『津波の第一波は4メートルだった』
北沢委員長以下原子力ムラに近い関係者5人による独立民間事故調の報告書は『東電側の調査拒否』を理由にした、調査そのものがない『調査報告書』で、杜撰であるばかりか調査報告の名前に到底値しない不真面目なものだった。
こんなインチキ調査報告を有料で配るなどは詐欺商法に近い悪行であろう。
原発事故の直接の当事者である東電による事故報告書はもっと酷くて、すべてが『責任逃れ』と『言い訳』に終始していて読むに値しないゴミ程度である。
公的なものとして政府と国会の事故調が設置されたが、政府事故調の分はまだ提出されていないが、事故責任がある政府の最終報告書事なのですから中立的な公正な意見は望めず、通常は政府による事故対応の言い訳(責任逃れ)が書きこまれる筈である。
福島第一原発事故の直接か間接かは問わずこのような原因調査の場合には、事故当事者には『責任逃れ』とか『言い訳』はつきものであり、完全に排除することは困難である(必ず混じる)と考えるべきなのです。
その意味で一番頼りとするのが福島第一原発事故の責任がない『国会』が設置した事故調の報告書なのである。
国会事故調は最終報告書で、東京電力や原子力安全・保安院や日本政府など、『関係者に共通していたのは、およそ原子力を扱う者に許されない無知と慢心てあり、世界の潮流を無視し、国民の安全を最優先とせす、組織の利益を最優先とする組織依存のマイントセット(思いこみ、常識)てあった』として、福島第一原発事故の原因は『自然災害ではなく人災であった』と明確に断定している。
規制機関(ブレーキ役)の筈の原子力安全・保安院は、『推進官庁(経産省)、事業者(東電)からの独立性は形骸化しており、その能力においても専門性においても、また安全への徹底的なこだわりという点においても、国民の安全を守るには程遠いレベルだった』のである。
今回の国会事故調で、初めて福島第一原発の沖合い1・5キロ地点の波高計が、4メートルの津波の第一波を観測していた事実が明らかにされる。
この波高計の数値は、記事上↑に示した福島第一原発の3メートル程度の防波堤を乗り越える4メートルの津波映像(東京電力提供)と完全に一致しているのです。
『情報の非対称』
国会事故調最終報告書が明確に指摘しているように、我が国の原子力発電では、規制する側が専門知識や情報の面で規制される側よりも劣るだけで無く、退職後の人事の保証(天下り)など人材面でも完全に牛耳られていたのである。
しかも規制する側も規制される側も同じ東大工学部原子力学科出身であり、双方が出たり入ったりの回転ドア状態だった。
日本においては政府の規制官庁が、主客転倒して規制される東京電力に取り込まれ、電力会社の利益誘導の片棒を担いでいたのは当然過ぎる結果である。
東電よりも専門性で劣る保安院や安全委など監督官庁の『規制』自体が骨抜きになって本来の役目を果たしていない。
規制される側(東電)が情報を独占し、規制する側の経済産業省原子力安全・保安院や内閣府原子力安全委員会の方が言いなりだった。
『規制当局は電力事業者の虜となっていた。』のである。
ただし、最終報告書にあるように東京電力の虜(僕)になっていたのは経産省、保安院、安全委だけの規制官庁だけの限定された話ではない。
国土交通省や文部科学省、気象庁など全ての政府官庁を、東京電力が自分の僕として支配していたのである。
これでは原発の過酷事故の発生は『想定外』どころか、遅いか早いかの時間の違いだけで『必然』だった。
『3メートルの堤防を超える4メートルの津波を3倍増する政府と東電、マスコミ』
去年6月に日本政府は国際原子力機関(IAEA)に福島第一原発事故は『想定外の大津波でおきた天災である』との報告書を提出している。
政府はその中で記事上↑に示した写真を添付して『10メートルの堤防を越える15メートルの大津波』と世界に向かって公表しているのですから驚き呆れる。
責任ある政府による破廉恥な真っ赤な嘘にも程があるでしょう。
まさに呆れ果てた『国辱行為である』と言わざるを得ない恥ずかしい話である。
有名な岩手県田老町の万里の長城といわれた10メートルの巨大堤防が、事故を起こした福島第一原発にもあったとの阿呆臭すぎる大法螺の笑い話である。
これは笑っている場合では無いのですが。
日本のマスコミ各社や政府の白々しい嘘は、国際的な『恥さらし』以外の何ものでもない。
日本国では、情けない話ですが日本政府やマスコミ自体が丸ごと東電の虜になり、事業者の『パシリ』に成り下がっているのでしょうか。
国土交通省外局の気象庁は、大震災から1年4ヶ月も経つのに未だに福島県の正式な津波高を発表していない。
本当の津波高の発表は、『想定外の13メートル(事故当初は15メートル)の大津波による事故で天災である』との東京電力の発表を否定することになる。
いまだ国交省も気象庁も東電のパシリをしているのか。
福島沖合い20キロ地点のGPS波浪計と1・5キロ地点の波高計の数値から容易に津波高は推定できるのである。
『津波被害1万数千人は気象庁が引き起こした「人災」だった』
今回の大震災(東北地方太平洋沖地震)の発生は3月11日14時46分だった。
地震発生から8分後の14 時54分には大津波の第1波(3メートル)を震源地に一番近い気仙沼20キロ沖のGPS波浪計が捉えている。26分後の15時12分には最大値の6・0mを観測していた。
国土交通省港湾局が7機設置していた、三陸沖等の東北太平洋沖のGPS(衛星利用測位システム)波浪計(ブイ型)が津波の第1波を 沿岸に到達する10分以上前に観測していたのである。
沿岸から20キロ程度沖(水深204メートル)地点に設置している釜石沖のGPS波浪計では最大の6・7 mを観測していた。
海の深さと津波高は反比例する関係にあり沿岸部での津波高は、通常水深のある沖合い数十キロの数倍の高さに膨れ上がる。
GPS波浪計を管轄する国土交通省によると、最大数値の6・7メートルを観測した釜石で湾口防波堤が無い場合に13・7メートル(遡上高は20・2メートル)、湾口防波堤がある釜石港では8・1メートル(遡上高は10・0メートル)の津波高であったと2011年11月に発表している。
ところが気象庁は大震災発生から3分後に大津波警報を発表したが、津波の高さを『宮城県最大6メートル。岩手、福島両県最大3メートル』と、とんでもなく低く発表して仕舞ったのである。
10メートルの巨大堤防の田老町のように防災施設が完備していた地域では、かえって多くの人々が気象庁の津波高の発表に安心して高台に避難しなかった。
何時起きるか分からないので地震被害は避け難いが、地震発生から半時間後の津波被害は人々が事前に避難することさえ出来れば避けれるのです。
ところが気象庁は一番大事な第一報で、3分の1以下の津波高を発表する。
この為地元の民間人ボランティアで組織されている消防団員は防潮堤の水門を閉めるために海岸に駆けつけたが防潮堤が巨大津波で破壊され多くの犠牲者を出す。
今回消防団員の犠牲者は253名(岩手宮城226人、福島27人)の膨大な人数であり、救助活動の消防署員も民間消防団の1割強程度の27名の殉職者を出している。
地震発生から約30分後に、やっと気象庁は『宮城県最大10メートル、岩手、福島両県最大6メートル』に修正したが手遅れで、津波はすでに沿岸に到達しつつあった。
多くの沿岸住民は、気象庁が最初の津波警報を修正していた事実を知らなかったのである。
時間的に見て沿岸住民が正しい津波情報を知ることは最初から無理だったので、みすみす多数の人々が逃げ遅れて津波に飲み込まれる。
地震発生から45分後、気象庁は『全域で10メートル以上』と、津波高を正しい数値に再修正したものの時既に遅く、最早この時点では何の意味も無かったのである。
3・11大震災の犠牲者1万9千人弱の9割以上は津波によるものですが、これは純粋な天災ではなくて気象庁が引き起こした(避けようと関係官庁が努力すれば避けれた)悔やんでも悔やみきれない典型的な『人災』の面が大きかった。
今回低すぎる津波高を発表して多くの犠牲者を出した気象庁の責任論は何処からも出ていないが、この事実を報道しないマスコミは無責任であるだけではなく異常である。
『最大値(第二波)の津波到達前に停止していた福島第一原発の非常用発電機』
今回の国会事故調の最終報告書で、今までの東京電力が発表していた事故当時の色々な数値の不一致(意識的な偽装工作か)が発覚している。
津波は水深により速度が違い、太平洋沖の4000メートルの深い海では旅客機並の時速600キロの超高速だが、東北沖20キロ水深200メートルでは時速120キロ以下の高速自動車程度まで速度が落ちる。(GPS波浪計の位置から沿岸に到達するまで10分位)
沿岸部ではもっと速度が落ちて時速35キロ程度であり、福島第一原発から1500メートル沖に設置された波高計の位置からなら到達まで2分程度の時間差が生まれる。
ところが東京電力が発表している福島第一原発1号機の発電機が停止した時間が、沿岸1・5キロ地点の波高計が最高値の7.5メートル(津波の第二波)を観測した時間とまったく同じだった。
東電は第二波(最高値)により非常用電源を失ったと説明したが、国会事故調最終報告書で分かった事実は2分も前に何らかの理由で停止していたのである。
これは第一波の4メートル程度の津波で1号機の非常用電源が損傷した可能性が一番高いが、それ以上に悪い半時間前の大地震の揺れで、一番古く老朽化が顕著な1号機の配管や機器類が大きく損傷していた可能性も十分にある。
何れにしろ福島第一原発事故は予測不能な天災ではない。
『国民の安全を最優先とせす、組織の利益を最優先』した東電や規制官庁の無知無能、怠慢が引き起こした『人災』であり、十分に予測が可能だったのである。
『人災』であるなら尚更、事故当時だけではなく現在も意識的な改竄や隠蔽工作(資料隠し)が進行中であり、真相解明は時間との勝負であることは明らかなのです。
1年4ヶ月も放置されたが、今からでも決して遅くはない。
今回の原発事故の真相解明には保安院や東電幹部の逮捕拘留や資料の押収など、一刻も早い司法による強制捜査こそが不可欠で最優先事項であろう。
『実は「正しかった」黒川委員長の外国特派員への補足説明』
資料の散逸や証拠の改竄を防ぐ為の強制捜査は最も大事で緊急を要するが、しかし現在、強制捜査の動きはまったくない。
喫緊の課題を放置する理由は簡単で、原子力ムラに屈服して虜になっているのが規制官庁の安全・保安院や原子力安全委員会だけではなくて、『赤信号みんなで渡れば怖くない』とばかりに政府やマスコミ、学術会議など全ての日本の根幹部分が加わった構造的な腐敗だからなのです。
国会事故調の黒川委員長の外人向け限定の説明、『事故原因は特殊な日本の文化だった』は腹立たしい限りであるが少しも間違っておらず、実は『真実』そのものであり、今回の国会事故調最終報告書の核心部分であった。
今回英BBCや米CNN放送、フィナンシャル・タイムズやニューヨーク・タイムズなど多くの欧米有力紙が、黒川委員長の『事故原因は日本の文化』に対して、『これでは福島第一原発事故は誰の責任でもなくなる』と口を揃えて批判したが、まったくの誤解であり『的外れ』にも程がある主張である。
欧米の世界基準とは正反対で、そもそも日本では責任者には責任がない。それなら最高責任者にはもっと責任が無い。
話は反対で、欧米紙が一致して厳しく批判した『誰の責任でもなくなる』事実こそが、我が日本国の文化の真髄であり、『最大の特徴』なのである。
福島第一原発の事故原因は特殊な、『誰の責任でもない』ことを最大の特徴とする日本文化が生んだものなのです。
それなら日本で革命でも起きない限り、今回の原発事故で誰かが『責任』を問われて逮捕されるなど夢物語である。
日本の主だった組織が総ぐるみで加担した犯罪的な怠慢行為なのですから、責任の追求はそもそも無理なのですね。
犯罪行為に関係した組織や個人の数が多すぎて、全員の逮捕は絶対に出来ないのです。
日本総ぐるみの偽装工作は、IAEAに対する破廉恥極まる嘘報告書を出した政府やマスコミの対応を見れば誰にでも理解出来るだろう。
『原発事故の根本原因は「日本の文化」である』
あの能天気で知性が感じられないみのもんたでも(番組前の打ち合わせを省略した為か)東電提供の写真を見て『これ(堤防)が10メートルもあるんですか?』と驚きの声を上げる。
ところがテレビ局の御用有識者は厚顔無恥にも『10メートルあるんです』と平気で答える厚かましさ。
みのもんた『10メートルもあるんですか』。ニュースキャスターや御用学者『10メートルあるんです』との珍問答がその後も何回も繰り返されたが、『10メートルの堤防には見えない』ことぐらいは子供でも判っている。
全員が知っている真実を、全員で知らないふりをして隠蔽するのが日本の特徴なのですが、これは黒川委員長のように『日本の文化である』とでもしないと到底合理的に説明のし様が無い。
これ等の事実はいくら流暢に日本語が操れる外国人でも無理で、誰にも理解出来ない難しすぎる話なのです。
小学生にでも分かる低級な白々しい大嘘を、共産党機関紙赤旗を含む全てのマスコミが誰一人追求することなく金太郎飴状態で政府のデマを拡散する体たらく。
赤旗の存在価値は商業紙で報道出来ない事実の公表なのですが、今のように大手マスコミと内容が同一では何の価値も無いのだと心すべきである
能天気で不見識なみのもんたの観察眼よりも、高偏差値を誇る赤旗編集部が劣るなど到底有り得ないが、政府の見え透いた低級な悪事を絶対に記事にしない。
知性や常識の欠片が少しでもあれば福島第一原発に10メートルの高さの巨大堤防が無いことぐらい、一目見る必要も無く誰にでも分かるのですよ。
真実の報道機関として自殺行為である摩訶不思議な報道自粛で、読者の期待を裏切った赤旗の購読数が最盛期の半分に落ち込むのは何の不思議も無い。
国会事故調の最終報告書の指摘のとおりで、『規制する側が規制される側に取り込まれて仕舞い、利益誘導の片棒を担いでいる』嘆かわしい状態が社会の隅々まで蔓延して、日本においては常態化しているのだろうか。
去年6月に当ブログで『政府の国際原子力機関(IAEA)に提出した10メートルの堤防を超える想定外の大津波』の公式報告書は国辱的な恥さらしの真っ赤な嘘(大法螺)であるとの記事を書いているが、同一の主張や報道が何処にも無いのですよ。
日本人のメディアリテラシーの根本が問われる何とも情け無い、悲惨極まる話で『隠された真実』は薄々、全員がその存在を良く知っているのですよ。
それとも実はみんなは、まったく知らないのだろうか。不思議だ。
何れにしろ、日本人全員が周りの『空気』を察知して黙っていて、決して頭の中の疑問を口にしない。
みのもんたは『10メートルもあるんですか』と番組でうっかり連呼した6月以降、絶対に公開の場所では一回も言わないだけの小賢しい知恵がある。
政府やマスコミが総ぐるみで長い間馬鹿馬鹿しい真っ赤な嘘を垂れ流していたのですから、それなら未だに強制捜査が行われないのは、何の不思議も無く当然過ぎるほど当然の話であった。
関連記事
毎日新聞 東北女川原発の3分の1だった東電福島第一原発の津波高
2011年08月30日 | 放射能と情報操作
民間をかたる原発村の事故調査委員会
2012年03月02日 | 放射能と情報操
いくら短くても結構ですから、ブログへの読者からのコメントを歓迎します。
ただし、返事のコメントは常に『倍返し』となります。
今回の記事にも書いたのですが、
3メートルの堤防を10メートルと大法螺を吹いた東電と日本政府の真っ赤な嘘は、
『薄々、全員がその存在を良く知っていた』
のか。それとも実は『みんなは、まったく知らない』のか。
自分では一目で分かるので皆さんにも分かっているだろうと推測するのですが、・・・・
私の捜した範囲では、あの賢そうには絶対に見えないみのもんた以外には、誰も口に出さないのです。
何とも不思議すぎるのです。
この『理由』を判断しかねているのですね。ですから、短い『私は知っていた』でも『知らなかった』でも、何でも結構ですからコメントを御願い致します。
私はブログ主様の昨年の次の記事あたりで大法螺と確信していました。
しょぼすぎる福島第一の10メートルの大堤防と原発安全神話のネガティブキャンペーン
2011年06月17日 | 放射能と情報操作
ここへの透明さんのコメントで紹介されている自由報道協会は現在、「東京電力記者会見におけるフリーランス記者の不平等な取り扱いについての申し入れ 」でも解るように東京電力から徹底的に排除されています。
http://fpaj.jp/?p=4144
なお、透明さんのコメントのリンクは現在、切れているので元のOurPlanetTV記事も紹介します。
福島第一原発の津波高14メートルは誤り〜市民が追及06/23/2011
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1128
私が考えるに、昨年3月の東北大地震の大津波の映像(岩手県や宮城県のもの)が繰り返し繰り返しテレビで放映されたし、直後発電所で大事故が起こった。この発電所の方は、正確な津波被害映像を伝えない。そうすれば日本の視聴者の頭の中で自動的に大津波と原発事故がセットになるだろうと謀ったものがいると私はにらんでいます。もちろん今ならオリンピックニュースを撒き散らすことも謀っているでしょう。
今度の国会事故調の最終報告書で初めて福島第一原発の1500メートル沖の波高計の数値が7・5メートルであると公表されたのですが、20キロ沖合いのGPS波浪計の数値の公表は矢張り無いのですよ。
国土交通省のGPS波浪計ですが東北管内では青森から福島まで7機が設置され、震源地に近い気仙沼とか最大値の6・7メートルを観測した釜石沖は公表されているのです。
ところが肝心の福島沖の分が無いのですよ。
福島第一の南にあるいわき市の津波高は岩手や宮城とは比べようも無いくらい低い、たったの3・3メートルですよ。
多分6メートル台の気仙沼とか釜石に比べて数値が大きく違い、数分の1以下か、それ以上に低いので発表したくても発表できないのでしょう。
国土交通省によると、20キロ沖合いのGPS波浪計が最大数値の6・7メートルを観測した釜石で湾口防波堤が無い場合に津波高は13・7メートル。
湾口防波堤がある釜石港では津波高は8・1メートルでGPS波浪計の2割り増し程度なのです。
そして福島第一には防波堤が存在していたのでGPS波浪計の2割り増しなら、1・5キロ沖の7・5メートルよりも低い数字になる可能性があるのです。
1年4ヶ月も経ってから東京電力は津波到来時のビデオを公開しているのですが、これが何とも不思議な代物なのですよ。
津波は通常沖合いから海岸に押し寄せてくる。
ビデオ映像でも上の写真のように沖合い(向かって正面)から津波が押し寄せてくるのですが、沖合い(東側)よりも一瞬早く、もう一波が右側(南側)から津波が押し寄せてくるのですね。
北に位置する1号機よりも南側の4号機の方が時間的に早く津波が襲っているのですよ。
そもそも南からの津波の正体ですが、これは謎ですよ。
福島第一原発では、通常の自然現象では起きるはずが無い、海岸と平行に津波が襲っているのですから、前代未聞の椿事ですよ。
早い段階で東電が発表していた福島第一原発を遠景撮影した、数十メートルの水柱の不思議な映像ですが、これも他の地域の津波映像には無い怪奇現象ですね。
調べたのですが、これ等の自然現象の合理的な如何なる説明が何処にも無いのですよ。
多分原発の取水口の構造が、これ等の怪奇現象に関係しているのでは無いでしょうか。
それなら絶対に東電とか保安院が説明しようとしないで沈黙を守るのは当然な話です。
丸っきりの人災なのですよ。
福島第一の10メートルの堤防は『大法螺のインチキである』との記事は、紹介されている2011年6月23日の自由報道協会記事以外では、当方の一連の記事だけですね。
他に類似したものや後追い記事が無いのです。
この記事には『福島よりのメッセージ』とあるので地元住民が関係しているのでしょが、福島県民なら福島第一原発に10メートルの大堤防が無いことは誰でもが知っていますよ。
もちろん福島県を襲った津波の高さも知っているのです。
それにしても政府や東電やマスコミの口をそろえてのうそ八百にはほとほと呆れますね。
本当に腐りきった国です。
もっとも、津波前に想定内の揺れで原発は壊れていたのですが。
3.11は130kmもの沖合が震源だったので他の原発は爆発しませんでしたが、震源が近ければ更に激しな揺れと50mもの津波が襲って福二も女川も爆発していたでしょう。東北とはそういう記録の残る地域なのです。
http://www.meti.go.jp/press/2011/04/20110413006/20110413006.pdf
平成23年4月13日原子力安全・保安院
福島第一原子力発電所及び福島第二原子力発電所における平成23年東北地方太平洋沖地震により発生した津波の調査結果を踏まえた対応について
防波堤 O.P.+5.7m
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80#.E9.98.B2.E6.B3.A2.E5.A0.A4
福島第一原子力発電所 防波堤
海象調査や近隣地点のデータ検討の結果、設計波高として、6.5m(1/3有義波、周期16秒、波向東北東)と決定した。防波堤の平面形状については電力中央研究所に依頼して問題点の把握に努めたという[38]。このため、中央研究所で平面縮尺100分の1、二次元実験36分の1の模型実験(防波堤の波浪遮蔽効果実験等)が実施された。防波堤設計に当たっては日本港湾コンサルタントの助言も得ている[56]。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110824-OYT1T00991.htm
東電、15m超の津波も予測…想定外主張崩れる
東京電力が東日本大震災の前に、福島第一原子力発電所に従来の想定を上回る10メートル以上の津波が到来する可能性があると2008年に試算していたことが政府の事故調査・検証委員会で明らかになった問題で、東電は同じ試算で高さ15メートルを超える津波の遡上(そじょう)を予測していたことが24日わかった。
大震災で同原発は、14~15メートルの津波に襲われたが、「想定外の津波」としてきた東電の主張は、15メートル超の遡上高の試算が明らかになったことで崩れた。東電は試算結果を津波対策強化に生かさず、大震災4日前の今年3月7日に経済産業省原子力安全・保安院に対し報告していた。
東電によると、国の地震調査研究推進本部が02年7月に新たな地震の発生確率などを公表したのを受け、東電は、08年にマグニチュード(M)8・3の明治三陸地震(1896年)規模の地震が、福島県沖で起きたと仮定して、福島第一と第二の両原発に到達する津波の高さを試算した。第一原発の取水口付近で高さ8・4~10・2メートルの津波が襲来。津波は陸上をかけ上がり、1~4号機で津波の遡上した高さは海面から15・7メートル、同5・6号機で高さ13・7メートルに達すると試算した。
(2011年8月25日10時31分 読売新聞)
折角送られてきたURLですが、基本的にゴミ程度であり、値打ちはありません。
今回の3・11原発事故では東電と共に経産省安全・保安院は日本に未曾有の災難をもたらした戦犯中の戦犯ですよ。
追求されてもいない状態で自分から犯罪行為を正直に自白すると思いますか。彼等の出してくる資料にはより注意深く精査する必要性があるでしょう。
また福島第一原発のWikipediaを送る等は不真面目すぎます。(期待しただけに、開いた時の落胆は大きかった)
原発敷地高ですが、10メートルと言うのは山側の高さなのですね。
まっ平では無いのです。敷地のタービン建屋など海側は低い。
記事の上に提示した写真に写っているタンクや機械設備のある場所は、炉心やタービン建屋のある原発敷地よりもさらに数メートル低いのですよ。多分6メートル程度です。
そして、問題の防波堤ですが、このタンクなどが設置されていた岸壁部分よりもさらに低い。
堤防は護岸部分の半分程度の高さなのです。
3メートル程度が本当の東京電力の福島第一原発の海側に作られていた防波堤の高さです。
『防波堤は海面から5m-6mですが』は、明らかな間違い(善意の勘違い)相手はもっと悪いのです。
それは多分、タンク群が設置されていた岸壁部分の高さでしょう。
原子力ムラの住民である原子力安全・保安院の出した、『防波堤 O.P.+5.7m』とは、責任逃れの子供騙しの悪質な嘘八百です。
防波堤の高さについては、
福島第一原発の堤防は田老の大堤防と同じと発表するメディアのメルトダウン
2011年05月20日 | 放射能と情報操作
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/3b747a978543057754f09badfe9b0800
しょぼすぎる福島第一の10メートルの大堤防と原発安全神話のネガティブキャンペーン
2011年06月17日 | 放射能と情報操作
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/5db08b9551735506af1b2c86ccdf18c7
津波の高さについては、
毎日新聞 東北女川原発の3分の1だった東電福島第一原発の津波高
2011年08月30日 | 放射能と情報操作
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/58d9cb1e91d660a8a8cad0cca89875c7
で詳しく解説していいます。