「アビイ・ロード」40年…あの場所にファン集合(読売新聞) - goo ニュース
アビイ・ロード。
イギリスはロンドンにある、何の変哲もない通り。
そして、横断歩道。
ホントに何の変哲もない横断歩道。
40年前までは。
それが今ではロンドンを代表する一大観光地と化した。
なぜか。
回りくどい説明はもうよそう。
ビートルズのアルバム「アビイ・ロード」のジャケットの撮影が行われた場所だからだ。
このジャケット、おそらくパロディ化された数では世界一だろう。
横断歩道を一列に渡るビートルズ。
だれもがどこかで見たことがあるはず。
8月8日に、撮影からちょうど40年目を迎えたということで、大勢のファンがつめかけた。
さて、ビートルズファンならだれでも知っている、
「ポール・マッカートニー死亡説」。
え? ポールって生きてるんじゃなかったっけ?
もちろん生きてますよ。
ちゃんと音楽活動してますよ。
でも、この時期、かなり本気にされていたこのウワサ。
実はポール・マッカートニーは1966年11月に自動車事故で死亡しており、その後のポールは、人気凋落を恐れたメンバーが立てた替え玉だった・・・。
1969年にとある学生新聞から火のついたこのウワサ、
またたくまに世界中に飛び火した。
ちょうどこの時期はビートルズ解散がかなり現実味を帯びてきた時期で
ポール本人が隠居同然の生活をしていたため
「公の場に出てこないってコトは、やっぱり死んだんだぁ」
てなことになったらしい。
・・・で、ポール死亡の根拠の一つとなったのが、くだんのジャケット。
ウィキペディアから引用すると。
(前略)写真でのポールは一人だけ裸足であり、左利きにもかかわらず右手にタバコを持っている、路上に駐められたフォルクス・ワーゲン・タイプ1のナンバープレートが「281F」であるのが、もしポールが生きていれば28歳である(「28」「IF」)ことを意味している、白いスーツで長髪にひげを蓄えたジョンは「神父」、黒いスーツを着たリンゴは「葬儀屋」、スーツ姿で裸足のポールは「死体」、デニムシャツにジーンズ姿のジョージは「墓堀人」を意味しているという理由からだった。(後略)
ちなみに、アビイ・ロードでジャケットの写真を撮ろうと言い出したのは、ポールだった。
最初は「エベレスト」というタイトルで、写真もその名の通りエベレストで撮影しようということになっていたらしい。
ところがそれを面倒がったポールが、
「ちょっと外に出て写真を撮って、タイトルもアビー・ロードにしてしまえばいいじゃないか」
と言い出したのがそもそものきっかけ。
ビートルズが当時使っていたスタジオがアビイ・ロードにあったからだ。
結果的には、ポールのワガママが世界一有名なジャケットを生み出したわけで。
全く人生、何がプラスに作用するのかわからない。
あっ、「アビー・ロード」から40年ということは。
来年はビートルズ解散40年ということになるではないか。