逝きし世の面影

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福島第一原発の堤防は田老の大堤防と同じと発表するメディアのメルトダウン

2011年05月20日 | 放射能と情報操作

岩手県や宮城県は1896年の『明治三陸津波』、1933年『昭和三陸津波』と、百年程度の間に二度の大津波被害を受けている。
この被災体験の教訓を生かして『津波防災の町』として知られる岩手県宮古市田老町(旧田老町)では巨大防潮堤(高さ約10メートル)をはりめぐらせて、別名『田老万里の長城』として観光名所にもなっていた。

『東京電力とマスコミ、二人三脚の偽装情報、印象操作』

東京電力は大震災直後の3月11日に発表していた津波高7メートルを、『想定外の大津波』との宣伝目的で、原発が爆発した直後の大騒動のドサクサに紛れて、それまでの数値を倍増する。
それ以降は悪質極まる『想定外』の印象操作の目的で破廉恥で厚かましい大法螺である『15メートルの大津波』のデマを垂れ流していた。
デマ報道を続けて2ヶ月が経過した後に、十分に国民が洗脳されたと勘違いして(田老町と同じ)『10メートルの防波堤だった福島第一』なる夜郎自大な、あまりの阿呆臭さに開いた口がふさがらない馬鹿馬鹿しい不見識な『笑い話』を真面目な顔で語っている。
東電や日本のメディアは、日本の一般市民全員の目が節穴だとでも思っているようだが、人を舐めるのも程々にして欲しいものです。
上の田老の本物の、10メートルの防波堤と見比べて欲しい。
誰が見ても東電福島第一原発の防波堤と田老町の防波堤では桁違いの大きさで、『同じ』には見えない。

『津波被害のタンク群原は発敷地より低い岸壁に設置』

今回津波に水没し流される燃料タンクの映像も出しているが、これは原発敷地より一段低い海から高さ5メートルの岸壁に設置されたものである。
それならやっぱり津波高は7メートルが妥当な数値だろう。
原発構内に押し寄せる津波の映像では3時42分から、たったの2分後の44分には引き波が起きたとのお馬鹿解説をマスコミで行っている。
しかも、ご丁寧にも(日本国民は馬鹿ばかりだとでも思っているのか)この3時42分の津波は第二波であったと発表している。
今回の巨大地震による津波で震源地に一番近い宮城県牡鹿半島では20分以内に到達した地点もあるが、震源とは少し遠い福島第一原発を襲った第一波の到達は地震発生から41分後の午後3時27分だった。
東電発表のように、津波の第二波が何と第一波の5分後だったとは絶句するしかない。
いくら何でも現実の東日本大震災津波被害の実体とはかけ離れすぎて、最早東京電力の脳内妄想の世界である。
お間抜けな東電さん。
地震の『津波』と通常の『高波』とは大違いで、『まったくの別物』なのですよ。
地震の津波では『波』と『波』の間隔が1時間程度もあり、高波の波頭による冠水ではなくて本当に津波による冠水なら『引き波』が起きるのは数十分後である。
数分後程度の短時間で引き波は決して起きない。
また、5分間隔で第二波が来ることも無い。
だから高波よりも津波が格段に『運動エネルギー』があり恐ろしいのですよ。
今回の大震災では、約6時間で7回の津波が繰り返し沿岸部を襲っている
映されている原発構内が浸水する映像は、先に報道していた津波が垂直の岸壁にぶち当たって数十メートルの高さまで水柱をあげた巨大な波頭が砕けた海水によるものであろう。
あれだけ水柱が巨大なら水量も多くて、確かに有る程度は水柱の波頭でも敷地が冠水する可能性は高い。
しかし、それは地震津波の本体(津波の高さ)とは全く別物であり、混同する大馬鹿者は東電ぐらいであろう。


『関連記事』

「印象操作」東京電力発表の14m巨大津波
(2011年04月11日 放射能と情報操作)
東日本大震災の本震の震源域は、宮城県牡鹿半島の200キロほど沖の海底。
3月中頃時点では読売産経など多数が報道した福島第2原発の津波の高さは約7メートルだった。

総がかりで福島第一原発事故を隠蔽する各省庁
(2011年04月20日 放射能と情報操作)
福島第一原発から南58キロ福島県いわき市小名浜での津波高はたったの3・3メートル。
福島県相馬市(福島第一原発から42キロ北方)で記録した波高7・3m。
小名浜と相馬市の中間地点の福島第一なら3・3~7・3メートルの間の津波高が推定される。

通産省「原子力安全基盤機構」7mの津波高で電源喪失、炉心損傷
(2011年05月02日 放射能と情報操作)
通産省独立行政法人『原子力安全基盤機構』が去年の10月の段階で7メートルで原発の全電源が喪失、たったの3時間でメルトダウンすると報告していた。

安全に対して「想定外」はない
(2011年05月11日 放射能と情報操作)
大震災から2ヶ月近く経った2011.4.9 19:13 の時点でも、産経ニュースでは福島第二原発は7メートルと報道していた。
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4 コメント

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子供の嘘のような東電の嘘 (透明)
2011-05-20 12:25:49
子供の嘘はついてしまった嘘を隠したいがためにつぎつぎと嘘を言ってしまいさらにボロがでてしまいます。
東電、保安院、政府、マス塵のやっていることはこれと同じですね。
福島第一原発の敷地も宗純様の仰る通りで海に近い部分はOP+5mしか高さがないのですから。
「福島第一原発の敷地図面」
www.meti.go.jp/press/2011/04/20110404001/20110404001-4.pdf
NRCの資料に 3) How high was the tsunami at the Fukushima nuclear plants?「3) 福島原子力発電所の津波はどれくらいの高さですか?」というQandAがあるのですが答えは明確にアメリカ海洋気象局の記録に基づいて福島第一原発で約8m、福島第二原発で約7mとなっています。
www.nrc.gov/japan/faqs-related-to-japan.pdf
また防波堤の高さもOP+4~5mが良いところだとおもいます。
「東北地方太平洋沖地震の動画・映像は、2011年3月12日 13時頃から撮影されたもの」
「福島県 双葉町・大熊町(福島第一原子力発電所付近被災状況)(動画 9:20秒時点)」
http://tohoku-help-info.seesaa.net/article/190718594.html
メディア・リテラシーの限界 (宗純)
2011-05-20 17:16:32
透明さん、コメント有難う御座います。
凄い映像を良く見つけて来ましたね。この動画では12日の爆発直前の福島第一原発1号機が無事なままで写っている。

原発の近くの福島県二葉町上空では別の取材ヘリらしきものともすれ違っているのですが、テレビなど映像メディアでは、何故か絶対にこれ等の映像を放送しない。
何の目的(隠蔽)なのでしょうか。
平田オリザ内閣参与が『汚染水はアメリカの要請』との発表を、発言撤回に追い込まれた事件では、政府筋から『東電の政治力を判っていない』なる不思議な批判発言が有るのですが、今のように日本のマスコミの鼻面を引き回す東電の圧倒的な政治力には本当に感心します。
黒いカラスでも東電が『白い』と言えば誰も批判できず、『白い』ことで罷り通る前近代的な構造が有るようです。
それにしても、私でなくとも少し調べれば誰にでも判る程度の、これだけ明白な東電の真っ赤な嘘を政府もマスコミも知らぬ顔で平気で押し通すには、それにはそれなりの合理的な理由がある筈であるのです。
マスコミも実は、東電とは運命共同体で、何としても原発事故の本当の原因である大地震の直撃だと判ると日本社会全体が大騒動になる。
福島第一原発事故が『想定外の大津波』が原因で無いと、みんなが大弱りなのです。
何故なら、津波なら三陸沿岸など太平洋岸だけに限定出来るが、地震の直撃なら日本海側や瀬戸内海の伊方原発など、地震大国の日本国の全ての原発が危険だとの結論になるのです。
それでは困る。
だから政府やマスコミの総がかりで東電の14メートルの大津波の見え透いた大嘘に協力しているのですね。
それにしても東電のこの『明白な嘘』が見破れる人が少ないようですよ。
この事実(印象操作疑惑)を取り上げているのは当ブログ程度の極少数だけで、他の政治ブログの記事では全く見当たらないのです。
それどころか『そんな嘘をついたら余計に傷を広げるだけだから』との理由で、東電の嘘を見破れないのですから情けない話である。
基本的に人々のメディア・リテラシーの能力には自分の良識や理性や経験が邪魔をして、根本的な限界が有るようです。
『幾らなんでも権威有る存在が、そんな子供染みた悪い(阿呆臭い)ことをする筈が無い』との思い込みですね。
これが邪魔をする。
当たり前ですが、ペテン師が付く嘘や奇術師の手品のネタを一目で見破れる人は極少数なのですね。
だから東電が子供騙しの真っ赤な大嘘でも、多くの善良な人々が疑うことなく信じるので、人前で平気な顔で喋ることが出来るのです。
考えてみれば、何とも悲しい話ではあります。
福島原発の津波 (花水木)
2011-05-22 17:11:25
ミスター原発コト、豊田 正敏氏(元、東電副社長)曰わく


津波は、想定していなかったと、発言していた。

彼は、福島原発の計画段階から、拘わっていましたから、真実です。
花水木さん、はじめまして (宗純)
2011-05-23 14:05:05
コメント有難う御座います。

同じ原子力村の住人である斑目原子力安全委員会委員長は『割り切らないと(原発は)設計出来ない』と、国会で答えている位ですから、東電副社長が『津波は、想定していなかった』も間違いないでしょう。
起きる可能性の有る過酷事象を全て考えたのでは地震大国日本では、原発建設は不可能です。
それどころか、
30年以内に9割の確率で起きる巨大東海地震の震源地のど真ん中に立地する浜岡原発停止を『唐突だ』と管直人首相を批判している人々までが出る始末ですよ。
ドイツは福島第一原発事故後、1週間目には停止を決定しています。
停止決定は、福島の原発事故から2ヶ月目ですから本来なら、『優柔不断、決断力が無い』と言った理由で、管直人首相を批判するべきであるのです。
0.5%以下だと言われた福島県でこの始末ですよ。30年以内に9割の確率で起きる巨大東海地震なら1年で割っても3%であり明日にも大地震が起きても不思議でない。
停止決定までの、この2ヶ月の浪費が取り返しのつか無い大問題(手遅れ)になった可能性も十分にあったのです。
中でも酷いのは経団連会長の米倉で、爆発暴走して制御不能、放射性汚染物質を垂れ流し続けている原発のメーカーである東芝を事故の直前に産経新聞主催の環境大賞の経団連賞に環境保護に貢献したとして推薦している。
事故後には、『国の安全基準に則って、原発をより安全に造ったのであるから責任は無い』ので『損害の保障は国の責任』とまで言い放つ。
勿論浜岡の停止でも大反対の急先鋒。
ここまで恥知らずで厚かましく無責任だと、呆れ果てて怒る気にもなれません。
こんな人事が財界のトップである事実は日本の不幸そのものですね。
米倉経団連会長は米国留学組みなのでアメリカ式の四半期(3ヶ月)ごとに決算して株主に黒字を報告しないといけないとでも思っているのでしょう。
一般社員は使い捨ての派遣社員で、優秀な人材の確保の為には手っ取り早くヘッドハンティングするアメリカ方式は短期では利益が出るが長い視野では矢張り無理がある。
以前の日本式の年功序列と終身雇用のセットでの長い時間をかけて自前で人材を育てる方が、短期では損をしても長い目で見れば儲けにつながる。
目先の利益しか見えないので、大災害が『30年間で9割の確率』などと言われても現実とは思えず、遠い遠い未来の話としか理解出来ない。
それとも米倉 弘昌は今74歳なので30年後どころか数年後には引退していて、致命的事故が起きたとしても自分は無関係だと思っているのでしょう。
これは『無知』ではなくて、『故意の怠慢による犯罪』ですね。
あるいは、真底から原発の安全神話を信じていて、軽水炉は50分程度の空焚でメルトダウンするとか、3時間20分では全燃料棒が熔けて圧力容器が損傷するなどの『目の前の恐ろしすぎる現実』が見えないのです。

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