちゃん演じる六子が華があっていい感じで色を添えていた。

芥川賞の最終選考に残ったという龍之介の小説のタイトルが
「踊り子」。芥川賞作家になろうかという龍之介に場末の
踊り子では釣り合わないと思ったヒロミが身を引こうと
大阪へ向かう汽車の中で、その小説を読むのだけど
その背景に流れる小説のフレーズにまず涙を流し、結局は、
芥川賞には落選した龍之介が、淳之介を実の父親(小日向文世)
に渡すために説得しようと外に連れ出し頭をなでるシーンの
ところでは、言葉はなく二人の表情としぐさだけの演技なのに
切なさに涙があふれて止まらなかった。

そのままみんな別れてお終いかと思ったら、龍之介が言った
「現実は小説のようにうまくいかない」という台詞を見事に
裏切って、大阪へ向かったはずのヒロミが戻り、悲しみから
一転して3人が一緒に暮らすという大ハッピーエンド。
見終わった私たちをとても幸せな気持ちにさせてくれた、
映画らしい映画だった。
夢は見ていいんだよと言ってくれているようでした。

それにしても、その当時の羽田空港といい、日本橋といい
再現された映像技術もすごかった。

エンディングの16ミリフィルムで撮った鈴木一家をはじめ、
夕日町三丁目の住民たちの明るい笑顔と背景に流れる音楽が、
じわ~んとあたたかい余韻に浸らせてくれました。

24色の色鉛筆、お母さんのハンドクリーム(ここはいいシーンです)、
手作りのワンピース、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」は、
お金が全ての今の世の中、ささやかな幸せを大事にすることを
忘れてしまった日本人への
やさしいメッセージのような気がしました。







コメント (2)
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