世間知ラズノ孤独

享楽日記。

「one」 加藤和樹/樽木栄一郎

2007-04-22 | 日記
この歌を聴いていると、実家で飼っていた犬たちを思い出す。
親が犬好きだったので、犬(と鳥)しか飼ったことがない。
物心つく前から、自分よりデカい犬たちを従えている写真があった。
物心ついてから、家に犬がいなかったことがなかった。
いちばん長生きした犬は、自分の人生の半分以上を共に生きた。
ある春の朝、眠ったまま目を覚まさなかった。まだ温もりが残っていた。
いつも散歩をした河原の隅に埋めた。
すぐに一面の菜の花が河原を覆いつくし、埋めた場所はわからなくなった。
犬の寝起きの顔には独特の匂いがあって、それが好きだった。変人扱いされたけれど。
その匂い。抱きしめた温もり。腕の中の命の重み。決して忘れない。
今は無理だけど、いつか飼えるようになったらまた犬を飼うだろう。
どんなに先に死なれてしまっても、ずっと犬を飼うだろう。